国内企画のアルバムで、ウディー・ハーマンのセカンド・ハード傑作選になります。大きく分けて三種類のセッションがあり、そのうちZ.シムズが参加しているのは一つのセッションだけで、全12曲中の4曲になります。このうち2曲でZ.シムズらしきソロが聴けますが、一曲はZ.シムズではなくA.コーンだと思います。

 

WOODY HERMAN(cl)  AL COHN(ts) サージ・チャロフ(brs) STAN GETZ(ts) サム・マロウィッツ(sax)  ZOOT SIMS(ts) ボブ・シャドニック(tp) バーニー・グロウ(tp) スタン・フィッシェルソン(tp) SHORTY ROGERS(tp) ERNIE ROYAL(tp) ビル・ハリス(tb) ボブ・スウィフト(tb) アール・スウォープ(tb) オリー・ウィルソン(tb) LOU LEVY(p) テリー・ギブス(vib) チュビー・ジャクソン(b) DON LAMOND(ds)

 

86点  side1-1  「KEEPER OF THE FLAME」       1948/12/29,30

89点  side1-2  「」

86点  side1-3  「LEMON DROP」                         1948/12/29,30

87点  side1-4  「」

86点  side1-5  「」

87点  side1-6  「」

94点  side2-1  「EARLY AUTUMN」                     1948/12/29,30

87点  side2-2  「」

86点  side2-3  「THAT’S RIGHT」                         1948/12/29,30

88点  side2-4  「」

86点  side2-5  「」

87点  side2-6  「」

 

「キーパー・オヴ・ザ・フレイム(1-1)」

高速でスイングする曲をフォー・ブラザーズ・サウンドで始めます。ソロはL.レヴィー(p)、W.ハーマン(cl)、(ts)、(ts)、T.ギブス(vib)、B.ハリス(tb)、S.ゲッツ(ts)ですが、二人目の(ts)がZ.シムズだと思います。(解説の油井正一氏は一人目がZ.シムズだと言っています。この二人似すぎ…) ちょっといい86点です。

「(1-2)」

「レモン・ドロップ(1-3)」

G.ウォリントンの曲を三人のスキャットで始めます。終わりのテーマもしゃがれ声と裏声のデュエットという少しおちゃらけた雰囲気ですが、スイング感とソロはしっかりとしています。ソロをとるのはS.チャロフ(brs)、B.ハリス(tb)、S.ロジャース(tp)、T.ギブス(vib)、W.ハーマン(cl)で、Z.シムズのソロはありません。ちょっといい86点です。

「(1-4)」

「(1-5)」

「(1-6)」

「アーリー・オータム(2-1)」

約一年前に決定的な名演を残したR.バーンズの曲を、今回も魅惑的なフォー・ブラザーズ・サウンドで始めます。W.ハーマンのアルト・サックス、T.ギブスのヴァイヴ、合奏と続きいよいよ真打ちS.ゲッツの登場です。一年前とは異なるアプローチです。その後再び合奏、 S.ゲッツが再登場して終わります。一年前のS.ゲッツは切れるように鋭利なテナー・サックスでしたが、ここでは少し温かみを加えた艶っぽさです。気品があり別格でいつまでも浸っていたく、他人(ひと)に奨める直前の94点です。Z.シムズのソロはありません。

「(2-2)」

「ザッツ・ライト(2-3)」

ソロはT.ギブス(vib)、A.コーン(ts)、S.チャロフ(brs)、L.レヴィー(p)、B.ハリス(tb)、S.ロジャース(tp)だと思います。Z.シムズとA.コーンは1956年頃の“AL & ZOOT”くらいまで行くと差が少し分かりますが、この時期では極めて判別困難です。ちょっといい86点です。

「(2-4)」

「(2-5)」

「(2-6)」

 

86点  side1-1  「KEEPER OF THE FLAME」       1948/12/29,30

 

86点  side1-3  「LEMON DROP」                         1948/12/29,30

 

94点  side2-1  「EARLY AUTUMN」                     1948/12/29,30

 

86点  side2-3  「THAT’S RIGHT」                         1948/12/29,30