2023年 ✨大賞受賞しました✨
ライトショート小説収録↓
* このブログの紹介 *
書いている人:未苑真哉(みそのまや)
働きながら年間読書数約100冊
己でも小説書いています。2023年上記コンテスト受賞で、苦節◯◯年の小説家デビューに一歩近づく(T_T)
このブログ:読了のうちおすすめ作品に、私が勝手に挿絵を献上中♡♡♡
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こんにちは、未苑真哉(misonomaya)です。
✽こちらのイラストにつきまして✽
・読書記録作品に、私が勝手に挿絵を献上しております
・イラストは無断転載不可。
・アイビスペイントさんにお世話になっています
*傷を負った者同士が出会う小説*
📖作品はこちら
今回は上のイラストから思い出した小説をご紹介。
一癖ある御高齢レディと、訳あり青年との出会いを描いたライト文芸です。
コンテスト落選で項垂れていた男子美大生の燕《つばめ》は、「綺麗な顔」と律子《りつこ》という老女から公園で声を掛けられ、彼女がかつて一世を風靡した天才女流画家だと気付きます。
「デッサンのモデルにならないか」
と誘われたものの、そのまま倒れてしまった律子を介抱し自宅まで届けた燕はフレンチトーストを振る舞います。
「食事を作る代わりにここに住まないか」
と、生活能力がなく、大きな屋敷に1人孤独に住む律子に提案され、家賃が払えずに困っていた燕は二つ返事でOK。
今は現役を退き、気まぐれな性格で周りから孤立していた律子と触れ合う燕は、
天才画家だった彼女が絵筆を置いた決意を知ることになり……。
過去に傷を負った者同士はドラマが生まれやすいですね。
理由は違えど、ともに絵画で挫折した同士。個人的に、〈己の内側を見つめる作業〉という点で、絵画は小説と近い孤独を感じる作業だと思います。動作自体も、物理的に1人でしか出来無いですしね(共作は別として)
大好きな、それこそ己の救済と言える行為がむしろ自分を苦しめる……普遍的な創作の悩みでしょうか(涙)
だからこそ傷を負った者同士はすれ違い、理解し合える。
小説スランプ中(←また💦)の私には心に染み入るものがあります……。
小説描くのってどうしてこんなに辛いのに止められないんでしょうね?
ちなみに、律子さんのお屋敷には「春」「夏」「秋」「冬」それぞれをイメージした部屋があります。
「春」なら桜を描いたキャンバスが何枚も飾られ、燕が出す食事に合わせた部屋で2人は食事します。
フレンチトースト、ナポリタン、ビーフシチュー、電子レンジで火を通す銀杏などなど……。
章ごとの季節感ある家庭料理の描写がなんとも美味しそう!
巻末には各レシピまでついている飯テロ小説でもあります♡
夜中に読むのは自己責任で(笑)
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情報がつぎつぎ流れてしまう世の中だからこそ、
既存の小説(書籍)が風化されないために
ひきつづき、紹介して参ります。