ルイ・アームストロング 名盤 ベスト5
第5位90.2点『ELLA AND LOUIS AGAIN』Ella & Louis Again [12 inch Analog]Amazon(アマゾン)8,709〜11,154円1956/8/16に録音された『ELLA AND LOUIS 』が一年後に早くも続編を作りました。しかも今度は二枚組です。あれも良かったが、これも良いで、嬉しい限りです。このアルバムでは、全曲エラ&ルイという訳ではなく、曲によってはルイだけ、或いはエラだけという具合です。全19曲が87~92点の間に収まるという粒揃いの良さで、オスカー・ピーターソン・カルテットのこれ以上はないという好サポートの下、ジャズ史上最強の混合ダブルスが繰り広げるエンターテインメントを心ゆくまで楽しみましょう。LOUIS ARMSTRONG(tp,voc) ELLA FITZGERALD(vo) OSCAR PETERSON(p) HERB ELLIS(g) RAY BROWN(b) LOUIS BELLSON(ds)90点 side1-1 「DON’T BE THAT WAY」 1957/7/23, 8/1390点 side1-2 「MAKIN’ WHOOPEE」 1957/7/23, 8/1389点 side1-3 「THEY ALL LAUGHED」 1957/7/23, 8/1391点 side1-4 「COMES LOVE」 1957/7/23, 8/1390点 side1-5 「AUTUMN IN NEW YORK」 1957/7/23, 8/1392点 side2-1 「LET’S DO IT」 1957/7/23, 8/1391点 side2-2 「STOMPIN’ AT THE SAVOY」 1957/7/23, 8/1391点 side2-3 「I WON’T DANCE」 1957/7/23, 8/1390点 side2-4 「GEE BABY AIN’T I GOOD TO YOU」 1957/7/23, 8/1389点 side3-1 「LET’S CALL THE WHOLE THING OFF」1957/7/23, 8/1392点 side3-2 「THESE FOOLISH THINGS」 1957/7/23, 8/1387点 side3-3 「I’VE GOT MY LOVE TO KEEP ME WARM」1957/7/23, 8/1389点 side3-4 「WILLOW WEEP FOR ME」 1957/7/23, 8/1389点 side3-5 「I’M PUTTIN’ ALL MY EGGS IN ONE BASKET」1957/7/23, 8/1390点 side4-1 「A FINE ROMANCE」 1957/7/23, 8/1390点 side4-2 「ILL WIND」 1957/7/23, 8/1391点 side4-3 「LOVE IS HERE TO STAY」 1957/7/23, 8/1391点 side4-4 「I GET A KICK OUT OF YOU」 1957/7/23, 8/1391点 side4-5 「LEARNIN’ THE BLUES」 1957/7/23, 8/13「ドント・ビー・ザット・ウェイ(1-1)」B.グッドマンとE.サンプソンの共作です。バラード風に演るので、何の曲かと面食らいました。エラが歌い、ルイが歌い、そしてエラ&ルイです。エラもオブリガードが上手ですね。大人のデュエットは、気品があり別格の90点です。「メイキン・フーピー(1-2)」W.ドナルドソンの曲です。ルイの歌から始まり、最後までルイの歌です。少し粘る処が「いいですねー」。O.ピーターソンのバッキングも秀逸です。気品があり別格の90点です。「ゼイ・オール・ラフド(1-3)」G.ガーシュインの曲です。ルイが歌い、エラが歌い、そしてエラ&ルイです。お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。「カムズ・ラヴ(1-4)」L.ブラウン、C.トビアス、S.H.ステップの共作です。リズミックな良い曲の魅力をエラが百パーセント引き出します。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。「オータム・イン・ニュー・ヨーク(1-5)」V.デュークの曲です。バラードを歌うエラもルイも、つくづく「いいですねー」。と思いきやここでルイのトランペットが出ました。ここまで無かったのに…。やっぱり吹きますか…。最後はエラです。気品があり別格の90点です。「レッツ・ドゥー・イット(2-1)」ルイのバラード・プレイは勿論ですが、バックのO.ピーターソン・トリオにも注目して欲しいです。本当に上手いです。五人の意気が合い、身体が左右に揺さぶられます。トランペットも出て来ず、気品があり別格でいつまでも浸っていたい92点です。