後年マイルス・デイヴィスのプロデューサーとなるテオ・マセロのリーダー・アルバムで、T.マセロはテナー・サックスを吹いています。他はテディー・チャールズとマル・ウォルドロン等です。ウエスト・コーストの風がそよそよと吹き、これまでのプレスティッジのスタジオ・セッションとは大分趣が違います。
TEO MACERO(ts) TEDDY CHARLES(vib) MAL WALDRON(p) ADDISON FARMER(b) JERRY SEGAL(ds)
86点 side1-1 「GHOST STORY」 1957/4/27
84点 side1-2 「PLEASE DON’T GO NOW」1957/4/27
85点 side1-3 「JUST SPRING」 1957/4/27
85点 side2-1 「STAR EYES」 1957/4/27
85点 side2-2 「POLODY」 1957/4/27
86点 side2-3 「WHAT’S NOT」 1957/4/27
「ゴースト・ストーリー(1-1)」
M.ウォルドロンのオリジナルです。T.マセロ(ts)が主導して、お化けが出そうな特異なテーマを演ります。ソロはT.チャールズ(vib)、M.ウォルドロン、T.マセロ(ts)です。マルのソロは機械仕掛けのピアノという感じで、マルらしさを充分に出しています。ちょっといい86点です。
「プリーズ・ドント・ゴー・ナウ(1-2)」
少しクールなT.マセロ(ts)とT.チャールズ(vib)が涼しげな空気を醸し出し、そこに若干の特異さも加わります。ソロをとるのはT.チャールズ(vib)とT.マセロ(ts)です。マルのソロもなく、ちゃんとしたジャズだけど再聴下限に一歩届かない84点です。
「ジャスト・スプリング(1-3)」
T.マセロのオリジナルです。T.チャールズ(vib)から始まり、T.マセロ(ts)、M.ウォルドロン、T.チャールズ(vib)がソロをとります。半分クールな世界にマルは半分埋没したソロです。ちゃんとしたジャズで再聴下限の85点です。
「スター・アイズ(2-1)」
G.D.ポールとD.レインの共作です。T.チャールズ(vib)がドリーミーに出て、T.マセロ(ts)がハスキーにテーマを演ります。そのままソロに移り、T.チャールズ(vib)、M.ウォルドロン、T.マセロ(ts)と続きます。ちゃんとしたジャズで再聴下限の85点です。
「ポロディー(2-2)」
T.マセロ(ts)がテーマを吹きますが、前の曲のムードが続いています。ソロはT.チャールズ(vib)、M.ウォルドロン、T.マセロ(ts)です。ちゃんとしたジャズで再聴下限の85点です。
「ホワッツ・ノット(2-3)」
M.ウォルドロンのオリジナルです。(b)から始まり、マルが先導してテーマが始まります。ソロはM.ウォルドロン、T.マセロ(ts)、T.チャールズ(vib)です。マルらしいソロが聴かれるので、ちょっといい86点です。
86点 side1-1 「GHOST STORY」 1957/4/27
84点 side1-2 「PLEASE DON’T GO NOW」1957/4/27
85点 side1-3 「JUST SPRING」 1957/4/27
85点 side2-1 「STAR EYES」 1957/4/27
85点 side2-2 「POLODY」 1957/4/27
86点 side2-3 「WHAT’S NOT」 1957/4/27