【クリニック経営士受講録 その⑤】医療複合ビルにおけるクリニック経営支援の実際 | 医療法務専門行政書士の日々を綴ります

医療法務専門行政書士の日々を綴ります

38年間の医療機器メーカーの勤務経験とクリニック経営士として、クリニックの院長先生が診療に集中できるように、スタッフさん連携、お金周り、法的手続きを通じて支援していきます!

今まで受講した講義について、備忘録のその⑤です。

 

今回は「医療複合ビルにおけるクリニック経営支援の実際」と題して

株式会社K'sメディカル代表代行、日本リーダーコーチ協会公認コーチ、認定アンバサダーの堤淳哉先生です、

 

 

 

 

堤先生は、キッセイ薬品、武田薬品MR(医薬情報担当者)を経て2018年10月に個人事業主として独立。

翌月の11月から2019年9月にかけて株式会社K'sメディカル代表代行、K'sメディカルビルに入居している

4軒のクリニックと訪問看護ステーション、別のクリニックの理事長代行、代表代行、事務長として契約されています。

 

MRを退職してこのような経営支援の職に就くきっかけは、武田薬品時代に担当されていた河西クリニックの河西理事長に

当時抱えておられた悩みと想いをご相談されたことに端を発したとのこと。

河西理事長はしっかりと受けとめ、その想いに応えて・・・

医師とMRの関係を超えた人と人との信頼感というか絆がもとになって新たなスタートを

きることになったようです。ちょっと羨ましです。

 

講義についての印象・感想は

・すべてにおいて徹底している。

・コミュニケーション超大事

の二つ。

 

今回もきわどい事例の解説があり細かく記載ができませんのであしからず。

 

前半は、K'sメディカルビルで診療されている先生を熱海のみなさんに

いかに知ってもらうか、熱海に専門医あり!、を印象付けるための広告についての

紹介がありました。この看板広告の写真は患者さんの投票で決まったとのことで

患者さんから親しまれていることを実感しました。

 

講義の中では随所でグループワークがあって、

例えば「なぜコロナ禍でも患者さんが増え、診療保険点数がのびているのか?

2つのグループでディスカッションののち、それぞれの議論結果を発表。

共通しているのは、早期からのコロナ対応、安心感のある充実した診療科、そして広告

との意見でした。

答えはすべては記載しませんが、上記の3つは含まれていました。

 

続いて複合ビルの代表代行としての業務と各クリニックの事務長代行としての業務解説です。

個別のこまかいタスクの説明もあり、クリニック固有の課題によってあえて受託している事も興味深いですね。

いづれの業務にしても心掛けてらっしゃることは、クリニック経営者の悩みの50%は人の問題

だということです。(エイトドアの下田先生の講義と共通ですね)

従って、スタッフとの個別面談(今風にいうと1on1 ミーティング)を定期的に実施して

必ずその所属の院長先生にレポートされています。報連相大事ですよね。

併せて、各医師の時間を奪わない(ネット系での打ち合わせが大半)、行動・決断は迅速に(院長と自分で決定)

とのことでしたから、ビジネスパーソンとして自然な感覚ですよね。

 

中盤は、各クリニックにまつわるエピソードとして6案件の紹介がありました。

ここは、先ほども述べましたが各クリニックや該当者が特定されてしまうことなどの理由で

記載はしません。

どうしても知りたい!ということであればクリニック経営士3級でのクリニック実習で伺って

みては如何でしょうか?(教えてくれるとは限りませんので、ダメだったら2級も受講しましょう!)

 

事例の感想ではないのですが、堤先生のプロフィールに日本リーダーコーチ協会認定コーチとあります。

そのスキルを活かしてスタッフさんとの1on1ミーティングをされているな、と感じました。

「どうしてだとおもいますか?」「そのときどう感じましたか?」「どうすれば成長すると思いますか?」

コーチングに精通しているわけではありませんが、相手に考える機会を提供し結論を無理強いすることなく

一緒に考えて次の行動を促がされています。

キャリア、スキルに差がある職場で互いの理解を深め一体感を醸成するうえで必要なスキルだと痛感しました。

 

さて終盤、会社員(MR)時代との違い、成長したこと、ご家族との時間が増えたプライベートのこと

そして、今後の展開・中長期ビジョンのレクチャーと続きました。

印象に残ったことは

・顧客だったDrはパートナーとなった。

・意思決定が速くなった。

・お子さんの成長に合わせて将来設計が立てやすくなった。

・「Goalと目的、やりたいこととやらなけらばならないことを明確に」をぶらさずに

 

最後に、

クリニック事務長はMRのセカンドキャリアに適している

クリニックはMRの活躍の場である

とのコメントで〆られました。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。