「ストンピン・アット・ザ・サヴォイ(2-2)」E.サンプソンの曲です。エラがしっとりと歌った後テンポを上げてスキャットに移ります。次いでL.アームストロングのトランペットが現れ、L.ベルソンが珍しく前へ出た後エラ&ルイです。スキャット合戦で、ルイが「ワンモア、ワンモア」と盛んに嗾けます。ルイに煽られ、気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。「アイ・ウォント・ダンス(2-3)」J.カーンの曲です。エラがイントロ的に歌った後ルイが歌います。R.ブラウンのベースがよく聴こえる中ヴォーカルはエラに移ります。L.ベルソンのシンバルが聴こえて、ルイの歌、そしてエラ&ルイです。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。「ジー・ベイビー・エイント・アイ・グッド・トゥー・ユー(2-4)」D.レッドマンのオリジナルです。O.ピーターソンのグルーヴィーなイントロの後、L.アームストロングがトランペットでテーマを吹きます。ルイが歌い、エラが歌い、ルイがトランペットでオブリガードをつけます。グルーヴィーな曲の力もあり、気品があり別格の90点です。「レッツ・コール・ザ・ホウル・シング・オフ(3-1)」G.ガーシュインとI.ガーシュウィンの共作です。まずエラが語り掛けるように歌った後ルイがリズミカルに歌います。エラが続き、次いでエラ&ルイです。お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。「ジーズ・フーリッシュ・シングズ(3-2)」J.ストレイチーのバラード曲です。エラが得意のバラード歌唱を聴かせてくれます。「いいですねー」O.ピーターソン・カルテットの伴奏も秀逸です。L.アームストロングはお休みです。気品があり別格でいつまでも浸っていたい92点です。「アイヴ・ゴット・マイ・ラヴ・トゥー・キープ・ミー・ウォーム(3-3)」I.バーリンの曲で、アップ・テンポの軽快な曲です。エラ&ルイで始め、ルイ、エラ、ルイ、エラ&ルイです。お洒落で格好いい87点です。「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー(3-4)」A.ロネルの曲です。O.ピーターソン・トリオでスタートし、ルイが歌い、グルーヴィーなO.ピーターソン・カルテットをバックに今度はトランペットを吹きます。最後はしっとりルイとグルーヴィー・ルイで締めます。お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。エラはお休みです。「アイム・プッティン・オール・マイ・エッグズ・イン・ワン・バスケット(3-5)」B.アーヴィンの曲です。ルイが軽快に歌い、エラも軽快に続きます。そしてエラ&ルイです。お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。「ア・ファイン・ロマンス(4-1)」J.カーンの曲です。エラが出て、次にルイ、二人ともスインギーです。再びエラ、そしてルイ。バックも盛り上げ上手です。そしてエラ&ルイで終わります。気品があり別格の90点です。「イル・ウィンド(4-2)」H.アーレンの曲で、ここはエラのバラード歌唱がフィーチャーされます。気品があり別格の90点です。「ラヴ・イズ・ヒア・トゥー・ステイ(4-3)」G.ガーシュインの曲です。ルイが味わいたっぷりに出ます。次いでエラ。L.アームストロングはトランペットでオブリガードです。ルイはそのままトランペット・ソロに移り、次にエラが歌う時今度はヴォーカルでオブリガードです。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。「アイ・ゲット・ア・キック・アウト・オヴ・ユー(4-4)」C.ポーターの曲で、今度はL.アームストロングをフィーチャーします。O.ピーターソン・カルテットの好サポートを得て、ルイが存分に歌います。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。「ラーニン・ザ・ブルース(4-5)」D.V.シルヴァーズの曲です。L.アームストロングのトランペットから始まり、エラ、ルイと続きますが、ルイの「はっはっは」とスキャットにこちらまで笑いに誘い込まれます。最後にエラ&ルイです。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。92点 side2-1 「LET’S DO IT」 1957/7/23, 8/1392点 side3-2 「THESE FOOLISH THINGS」 1957/7/23, 8/13第3位90.3点『AMBASSADOR SATCH / LOUIS ARMSTRONG』Ambassador Satch by Louis Armstrong (2004-10-27)Amazon(アマゾン)11,276〜18,858円ルイ・アームストロングがヨーロッパ楽旅に赴いた時、オランダのアムステルダム(1955/10/29)とイタリアのミラノ(1955/12/21)で録音されたものです。