Y090 満豊と繭1 | 【ラブストーリー】はお好き?

【ラブストーリー】はお好き?

小説です。お楽しみいただけたら、幸いです。


忘れていても、前世で一緒だった人達は、なぜか集まってくる物なのかと一人、感心していた。
翌日の朝、父ちゃんは、
「これ、携帯」
みりゃ~解るよ。
「病院の中でも使える奴だから・・・・何かあったら、電話しろ!手術中以外は、直ぐでるようにするから、もしでなかったら、留守電に入れて置いてくれ」
そう言って、九州で手術を待っている人のもとに旅立って行った。

さらに翌日の午後、父ちゃんは、出張でいなし、妹は、父ちゃんのおじちゃん、おばちゃんの家に泊まりに行っていて、つまらないからという理由で母ちゃんは、僕の所に来て、果物を口に運んでくれたり、今までに見たこと無いほど、僕の世話を焼いている。
僕も久々に、母ちゃんに甘えた。
小っちゃい頃、母ちゃんの休みの日に、妹や、父ちゃんと母ちゃんを取り合ったことを思い出して、にやにやしていると
「何?そのにやけた顔は・・・・」
「いや、小さい頃のこと思い出した・・・」

「ん?」
「父ちゃんと、母ちゃんを取り合ったなぁ~って・・・」
「あなたたちをからかうのが、パパの楽しみだからね。」
「うん。あっ、そう言えば、この前父ちゃんから、2人のなれそめを聞いたんだ」
「そう」
「父ちゃんや、母ちゃんにも恋する季節があったんだね~」
「そりゃ~あるわよ」

「で?前世では、どうやって知り合ったの?」
「前世?思い出したの?」
「手術が終わって麻酔が覚めるとき,お城で、最後の時の事は思い出した」
「お城ね、そうか・・・ママを刺したときのことも?」
「うん・・・」
「そうか・・・一番辛い所を思い出しちゃったのね」




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