ビル・エヴァンスのアルバムですが、フレディー・ハバードを加えたセッションと、ズート・シムスを加えたセッションをカップリングした二枚組になっています。ズートが入っているのは、1962/8/21,22の方で、二枚目(side3,4)になります。ここのB.エヴァンスは官能的ではなく、先鋭的で気難しいという彼のもう一つの面を多く出しています。温かみがあって寛ぐズートとは水と油の感があります。
1962/7/16
FREDDIE HUBBARD(tp) JIM HALL(g) BILL EVANS(p) PERCY HEATH(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1962/8/21,22
ZOOT SIMS(ts) JIM HALL(g) BILL EVANS(p) RON CARTER(b) PHILLY JOE JONES(ds)
85点 side1-1 「YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC」 1962/7/16
87点 side1-2 「WHEN YOU WISH UPON A STAR」 1962/7/16
85点 side1-3 「I’LL NEVER SMILE AGAIN」 1962/7/16
88点 side2-1 「INTERPLAY」 1962/7/16
85点 side2-2 「YOU GO TO MY HEAD」 1962/7/16
86点 side2-3 「WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS」 1962/7/16
88点 side3-1 「LOOSE BLOOSE」 1962/8/21
88点 side3-2 「TIME REMEMBERED」 1962/8/21
86点 side3-3 「FUNKALLERO」 1962/8/21
86点 side4-1 「MY BELLS」 1962/8/22
87点 side4-2 「THERE CAME YOU」 1962/8/22
88点 side4-3 「FUDGESICKLE BUILT FOR FOUR」 1962/8/21
85点 side4-4 「FUN RIDE」 1962/8/22
「ユー・アンド・ザ・ナイト・アンド・ザ・ミュージック(1-1)」
いつものエヴァンスと言うよりはハード・バップ・ピアニストという面の方が出ています。再聴下限の85点です。
「ホエン・ユー・ウィッシュ・アポン・ア・スター(1-2)」
スロー・バラードです。F.ハバードが少し弱いですが、B.エヴァンスのバラード・プレイが聴けるので、お洒落で格好いい87点です。
「アイル・ネヴァー・スマイル・アゲイン(1-3)」
これまたハード・バップ風の曲です。エヴァンスらしさは殆どありません。再聴下限の85点です。
「インタープレイ(2-1)」
冒頭にエヴァンスとジム・ホールがインタープレイの空気を作り、それが曲全体に行き渡ります。ミディアム・テンポで落ち着いて聴くことができます。最初にソロをとるジム・ホールはこのセッションでNo.1のソロを聴かせてくれます。その空気をエヴァンスがしっかりと引き継ぎます。F.ハバードは失礼ながら居なくてもよい…。お洒落で格好良く気品すら感じさせる88点です。
「ユー・ゴー・トゥー・マイ・ヘッド(2-2)」
バラードかと思いきや、明るくアップ・テンポなので驚きます。誰のソロにも聴くべきものはなく、再聴下限の85点です。
「ラップ・ユア・トラブルス・イン・ドリームス(2-3)」
これも明るく演られてしまいます。エヴァンスのソロはここに来てやっと聴き所が出てきました。少しだけですが。ちょっといい86点です。
「ルース・ブルース(3-1)」
B.エヴァンスのオリジナルです。エヴァンスの右手とZ.シムスのテナー・サックスがユニゾンでテーマを吹くという、一風変わったテーマの扱いですが、アドリブに入るとJ.ホール(g)、Z.シムスと、(スペルは違いますが)ブルースを感じさせるソロが続きます。B.エヴァンス(p)のソロもブルースと物悲しさを漂わせます。R.カーター(b)のソロもあります。お洒落で格好良く僅かながら気品を感じさせる88点です。
「タイム・リメンバード(3-2)」
B.エヴァンスのオリジナルです。B.エヴァンス・トリオで曲が始まり、ズート、J.ホール(g)、ズート、B.エヴァンス(p)、J.ホール(g)とソロが続きます。ズートはいつものズートとは少し異なり、B.エヴァンスに寄せた感があります。ちょっと絵画的で気怠さも感じさせる演奏です。お洒落で格好良く気品すら感じさせる88点です。
「ファンカレロ(3-3)」
B.エヴァンスのオリジナルです。ソロはズート、B.エヴァンス(p)、J.ホール(g)、P.J.ジョーンズ(ds)で、ちょっといい86点です。
「マイ・ベルズ(4-1)」
B.エヴァンスのオリジナルです。テーマはズート、ソロはJ.ホール(g)、B.エヴァンス(p)、ズートです。リズムが落ち着かず、ちょっといい86点です。
「ゼア・ケイム・ユー(4-2)」
B.エヴァンスのオリジナルで、バラードです。テーマはズート、ソロはJ.ホール(g)、B.エヴァンス、ズートで、お洒落で格好いい87点です。
「ファッジシックル・ビルト・フォー・フォー(4-3)」
B.エヴァンスのオリジナルです。MJQ的な対位法でテーマをスタートさせますが、ソロのパートではフォー・ビートになり、ズート、B.エヴァンス、J.ホールが快調なリズムに乗ってソロを繰り広げます。ここに来てやっとズートらしいソロが聴けました。締めは再び対位法です。お洒落で格好良く気品すら感じさせる88点です。
「ファン・ライド(4-4)」
B.エヴァンスのオリジナルです。ソロはB.エヴァンス(p)だけで、再聴下限の85点です。
88点 side3-1 「LOOSE BLOOSE」 1962/8/21
88点 side3-2 「TIME REMEMBERED」 1962/8/21
86点 side4-1 「MY BELLS」 1962/8/22
87点 side4-2 「THERE CAME YOU」 1962/8/22
88点 side4-3 「FUDGESICKLE BUILT FOR FOUR」 1962/8/21
85点 side4-4 「FUN RIDE」 1962/8/22