夏休みが終わって、少しすると校外模試がありました。
数日前に、リクが、
「Kちゃんと会って、『今度の校外模試、受ける?』と聞かれて、『受ける』って言ったら、一緒に行くことになった。」と言いました。
Kちゃんは、違う中学校ですが、保育園と小学校が同じだった女の子で、徒歩10分ほどのところに住んでいる子です。
中学になってからKちゃんの名前を聞いたのは初めてでした。
私は「へー、Kちゃん、すごく久しぶりだねぇ。」と応えました。
そして、当日の朝、リクはなかなか起きられませんでした。
私は、リクのベッドまで行って声を掛けました。
「そろそろ起きたら?」
「う~ん」
「Kちゃんと待ち合わせしているんでしょう?」
「・・・・」
おそらく眠いのではなく、行きたくなくて起きられなかったのではないかと思います。
あまりに起きてこないので、模試に遅刻するのではという心配もありましたが、
私は、待ち合わせのことが心配になってきました。

セーレムさんによる写真ACからの写真
「どうするの?模試行かないの?」
「行かないなら、Kちゃんに連絡しないと。電話番号知ってる?待ち合わせ場所はどこ?」
私は、Kちゃんの家の電話番号も、Kちゃんのマンションは知っていましたが部屋番号は知らなかったので連絡する手段がなかったのです。
私がKちゃんのことを言うと、リクは辛そうでしたが、なんとか起きてきて出かけていきました。
帰ってきたときは、ケロっとしていました。