なお、(1-1,4)は帰国後にスタジオで録音された(1956/1/24)ものです。録音された日にちを見ると約三か月の違いがありますが、共通して言えるのは合奏部に異様な程の勢いと力があります。合奏の主役は勿論L.アームストロングなのですが、それを支えるT.ヤング(tb)、B.ビガード(cl)、B.カイル(p)は絶妙なオブリガードと言っても良いくらいに半歩下がって、最高のサウンドを演出しています。この三者はL.アームストロングがソロをとる時、ヴォリュームを抑えた本当の意味での素晴らしいオブリガードを何度も聴かせてくれます。かくしてサッチモ・オール・スターズはルイ・アームストロングの五本の指に入る大変な名盤を生み出してくれました。LOUIS ARMSTRONG(tp,voc) TRUMMY YOUNG(tb) BARNEY BIGARD(cl) BILLY KYLE(p) ARVELL SHAW(b) BARRETT DEEMS(ds) VELMA MIDDLETON(vo)92点 side1-1 「ROYAL GARDEN BLUES」 1956/1/2492点 side1-2 「TIN ROOF BLUES」 1955/10/2990点 side1-3 「THE FAITHFUL HUSSAR」 1955/12/2190点 side1-4 「MUSKRAT RAMBLE」 1956/1/2493点 side2-1 「ALL OF ME」 1955/12/2189点 side2-2 「TWELFTH STREET RAG」 1955/12/2189点 side2-3 「UNDECIDED」 1955/10/2989点 side2-4 「DARDANELLA」 1955/10/2991点 side2-5 「WEST END BLUES」 1955/12/2188点 side2-6 「TIGER RAG」 1955/12/21「ロイヤル・ガーデン・ブルース(1-1)」C.ウィリアムズの曲です。盛大な拍手と共に始まります。ガッツと勢いがある演奏で、ソロはB.カイル(p)からですが、今日も良いピアノです。A.ショウ(b)、B.ビガード(cl)、L.アームストロング(tp)、T.ヤング(tb)とソロが続き、終わりのテーマの後にドラム・ソロがあり、これで終わると見せかけてもう一度テーマを演ります。会場は拍手喝采です(本当はダビングですが)。勢いと熱を浴びせかけられ、気品があり別格でいつまでも浸っていたい92点です。この曲は実際にはスタジオで録音され、拍手と歓声は後でダビングされたものだそうですが、全然気が付きません。よく出来ています。「ティン・ルーフ・ブルース(1-2)」L.ロッポロ、P.メアーズ、B.ポラック、G.ブルーニーズ、M.スティッツェルの共作です。如何にもブルース!の雰囲気で始まり、テーマ部ではB.カイル(p)とT.ヤング(tb)が後ろで良い仕事をします。ソロはT.ヤング(tb)から。J.ティーガーデンよりもこの人の方が好きです。そしてB.カイル(p)はここでも良い仕事をし、B.ビガード(cl)は素敵なブルース・クラリネットを聴かせます。サッチモ・オール・スターズの面々の実力を垣間見せ、気品があり別格でいつまでも浸っていたい92点です。「ザ・フェイスフル・フザール(1-3)」H.フランツェンの曲です。ソロはB.カイル(p)、A.ショウ(b)、B.ビガード(cl)、L.アームストロング(vo)、唸りを上げるT.ヤング(tb )です。L.アームストロングがリードする合奏に力があり、気品があり別格の90点です。ここでも終わりのテーマを再演します。「マスクラット・ランブル(1-4)」K.オリーのオリジナルで、T.ヤング(tb)が元気がです。ソロはB.カイル(p)からで、元気の後に清涼なピアノです。次のA.ショウ(b)は息継ぎも入り迫力があります。B.ビガード(cl)の次はL.アームストロング(tp) 。今日も「バイ・バイ・ブラック・バード」の一節を入れます。そして最後にT.ヤング(tb)です。気品があり別格の90点です。「オール・オヴ・ミー(2-1)」G.マークスとS.シモンズの共作です。リラックスしながらもピンと張った合奏の後L.アームストロングが歌います。味の塊ですね。その後スキャットを聴かせますが、バックのオブリガードが秀逸です。(ヴォリュームも秀逸)。そしてソロはB.ビガード(cl)、T.ヤング(tb)と続き、最後に合奏です。気品があり別格でいつまでも浸っていたく、他人(ひと)に奨めようかなという気がよぎる93点です。「十二番街のラグ(2-2)」E.L.ボウマンの有名な曲ですが、やはりテンポは遅いです。