①     『巻頭の言葉』 數土文夫氏

左頁の2段目「昨年十一月、世界的に著名な市場調査会社のイプソスが2023年「アンホルト―イプソス国家ブランド指数」(NBI)を発表しました。本調査は60か国を対象に、「輸出」「ガバナンス」「文化」「人材」「観光」「移住と投資」の六つの分野でそれぞれの国家の評判・評価を指数化、ランク付けしているものです。調査は二十か国の十八歳以上の成人約六万人の協力を得て、2008年から継続的に実施、公表されています。この指数でドイツは過去六年間連続して一位。日本は2019年5位、依頼毎年順位を一つずつ上げ、2023年、ついにトップに立ったのです。

➡NBIは「国家の品格指数」といえるかもしれないとありますが、何であれ世界一というのは気持ちが良いです。

②     p.8からの『人類の未来を拓くがん治療への挑戦』 小林久隆氏 北尾吉孝氏

➡「光免疫療法」という画期的ながん治療法(免疫療法とは異なる)を小林氏が開発し、保険適用が始まったと聞き、嬉しくなり誇らしくなりました。

③     p.26からの『名僧・鈴木正三に学ぶ勤勉努力の精神』 小林誠氏

p.28の3段目「例えば、正三は『万民徳用』という著書で、朝から晩まで仕事に追われる身では仏行はできないと嘆くお百姓さんに対し、心を込めて耕すひと鍬ひと鍬があなたの成長に繋がり、仏の道に叶うことなのだと説いています。つまり正三は、真心こめて一所懸命働くことは仏道修行と同じことであり(後略)」

➡白隠の「隻手の声」に応えたお婆さんと同じことのようです。その本予約しました。

④     p.34からの『すべては、世界に誇る「國酒」を飲んでもらうために』 久慈浩介氏

➡「南部美人」の大吟醸酒を早速注文して飲んでみました。フツーに美味しい大吟醸酒でした。文中に出て来る「十四代」は更にとてつもないお酒のようです。

⑤     p.48からの『人間力を高める教育ここにあり』 福永昇三氏 森本琢朗氏

p.51の4段目「(前略)昔の友達とつるんで道を踏み外しそうになった時期が少しだけありました。ところが忘れもしない、一月の寒い日のことでした。夜中の三時くらいに家に帰ってきたら、ちょうど夜勤でトラックの運転をしていた父親が帰ってきて、入れ替わりに母親が新聞配達に出かけて行くのに出くわして、ハッとしたんです。自分たち八人の子供を育てるために二人は必至で働いているのに、俺はいった何をやっているんだろうと…。」

➡見事に背中で教育をされたご両親に拍手、気がついた本人に拍手です。

⑥     p.68からの『千年の名言』 五木寛之氏

p.69の2段目「(野坂昭如は)本来は気の小さな、繊細すぎるほどの気質の作家であるのに、どこかで絶えず無頼派を演じ続けなければならない重荷を背負わせられたのは、彼の業といってもいいのかもしれない。(中略)個人的には折り目正しい応対や、丁寧な言葉づかい、上品な物腰などを身につけていて、無頼な応対の合間に、ちらとその育ちの良さが顔を出す感じだった。彼は決して単なる無頼派ではなかった。」

➡そう言われて何か納得するものがあります。

⑦     p.141からの『木鶏クラブ通信 出雲木鶏クラブ』

p.142の1段目「(前略)将来を担う子供たちは安易な診断により病気や障害にさせられている。日本の将来を考えるうえでこれでよいのだろうか。子供たち一人ひとりに向き合っていく状況を取り戻すことが必要だ。」

➡札幌木鶏クラブでは教育現場の状況を当事者から伺い、全く異なる結論となりました。