エブリスタ #お仕事小説 特集に選んで頂きました✨

『チューター!』はこちら

 

 

 ✽ ✽ ✽

 

とにかく、

手洗い・うがい! 感染経路を断つ取り組み中

 

未苑真哉(misonomaya)✽です。

 

 

 

 

2020年振り返り読書レビュー📖


年が明けても、自己満足で続けています😁w

 

ステイホームのお供にを。

読書人口の促進になれば、幸いです。

 

2020年に発売された書籍(文芸・ノンフィクション中心)を、

個人的な好みで、頼まれてもいないのに勝手に紹介してしております。

(※1月末まで予定)

 

 

 

今回は、こちらです。

⑥『注文の多い料理小説集』<小説>

柚木麻子、伊吹有喜、井上荒野、坂井希久子、中村航、深緑野分、柴田よしき

 著 ※文庫オリジナル※

 

 

 

「食事」 をテーマにした

 

現役作家陣による

🥢飯テロ短編集 🍚

 

 

 

現在ご活躍の作家・7名

それぞれの食材リストはこちら。

 

(敬称略)

柚木麻子  🍣 創作高級鮨&ワイン

 

伊吹有喜  🍚土鍋筍ご飯、水出し緑茶

 

井上荒野  ⛰フキノトウの天ぷら、味噌汁

 

坂井希久子 🌰栗餡の和菓子

 

中村航   🍜富山ブラックらーめんほか グルメ番組

 

深緑野分  🍛カレーライス、鯖煮with福神漬

 

柴田よしき  🍞パン(ふかふか&どっしり)

 

 

 

 

……もう、全部食べたい。

 

なぜ、目の前に用意されていないのか?!

 

読みながら

殺意を覚えたアンソロ小説、です(笑)

 

 

書く短編を読み終わった後、

 

登場した食べ物(もしくはそれに近いもの)を用意しないと

己の食欲との闘いが待っています😁🍽

 

ご覚悟の上、お読み下さいね!!!

 

 

 

もちろん、こちらのアンソロジー小説集は

グルメ刺激させて終わり、なんてことは全くありません。

 

噛みごたえがあり、味わい尽くし甲斐がある

短編小説のお手本

のような作品ばかり。

 🍚🥢 🍞 🍜 

 

現役でご活躍中の作家の方ばかりなので、

 

どんな作品を書かれる方なのだろう?」と

新たに、好みの小説家を知るきっかけ

 

にも

にもなると思います。

 

お恥ずかしながら、私は初読の作家の方もいらっしゃいまして……💦

🌰坂井希久子 先生

歴史小説 ・『色にいでにけり』

では、江戸に出てきた京男の息遣いが伝わります。

 

 

🍜中村航 『味のわからない男』

 

号泣食レポ(これだけでも面白い!)男1人、

富山グルメでのトラブルがコミカルに描かれています。

 

 

🍛深緑野分 先生

歴史??小説 ・『福神漬』

では、苦学生が安い食堂で食べる🍛カレーライスから

ひょんなことで、福神漬に思いを馳せる……

食生活史に興味がわきました。ほっこりとするお話です。

 

 

 

また、オチにやられた作品で言えば

 

🍞柴田よしき先生 『どっしりふわふわ』

 

パン職人の主人公が、共同経営のパン屋の閉店を機に

流れるまま専門学校の講師となり、

そこで出会った「自分とは正反対のパン🍞を作る」生徒・ヒロとの思い出を巡る……。

ラストは

むふふ、となるちょっとしたドンデン返しがあります🍞

 

 

食べ物の湯気匂いまで感じた小説は

 

🍚伊吹有喜 先生 『夏も近付く』

 

親の離婚・再婚でたらい回しにされる甥っ子を預かることになった主人公が、

田舎の平屋暮らしで、土鍋ごはんの炊き方を教えたり、筍掘りを教えたり、

少しずつ、甥っ子と交流し始める。

瑞々しい気持ちの交わりを感じ、初夏の風を受けて終わる作品でした。

 

 

⛰井上荒野 先生『好好軒』

 

作家の夫を持つ妻が、「お前も小説を書いてみろ」と勧められ何度も固辞するも、

夫へのある疑念で筆を取ることに……。

タイトル『好好軒』は主人公の家近くのラーメン屋さんで、火事で延焼したばかり。

このラーメン屋の存在が、ストーリーに漂う仄かな影

際立たせているように思います。

 

 

 

そして、改めて短編小説の力強さを感じたのが

 

🍣柚木麻子 先生 『エルゴと不倫鮨』

 

デビュー時から好きな作家さんです。

『ランチのアッコちゃん』は代表作ですね✨

 

 

 

イケイケな人生勝ち組(を気取っている)中年男が、

不倫相手の若い女の子を連れて、

ワインに合う創作鮨を出すラグジュアリーな店内でデート。

「鮨とワインのマリアージュ」ですね(笑)

↑そんな物、私は食べたことがないので想像付かないのですが……。

 

そのデート中、店に似つかわしいとは言い難い

珍客が現れます。

 

 

これがもう、すこぶる痛快!!

勝ち組中年男 の鼻をあかした気分(笑)

 

カタルシスのある結末までに、

まだまだ日本社会にはびこる問題(敢えて伏せます)を実感しつつ

幕を閉じます。

 

決してその問題は解決されないですが、

 

Twitterで主張することではなく

読ませることで、

読者に伝える短編小説の強さを感じました。

 

珍客の先の読めない行動がコミカルで、押し付けがましくないのは

柚木先生作品の醍醐味だと改めて思いました。

 

 

 

柚木先生、『ナイルパーチの女子会』等など、好きです😋

 

 

 


  

 

 

次回は、

2020年振り返り読書レビュー⑦

『日没』桐野夏生 著

 

 

私の読書を変えた桐野先生。
 
2020年話題作をお届け致します✨
 
 
 
 
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未苑 真哉 misonomaya✽

 

 

 

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