ソロはB.カイル(p)、A.ショウ(b)で、次のB.ビガード(cl)、今日は元気があります。そしてT.ヤング(tb)、今日も元気があります。お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。「アンディサイデッド(2-3)」C.シェイヴァースとS.ロビンの共作で、T.ヤング(tb)をフィーチャーします。豪快で「いいですねー」。B.カイルの清いピアノの後合奏で、L.アームストロングが主役となりその後T.ヤング(tb)がその主役を受け継ぎます。一旦曲が終わって、再び始めます。このパターンが今回は多いですね。お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。「ダーダネラ(2-4)」J.S.ブラックの曲で、B.ビガード(cl)がフィーチャーされます。いつにも増して熱が入ったクラリネットで、お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。「ウエスト・エンド・ブルース(2-5)」K.オリヴァーのオリジナルです。まずL.アームストロングが無伴奏トランペットで現れ、ブルースの香り溢れる合奏が始まります。ここまでは1928/6/28の傑作と一緒です。ソロはT.ヤング(tb)、B.ビガード(cl) ですが、スキャットでオブリガードをつけるL.アームストロングの方が主役の様相になっています。そしてL.アームストロング(tp)、B.カイル(p)とソロが続き、一音伸ばしを含む合奏に移ります。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。「タイガー・ラグ(2-6)」N.ラロッカ作の、駆けだしたくなるような曲です。今回もB.ビガード(cl)とB.ディームス(ds)がフィーチャーされます。終わった後にもう一回、をここでも演ります。お洒落で格好良く僅かながら気品を感じさせる88点です。91点 side2-5 「WEST END BLUES」 1955/12/2192点 side1-2 「TIN ROOF BLUES」 1955/10/2993点 side2-1 「ALL OF ME」 1955/12/21第3位90.3点『LOUIS ARMSTRONG PLAYS W.C.HANDY』Louis Armstrong Plays W. C. HandyAmazon(アマゾン)1,800円ウィリアム・クリストファー・ハンディ(W.C.ハンディ)が作曲したブルースを、コロンビアのディレクター、ジョージ・アヴァキャンが企画し、サッチモ・オール・スターズが渾身の演奏を行った、歴史的な名盤です。当時L.アームストロングはデッカと契約していました。ジョージ・アヴァキャンはコロンビアからただ一枚のレコードを作るために、サッチモ・オール・スターズをデッカから借り受けた訳です。そのジョージ・アヴァキャンの企画力と、W.C.ハンディの曲の力と、サッチモ・オール・スターズの演奏力、この三位が一体となって名盤を誕生させたのだと思います。こういうサッチモ・オール・スターズの演奏を録音したいというジョージ・アヴァキャンは、こういうジョン・コルトレーン・カルテットの演奏を録音したいと願った後年のボブ・シールを思わせます。LOUIS ARMSTRONG(tp,voc) TRUMMY YOUNG(tb) BARNEY BIGARD(cl) BILLY KYLE(p) ARVELL SHAW(b) BARRETT DEEMS(ds) VELMA MIDDLETON(vo)97点 side1-1 「ST. LOUIS BLUES」 1954/7/1393点 side1-2 「YELLOW DOG BLUES」 1954/7/1490点 side1-3 「LOVELESS LOVE」 1954/7/1290点 side1-4 「AUNT HAGAR’S BLUES」 1954/7/1286点 side1-5 「LONG GONE」 1954/7/1290点 side2-1 「THE MEMPHIS BLUES」 1954/7/1391点 side2-2 「BEALE STREET BLUES」 1954/7/1289点 side2-3 「OLE MISS」 1954/7/1291点 side2-4 「CHANTEZ LES BAS “SING EM LOW”」1954/7/1489点 side2-5 「HESITATING BLUES」 1954/7/1290点 side2-6 「ATLANTA BLUES」 1954/7/13「セント・ルイス・ブルース(1-1)」L.アームストロングはこの曲を過去7回以上録音しており、「ちゃんとしたジャズで再聴下限の85点」から「お洒落で格好いい87点」までと、比較的低い点数の演奏に終始していました。ところが、これはどうでしょう?L.