レイ・ドレイパーがリーダーを務めるプレスティッジのスタジオ・セッションです。ジャケットでは紹介された形になっているウェブスター・ヤングのトランペットが柔らかい音色で良いのと、マルのピアノがワン・アンド・オンリーでいよいよ個性を強めている処が良いです。

 

RAY DRAPER(tuba) JACKIE McLEAN(as) MAL WALDRON(p) SPANKKY DeBREAST(b)  BEN DIXON(ds)  WEBSTER YOUNG(tp)

 

86点  side1-1  「TERRY ANNE」             1957/3/15

87点  side1-2  「YOU’RE MY THRILL」 1957/3/15

86点  side1-3  「PIVOT」                         1957/3/15

86点  side2-1  「JACKIE’S DOLLY」      1957/3/15

87点  side2-2  「MIMI’S INTERLUDE」 1957/3/15

86点  side2-3  「HOUSE OF DAVIS」     1957/3/15

 

「テリー・アン(1-1)」

W.ヤングのオリジナルです。いきなりテーマが出て来て、その後のソロはR.ドレイパーから、次いでW.ヤング(tp)、J.マクリーン(as)、M.ウォルドロン、皆で小節交換と続いてテーマに戻ります。ソロを受け渡す時に前任者と後任者でフォー・バースを行います。(珍しい…) ちょっといい86点です。

「ユア・マイ・スリル(1-2)」

J.ゴーニーの曲です。W.ヤング(tp)から始まり、テーマをいい感じで吹きます。バックのピアノもマルらしくて良いです。ソロはR.ドレイパー(tu)、M.ウォルドロン、J.マクリーン(as)です。バラードなので、マルのピアノは勿論良いです。チューバのソロは忘れて、お洒落で格好いい87点です。

「ピヴォット(1-3)」

M.ウォルドロンのオリジナルです。ソロはマルからで、レゴブロックのようなワン・アンド・オンリーのソロを繰り広げます。次いでJ.マクリーン(as)、W.ヤング(tp)、R.ドレイパー(tu)です。ちょっといい86点です。「ジャッキーズ・ドリー(2-1)」

R.ドレイパーのオリジナルです。ソロはR.ドレイパー(tu)から始まり、以下鋭いJ.マクリーン(as)、柔らかいW.ヤング(tp)、中音鍵盤重視のM.ウォルドロンと続きます。ちょっといい86点です。

「ミミズ・インタールード(2-2)」

R.ドレイパーのオリジナルです。きちんと設計されたテーマの後、ソロはW.ヤング(tp)からで、サマー・タイムの一節を入れたりします。柔らかな音色でなかなか良いです。続いてJ.マクリーン(as)、R.ドレイパー(tu)(このアルバム最良のソロです)、M.ウォルドロン(角張って繰り返す処がいいです)、B.ディクソン(ds)です。お洒落で格好いい87点です。

「ハウス・オヴ・デイヴィス(2-3)」

W.ヤングのオリジナルです。W.ヤング(tp)とJ.マクリーン(as)がユニゾンでテーマを演り、ソロはJ.マクリーン(as)から。以下W.ヤング(tp)、R.ドレイパー(tu)、M.ウォルドロン、フロント陣の小節交換と続きます。マルのソロは個性が際立ち、ワン・アンド・オンリーであることをしっかりと示しています。ちょっといい86点です。

 

86点  side1-1  「TERRY ANNE」             1957/3/15

 

87点  side1-2  「YOU’RE MY THRILL」 1957/3/15

 

86点  side1-3  「PIVOT」                         1957/3/15

 

86点  side2-1  「JACKIE’S DOLLY」      1957/3/15

 

87点  side2-2  「MIMI’S INTERLUDE」 1957/3/15

 

86点  side2-3  「HOUSE OF DAVIS」     1957/3/15