読書
湊 かなえ 著 / 文春文庫
花の鎖 (文春文庫)
693円
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花束の謎が解けるとき、あなたの心は、ふるえる。
「両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが、子供が出来ず悩む美雪。水彩画の講師をしつつ和菓子屋でバイトする紗月。花の記憶が3人の女性を繋いだ時、見えてくる衝撃の事実。そして彼女たちの人生に影を落とす謎の男「K」の正体とは。」
祖母・母・孫娘の三世代の物語。
6章から成り立つが、一つの章に三世代のお話がある。
年代、主人公の「私」が変わる。面白い。
孫娘 : 梨花。英会話教室の講師。倒産し無職。
娘母 : 紗月。水彩画の講師。
祖母 : 美雪。和弥さんとお見合い結婚。
祖父 : 和弥。設計士。若い時に他界(紗月がお腹にいることを知らずに)
梅香堂 : 「きんつば」の美味しいお店。祖母の代からのお付き合い。
山本生花店 : 祖母の代からのお付き合い。「K」からの依頼で花束を配達する。
なんだかんだと、3世代が交わる。
祖父が亡くなったことから、始まる「K」からの花束。
事情を知らない孫娘・梨花と、Kの息子。
英会話教室の倒産で給料が未払いで金欠の梨花に、祖母の手術費用。
さらに祖母からお願いされた「何か」を入札で落札してほしい・・その費用。
その2つの費用に不安を感じ、Kに「援助」のお願いをしたことで物語は始まる。
今も昔も、男も女も「嫉妬」は怖い