アームストロングの最初の一音(tp)から魂が籠っており、全然違うのです。L.アームストロングがリードする合奏には、何か迫ってくる力を感じます。普段苦手としているV.ミドルトン(vo)が最初に出て来ますが、ここは抵抗無く聴くことができます。L.アームストロングのオブリガードも相変わらず素敵です。合奏の後L.アームストロング(vo)とB.ビガード(cl)のソロがありますが、B.ビガードのソロはこれまでで最高のソロだと思います。その後V.ミドルトンとL.アームストロングが掛け合いをします。これはライヴではふざけすぎの感が拭えないことがありますが、ここは極めて適度です。続くT.ヤング(tb)は低音を震わせる印象的なソロです。心打つ合奏はお互いの魂が迸り合って感動的なラストを作り上げます。他人(ひと)に奨めたいほどで、感動的な97点です。「イエロー・ドッグ・ブルース(1-2)」B.カイル(p)とA.ショウ(b)の洒落たイントロを受けてL.アームストロングが渾身のヴォーカルを聴かせます。B.ビガードとT.ヤングのオブリガードも素敵で、思わず「上手いなあー」です。最後L.アームストロングがリードする合奏には特別な力があり、気品があり別格でいつまでも浸っていたく、他人(ひと)に奨めようかなという気がよぎる93点です。「ラヴレス・ラヴ(1-3)」合奏で始まり、やや長閑な処もあります。叫ばなくなって好感のV.ミドルトン(vo)から始まり、 L.アームストロングのヴォーカルとトランペットに移ります。ここも合奏に力があり、気品があり別格の90点です。「アーント・ヘイガーズ・ブルース(1-4)」土煙と拡がりがどこまでも続くような感じを持たせるブルースです。L.アームストロング(tp)がリードする合奏、L.アームストロングのヴォーカル、L.アームストロング(tp)がリードする合奏と続き、サッチモの一人舞台です。気品があり別格の90点です。「ロング・ゴーン(1-5)」V.ミドルトンの歌にメンバー達が絡み、次にL.アームストロングの歌にメンバー達が絡み、T.ヤング(tb)、L.アームストロング(tp)、T.ヤング(tb)がソロを取って、L.アームストロングの歌とトランペットで締めます。ちょっといい86点です。「ザ・メンフィス・ブルース(2-1)」L.アームストロングがテーマを歌いますが、力があります。そして続く合奏にも力があります。歌と合奏だけの短い曲ですが、力が籠っており、気品があり別格の90点です。「ビール・ストリート・ブルース(2-2)」(私の好きな)ゆっくりテンポです。L.アームストロング(vo)の後ろでオブリガードをつけるT.ヤング(tb)とB.ビガード(cl)の音量が丁度よく、L.アームストロングのトランペットは悠々として「いいですねー」。ディレクターであるジョージ・アヴァキャンが「こんな風にして欲しい」と願って出来上がった曲ではないでしょうか。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。「オール・ミス(2-3)」A.ショウ(b)から始まり、L.アームストロング(tp)、B.ビガード(cl、)T.ヤング(tb)、B.ディームス(ds)と各人にスポットライトを当て、合奏して終わります。お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。「小声で歌う(2-4)」L.アームストロングのちょっとブルーなヴォーカルで始まり、珍しくスキャットも聴かせます。続くT.ヤング(tb)がここも豪快で「いいですねー」。B.ビガード(cl)を挟んで合奏になりますが、これにも力があります。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。「ヘジテイティング・ブルース(2-5)」L.アームストロングのトランペットそしてヴォーカルがあり、V.ミドルトンのヴォーカルに移ります。今日のV.ミドルトンはシャウトが抑えられており好感が持てます。これなら苦手とは言いません。合奏はここも力があり、お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。「アトランタ・ブルース(2-6)」合奏で始まり、B.カイル(p)、A.ショウ(b)、L.アームストロング(vo)と続きますが、バックにトランペットとL.アームストロングのスキャットが入っています。(ビックリ!)二重録音なのでしょうね。B.ビガード(cl)、L.アームストロング(vo)、T.ヤング(tb)、合奏で終わります。気品があり別格の90点です。97点 side1-1 「ST. LOUIS BLUES」 1954/7/1393点 side1-2 「YELLOW DOG BLUES」 1954/7/1491点 side2-2 「BEALE STREET BLUES」 1954/7/1291点 side2-4 「CHANTEZ LES BAS “SING EM LOW”」1954/7/14第2位90.6点『ELLA AND LOUIS』エラ・アンド・ルイ(SHM-CD)Amazon(アマゾン)1,100〜13,983円ルイ・アームストロングとエラ・フィッツジェラルドが共演したアルバムです。