ベルギーのブリュッセルで行われた、世界国際市で開かれたコンサートに、ベニー・グッドマン楽団が参加しました。その中にメイン・ソロイストとしてズート・シムズが入っています。ズートとB.グッドマンの付き合いは古く、その縁でこの後もズートはB.グッドマンと度々共演しています。そしてその度に珠玉のソロを宝物のようにしてB.グッドマン・オーケストラの中に埋め込んで行きます。宝探しの旅はここブリュッセルから始まります。ズートはこのアルバムでたった一曲だけでソロをとりますが、その一曲が大した宝物となっています。もう一つ特筆すべきはドラムのロイ・バーンズです。B.グッドマン・オーケストラをモダンにスイングさせる立役者となっており、この後もこのバンドで素敵なドラミングを聴かせてくれます。ガス・ジョンソンも好きなドラマーですが、この人はそれをモダンにしたという感じです。
BENNY GOODMAN(cl) ビリー・ホッジス(tp) ジョーン・フロースク(tp) E.V.ベリー(tp) VERNON BROWN(tb) ウィリー・デニス(tb) レックス・ベアー(tb) ZOOT SIMS(ts) SELDON POWELL(ts) ジーン・アーレン(brs) アル・ブロック(as) アーニー・マウロー(as) BILLY BAUER(g) ROLAND HANNA(p) ARVELL SHAW(b) ロイ・バアーンズ(ds) JIMMY RUSHING(vo)
88点 side1-1 「LET’S DANCE」 1958/5/25~31
86点 side1-2 「DON’T BE THAT WAY」1958/5/25~31
87点 side1-3 「HALLELUJAH」 1958/5/25~31
86点 side1-4 「OBSESSION」 1958/5/25~31
96点 side1-5 「BRUSSELS BLUES」 1958/5/25~31
88点 side2-1 「MORE THAN YOU KNOW」1958/5/25~31
87点 side2-2 「WHE WORLD IS WAITING FOR THE SUNRISE」1958/5/25~31
86点 side2-3 「JUBILEE」 1958/5/25~31
93点 side2-4 「ROLL ‘EM」 1958/5/25~31
「レッツ・ダンス(1-1)」
オープニング・テーマ曲で、ウェーバーの「舞踏への勧誘」が原曲となります。
短いお洒落で格好良く僅かながら気品を感じさせる88点です。
「ドント・ビー・ザット・ウェイ(1-2)」
E.サンプソンの曲で、B.グッドマンの十八番です。ソロはB.グッドマン(cl)、(tb)、B.グッドマン (cl) と続きます。R.バーンズのドラムがモダン・スイングに盛り上げ、ちょっといい86点です。
「ハレルヤ(1-3)」
V.ユーマンスの曲で、コンボ演奏になります。ソロはB.グッドマン(cl)、R.ハナ(p)、B.グッドマン(cl)と続きます。R.ハナが若くてフレッシュなピアノを聴かせ、お洒落で格好いい87点です。
「オブセッション(1-4)」
D.ビーの曲とあり、ビッグ・バンドに戻ります。ソロはB.グッドマン(cl)だけです。ちょっといい86点です。
「ブラッセルス・ブルース(1-5)」
B.グッドマンのオリジナルで、R.ハナ(p)から始まるノリノリのブルースです。ここで最大限に聴衆を興奮させるのはJ.ラッシングのヴォーカルです。この人はブルースの名手で(私の)大好きなブルース歌手の一人です。そのヴォーカルにつけるB.グッドマンのオブリガードもなかなか良いです。B.グッドマン(cl)のソロを挟んで再び登場するJ.ラッシングの圧倒的なヴォーカルに圧倒されて、ジャーンと終わります。他人(ひと)に奨めたいほどで、少し感動的な96点です。
「モア・ザン・ユー・ノウ(2-1)」
V.ユーマンスの曲で、カルテットによるバラード演奏です。ソロはR.ハナ(p)とB.グッドマン(cl)です。B.グッドマンのバラード演奏は結構良く、お洒落で格好良く僅かながら気品を感じさせる88点です。
「ザ・ワールド・イズ・ウェイティング・フォー・ザ・サンライズ(2-2)」
E.セイツの曲です。カルテット演奏が続きます。急速テンポで、ソロはB.グッドマン(cl)、R.ハナ(p)、そしてB.グッドマン(cl)とR.バーンズ(ds)とのスリリングなインタープレイです。お洒落で格好いい87点です。いいドラマーですね。ビッグ・バンドにピッタリ!
「ジュビリー(2-3)」
H.カーマイケルの曲で、ビッグ・バンドに戻ります。ソロはB.グッドマン(cl)だけで、ちょっといい86点です。
「ローレム(2-4)」
M.L.ウィリアムスの曲です。R.ハナ(p)がいいピアノを始めるので、思わず「イエーイ」と叫びたくなります。その後合奏があり、そしてズート(ts)とS.パウエル(ts)の掛け合いです。ここが最大の聴き処となります。よく似て実力も伯仲する二人ですが、少し高音域を多く使いやや細い印象があるのがS.パウエルです。その後A.ブロック(as)とB.ホッジス(tp)のソロがあります。最後の最後にズートが登場しましたが、この曲がB.グッドマン・オーケストラに埋め込んだズート最初の宝物となります。気品があり別格でいつまでも浸っていたく、他人(ひと)に奨めようかなという気がよぎる93点です。
88点 side1-1 「LET’S DANCE」 1958/5/25~31
86点 side1-2 「DON’T BE THAT WAY」1958/5/25~31
87点 side1-3 「HALLELUJAH」 1958/5/25~31
86点 side1-4 「OBSESSION」 1958/5/25~31
96点 side1-5 「BRUSSELS BLUES」 1958/5/25~31
88点 side2-1 「MORE THAN YOU KNOW」1958/5/25~31
88点 side2-1 「MORE THAN YOU KNOW」1958/5/25~31
86点 side2-3 「JUBILEE」 1958/5/25~31
93点 side2-4 「ROLL ‘EM」 1958/5/25~31
