1983年5月にアルバム・デビューをしたジャズ・ヴォーカリスト与世山澄子とマル・ウォルドロンの競演アルバムです。ベースは稲葉国光、ドラムは日野元彦が担当しています。歌伴ということもあってか、マルのピアノはかなり抑制的です。与世山澄子はビリー・ホリデイを目標としていると聞いた所為か最後の曲「THE NEARNESS OF MYSELF」では『LADY IN SATIN』を思い出しました。

 

SUMIKO YOSEYAMA(vo)  MAL WALDRON(p) KUNIMITSU INABA(b)  MOTOHIKO HINO(ds) strings

 

86点  side1-1  「WHERE ARE YOU」                   1983/12/21~27

86点  side1-2  「BUT BEAUTIFUL」                    1983/12/21~27

87点  side1-3  「HOW DEEP IS THE OCEAN」   1983/12/21~27

86点  side1-4  「TILL THERE WAS YOU」          1983/12/21~27

85点  side1-5  「THAT’S WHAT GOD LOOKS LIKE TO ME」1983/12/21~27

85点  side2-1  「’ROUND MIDNIGHT」               1983/12/21~27

86点  side2-2  「THAT’S LIFE」                            1983/12/21~27

85点  side2-3  「MY FUNNY VALENTINE」        1983/12/21~27

86点  side2-4  「THEY CAN’T TAKE THAT AWAY FROM ME」1983/12/21~27

88点  side2-5  「THE NEARNESS OF MYSELF」1983/12/21~27

 

「ホエア・アー・ユー(1-1)」

J.マクヒューの曲です。マルのピアノは彼としては穏やかです。デュオで、ちょっといい86点です。

「バット・ビューティフル(1-2)」

J.V.ヒューゼンの曲です。バックがピアノ・トリオになりました。と思っていたらストリングスらしい音も聞こえて来ました。よく見るとジャケットの裏にちゃんと書いてありました(汗)。マルのソロは不器用な優しさという感じがしますが、歌伴故でしょうか。与世山澄子はB.ホリデイを目標としているそうですが、この曲の終わりの方で「そう言われれば…」と感じました。ちょっといい86点です。

「ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン(1-3)」

I.バーリンの曲です。B.ホリデイの影が少し濃くなりました。マルのソロにもビリーの影がかかって来ました。お洒落で格好いい87点です。

「ティル・ゼア・ワズ・ユー(1-4)」

M.ウィルソンの曲です。稲葉国光のベースがいい感じで鳴っています。マルのソロはシングル・トーンです。珍しい!ちょっといい86点です。

「ザッツ・ホワット・ゴッド・ルックス・ライク・トゥー・ミー(1-5)」

ストリングスが活躍し、マルのピアノは控え目です。ちゃんとしたジャズで再聴下限の85点です。

「ラウンド・ミッドナイト(2-1)」

T.モンクのオリジナルです。与世山の歌の後にマルのソロを聴くと、「なるほど」と思わされました。ちゃんとしたジャズで再聴下限の85点です。

「ザッツ・ライフ(2-2)」

K.ゴードンの曲です。ここも稲葉国光のベースが良いです。マルのソロはマル色をかなり抑えています。ちょっといい86点です。

「マイ・ファニー・ヴァレンタイン(2-3)」

R.ロジャースの曲です。ちゃんとしたジャズで再聴下限の85点です。

「ゼイ・キャント・テイク・ザット・アウェイ・フロム・ミー(2-4)」

G.ガーシュインの曲です。四人でバウンスします。マルのピアノも仄明るくバウンスしています。ちょっといい86点です。

「ザ・ニアネス・オヴ・マイセルフ(2-5)」

ストリングスのアレンジを担当した市川秀男の曲で、サントリー・ブランデーXOのCFテーマ曲だとあります。記憶には残っていませんが、何か飲みたくなる、とろけるような曲で、良いと思います。マルのピアノもマルとは思えない優しさがあり、ストリングスもとても効果的です。『LADY IN SATIN』が被って来ました。お洒落で格好良く僅かながら気品を感じさせる88点です。