今回、紹介するのは「パラサイト半地下の家族」です。
注目されているのは知っていたけど、あまり面白そうとは思えず、観る気がせず放置していました。
復讐系の小説を書こうと、アマプラで「復讐」と検索かけたら出てきたので観ただけ。
内容
「半地下と呼びたくなるボロボロの家に住む家族。全員が失業している。ある日、友人の勧めで、家族のうちの1人が金持ちの家に家庭教師として勤めることになる。それをきっかけに策を練って、次々と家族がその金持ちの自宅に入り込んでいく。父親は運転手。母親は家政婦。妹と兄は家庭教師として」
貧乏生活を送っている人たちを描いているので、ある程度は仕方がないとは思うが、映像が暗くて汚い。自分の作品には取り入れたいとは全く思えなかった。この手の作品にありがちな設定と描写です。
金持ち宅の家に入り込む流れを見る限り、そのまま金持ちの家を乗っ取るのかと思っていた。しかし、その展開にはならず、思いがけない方向へと話が進んで行きました。
その後の展開 少しネタバレあり
その金持ちの家の地下に、元家政婦の夫が住んでいるという奇妙な設定。
半地下というタイトルは、家族のことを指すだけではなく、金持ち宅の地下に住む家政婦の夫も指すようでした。この夫の登場で話が急展開して行く。
最後はホラーな終わり方をします。
レビューを読むと、かなり評価が高かった。おそらく賞を総なめにした作品だから、「すごいすごい」と言ってるだけなのでしょう。人間にはそういった側面がある。
この作品が人気になったのは賞を取ったという他に、ラストの衝撃度にあるのではないかと思う。先日、紹介した「方舟」もそうでした。
細かく見ていくと様々なところで論理が破綻しているのにも関わらず、異常なまでに評価が高い。ラストの衝撃で細々なことを吹っ飛ばしているのかもしれない。
売り手としては衝撃があればあるほど、売りやすくなる。センセーショナルな見出しを出せば、顧客を巧みに騙すことが可能になるので、ラストの衝撃シーンは有り難いのではないか。それで上手く扇動されての高いセールスに繋がったと見るべき。
ラスト以外は特に見るべきものはない。金持ち宅に入り込んで行くシーンはまあまあ見応えはあったが。
正直に言って、ラストは辻褄が合うものではなかった。なぜその結末にしなければならなかったのか理由としては通らない。ただ頭のおかしな奴が犯行に及んだ。という、それだけのものにすぎなかった。
金持ちに対しての嫉妬があるからこその犯行というのは分かるが、そこまで人物像を掘り下げているわけではないので、こちらとしては共感ポイントはない。しかも後半に突然出てきた人物でもある。
だけど作り手としては、辻褄が合うとか、人物を掘り下げるとかは関係がないのだと思う。ただ顧客に面白いと思わせたら良いだけだし。
細部まで拘って観るのは、ほんの一部の人間のみ。世の中の大半の人は、そこまで気にしないし、そもそも気づかない。深く考えてもいないのです。
ビジネスというのは、映画に限らず全般的に情弱ビジネスといった側面がある。細部まで拘る一部の人間をターゲットにしても、金儲けはできない。
売れる作品というのは、結局はそういう事なのだろうと思う。