ヴォーカリスト二人が超ビッグならば、バックはオスカー・ピーターソン、レイ・ブラウンというこれまたビッグなメンバーが務め、期待は膨らむばかりです。さて、実際に聴いてみますと、エラとルイ二人のヴォーカルは、大人の落ち着きとシットリ感で満たされ、お洒落で気品に溢れています。O.ピーターソンはバックに回った時の素晴らしさを百パーセント発揮しています。ソロこそとりませんが、イントロは素敵で、全体的に音を少なめに控えめにして、華麗さをグッド・センスで演出しています。L.アームストロングのヴォーカルはいつも通り素晴らしいのですが、トランペットを引っ込めれば…とついつい思ってしまいました。LOUIS ARMSTRONG(tp,voc) ELLA FITZGERALD(vo) OSCAR PETERSON(p) HERB ELLIS(g) RAY BROWN(b) BUDDY RICH(ds)90点 side1-1 「CAN’T WE BE FRIENDS」 1956/8/1691点 side1-2 「ISN’T THIS A LOVELY DAY」 1956/8/1691点 side1-3 「MOONLIGHT IN VERMONT」 1956/8/1691点 side1-4 「THEY CAN’T TAKE THAT AWAY FROM ME」1956/8/1691点 side1-5 「UNDER A BLANKET OF BLUE」 1956/8/1690点 side1-6 「TENDERLY」 1956/8/1690点 side2-1 「A FOGGY DAY」 1956/8/1690点 side2-2 「STARS FELL ON ALABAMA」 1956/8/1690点 side2-3 「CHEEK TO CHEEK」 1956/8/1692点 side2-4 「THE NEARNESS OF YOU」 1956/8/1690点 side2-5 「APRIL IN PARIS」 1956/8/16「キャント・ウィー・ビー・フレンズ(1-1)」K.スウィフトの曲です。O.ピーターソン・トリオが高級な寛ぎを与えてくれる中、まずエラが歌い、そしてルイが歌います。お洒落な大人の歌に浸っていると、L.アームストロングのトランペットは要らないかなと思ってしまうほどです。気品があり別格の90点です。「イズント・ジス・ア・ラヴリー・デイ(1-2)」E.バーリンの曲です。O.ピーターソンのイントロから始まり、まずエラが聴かせてくれます。高級感がありますね。次いでルイのヴォーカルです。高級ホテルのバーが似合います。次のエラにはL.アームストロングのトランペットによるオブリガードです。そのままトランペット・ソロに移りますが、ルイのトランペット・ソロは本当に要らないかもしれません。これで1点下がりましたもの。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。「ムーンライト・イン・ヴァーモント(1-3)」K.スースドルフの曲です。O.ピーターソンがいいムードで始め、エラが歌います。エラのバラードは「いいですねー」次はL.アームストロングのトランペット・ソロです。いやー、トランペット・ソロは本当に要りませんね。ルイはヴォーカルの方が数倍も良いです。再びエラが歌って終わります。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。「ゼイ・キャント・テイク・ザット・アウェイ・フロム・ミー(1-4)」G.ガーシュインの曲です。エラの歌にルイがトランペットでオブリガードをつけます。次はルイのヴォーカルですが、R.ブラウンがバックでじんわりと良いベースを弾きます。エラにヴォーカルで絡む辺りのルイは絶品ですね。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。「アンダー・ア・ブランケット・オヴ・ブルー(1-5)」G.リヴィングストンの曲です。O.ピーターソンのイントロが良く、名演奏の予感がしました。ルイが唄うバックのO.ピーターソンも「いいですねー」。エラのヴォーカルにはL.アームストロングがトランペットでオブリガードをつけますが、どうも調子が良くありません。次のL.アームストロングのトランペット・ソロで、とうとうフツーの演奏になってしまいました。それでも、気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。「テンダリー (1-6)」W.グロスの曲です。L.アームストロングがトランペットでテーマを演りますが、悪くはありません。ムードを変えてエラが歌い、ルイが歌いますが、バックのO.ピーターソン・トリオが素晴らしいです。ルイがトランペットでテーマを演り、エラがオブリガードをつけますが、最後はルイの物まねをして終わります。気品があり別格の90点です。「ア・フォギー・デイ (2-1)」G.ガーシュインの曲です。巧みなO.ピーターソンのバック・ピアノが、ルイのヴォーカルを見事に引き立てます。エラが歌い、ルイのトランペット・ソロがあり、エラ&ルイで歌います。気品があり別格の90点です。「スターズ・フェル・オン・アラバマ (2-2)」F.パーキンスの曲です。ルイのトランペットがテーマの一部をイントロ的に吹き、エラがテーマを歌います。ルイはそれにヴォーカルで絡みます。ルイが歌うと今度はエラが絡み、再びエラにルイが絡みます。二人ともオブリガードが上手なので、この辺りはこのアルバムの大きな魅力ではあります。気品があり別格の90点です。「チーク・トゥー・チーク (2-3)」E.バーリンの曲です。ルイがテーマを歌います。ヴォーカルはエラに移りますが、「上手いなあー」です。エラ&ルイのヴォーカルも楽しくて「いいですねー」。気品があり別格の90点です。「ザ・ニアネス・オヴ・ユー (2-4)」H.カーマイケルの曲です。O.ピーターソンの素敵なイントロで始まり、エラが歌います。ルイはトランペットでオブリガードをつけますが、シットリと優しいヴォーカルに鄙びたトランペットという組合せです。次いでルイが歌いますが、バックのO.ピーターソン・トリオがこれまた素晴らしいです。L.アームストロング(tp)、E.フィッツジェラルド(vo)と続き、気品があり別格でいつまでも浸っていたい92点です。「エイプリル・イン・パリ (2-5)」V.デュークの曲です。まずエラが聴かせてくれます。本当にバラードが上手です。ルイも聴かせて、将に五分と五分。次のトランペット・ソロが無ければ92点てした…。もう一度エラが聴かせ、結局は気品があり別格の90点です。91点 side1-2 「ISN’T THIS A LOVELY DAY」 1956/8/1691点 side1-3 「MOONLIGHT IN VERMONT」 1956/8/1691点 side1-4 「THEY CAN’T TAKE THAT AWAY FROM ME」1956/8/1691点 side1-5 「UNDER A BLANKET OF BLUE」 1956/8/1692点 side2-4 「THE NEARNESS OF YOU」 1956/8/16第1位91.1点『LOUIS ARMSTRONG MEETS OSCAR PETERSON』Louis Armstrong Meets Oscar PetersonAmazon(アマゾン)2,094〜3,166円ルイ・アームストロングとオスカー・ピーターソンの組合せは、『エラ&ルイ』『エラ&ルイ・アゲイン』という傑作を残しています。このアルバムも期待は膨らむばかりです。A面を聴き終えた段階で確信しました。これはL.アームストロングの最高傑作になる!L.アームストロングのヴォーカルが素晴らしく、それと好対照をなすO.ピーターソンのピアノのバッキングも素晴らしいです。O.ピーターソンはここでもソロをとらずバッキングに徹します。R.ブラウンのベースも良い音で録られており、もー、言う事ありません!「HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON」はサッチモ・バラードの最高峰だし、「YOU GO TO MY HEAD」はサッチモ・バラードの傑作だし、「BLUES IN THE NIGHT」はサッチモ・ブルースの傑作です。どうぞ心ゆくまでお楽しみください。LOUIS ARMSTRONG(tp,voc) OSCAR PETERSON(p) HERB ELLIS(g) RAY BROWN(b) LOUIS BELLSON(ds)91点 side1-1 「THAT OLD FEELING」 1957/10/1489点 side1-2 「LET’S FALL IN LOVE」 1957/10/1492点 side1-3 「I’LL NEVER BE THE SAME」 1957/10/1495点 side1-4 「BLUES IN THE NIGHT」 1957/10/1498点 side1-5 「HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON」1957/10/1489点 side1-6 「I WAS DOING ALL RIGHT」 1957/10/1488点 side2-1 「WHAT’S NEW」 1957/10/1488点 side2-2 「MOON SONG」 1957/10/1490点 side2-3 「JUST ONE OF THOSE THINGS」 1957/10/1487点 side2-4 「THERE’S NO YOU」 1957/10/1494点 side2-5 「YOU GO TO MY HEAD」 1957/10/1492点 side2-6 「SWEET LORRAINE」 1957/10/14「ザット・オールド・フィーリング(1-1)」S.フェインの曲です。R.ブラウンのベースが心地よく響く中、味があるL.アームストロングのヴォーカルが流れます。バックではO.ピーターソンのハイ・センス・ピアノが聴こえ、舞台装置は最高です。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。「レッツ・フォール・イン・ラヴ(1-2)」H.アーレンの曲です。L.アームストロングがヴォーカル、次いでトランペット、ヴォーカルと続けます。R.ブラウンのベースが素晴らしく、ついついベースの音を追いかけてしまいます。L.ベルソンのブラシも「いいですねー」。お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。「アイル・ネヴァー・ビー・ザ・セイム(1-3)」G.カーン、M.メインネック、F.シグノレリの共作です。O.ピーターソンのイントロから始まり、L.アームストロングがヴォーカルを聴かせます。L.アームストロングのハスキー・ヴォイスとO.ピーターソンの綺麗なピアノの対比が良く、R.ブラウンのベースもL.ベルソンのブラシも素晴らしいです。気品があり別格でいつまでも浸っていたい92点です。「ブルース・イン・ザ・ナイト(1-4)」H.アーレンの曲で、これぞブルースという曲です。L.アームストロングのヴォーカルの良いこと!そしてO.ピーターソン・カルテットのバッキングの素晴らしいこと!ブルースは本当に「いいわー」。L.アームストロングのトランペットが聴かれ、最後は再びヴォーカルに戻ります。気品があり別格でいつまでも浸っていたく、他人(ひと)に奨めたいほどの95点です。「ハウ・ロング・ハズ・ジス・ビーン・ゴーイング・オン(1-5)」G.ガーシュインの名曲バラードで、T.フラナガンの名演奏(96点)を思い出します。曲の魅力にうっとりとし、苦しそうにしかし優しく歌うサッチモに聴き入ります。文句なし!サッチモ・バラードの最高峰です!感動の極みの八合目に達する98点です。「アイ・ワズ・ドゥーイング・オール・ライト(1-6)」G.ガーシュインの曲です。L.アームストロングはトランペットで始め、ヴォーカルに移ります。ここでもO.ピーターソンのバッキングが素敵で、お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。「ホワッツ・ニュー(2-1)」B.ハガードの曲です。L.アームストロングはこのドリーミーな曲をO.ピーターソンのピアノだけをバックに、超ハスキー・ヴォイスで歌います。お洒落で格好良く僅かながら気品を感じさせる88点です。「ムーン・ソング(2-2)」A.ジョンストンの曲です。L.アームストロングが今度はO.ピーターソン・トリオをバックに歌い、そしてトランペットを吹きます。R.ブラウンのベースが心地よいです。お洒落で格好良く僅かながら気品を感じさせる88点です。「ジャスト・ワン・オヴ・ゾーズ・シングズ(2-3)」C.ポーターの曲を軽快に演ります。L.ベルソンのブラシがL.アームストロングのだみ声を軽快に押し進めるその姿が「いいわー」。次いでトランペット、そしてヴォーカルです。気品があり別格の90点です。「ゼアズ・ノー・ユー(2-4)」H.ホッパーの曲です。H.エリスがイントロを弾き、L.アームストロングは、今度はH.エリスのギターのみをバックに歌います。お洒落で格好いい87点です。「ユー・ゴー・トゥー・マイ・ヘッド(2-5)」F.クーツの曲です。O.ピーターソンの美しいイントロから始まり、L.アームストロングはトリオをバックに、まずトランペットを聴かせます。バラード・プレイはやはり「いいですねー」。次は待ってました!のヴォーカルです。更に、「いいですねー」。O.ピーターソンのピアノ、R.ブラウンのベース、両者ともに「いいですねー」。気品があり別格でいつまでも浸っていたく、他人(ひと)に奨める直前の94点です。「スウィート・ロレイン(2-6)」C.バーウェルの曲です。O.ピーターソンのイントロから始まり、L.アームストロングが歌います。落ち着いたテンポで少し粘って、「いいですねー」。その良さはトランペット、ヴォーカルへと引き継がれます。気品があり別格でいつまでも浸っていたい92点です。95点 side1-4 「BLUES IN THE NIGHT」 1957/10/1498点 side1-5 「HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON」1957/10/1494点 side2-5 「YOU GO TO MY HEAD」 1957/10/14