プレスティッジのスタジオ・セッションです。国内盤の帯ではケニー・バレルがリーダーとなっていますが、ジャケットを見る限りではリーダー無しのジャム・セッションです。各人がオリジナルを持ち寄ってのジャム・セッションで、ハード・バップ全盛のこの時期に、マルはそれに少し距離を置いて自身の音楽をはめ込みます。
KENNY BURREL(g) HANK MOBLEY(ts) JEROME RICHARDSON(fl,ts) DONALD BYRD(tp) MAL WALDRON(p) DOUG WATKINS(b) ART TAYLOR(ds)
87点 side1-1 「ALL NIGHT LONG」 1956/12/18
87点 side2-1 「BOO-LU」 1956/12/18
86点 side2-2 「FLICKERS」 1956/12/18
86点 side2-3 「LI’L HANKIE」 1956/12/18
「オール・ナイト・ロング(1-1)」
K.バレルのオリジナルです。A.テイラーのシンバルから始まり、K.バレル(g)がアドリブを始めます。いかにもジャム・セッションという雰囲気です。その後J.リチャードソン(fl)、H.モブリー(ts)、D.バード(tp)、J.リチャードソン(ts)、M.ウォルドロンと続き、H.モブリー(ts)、D.バード(tp)、J.リチャードソン(fl)、K.バレル(g)がA.テイラー(ds)とのフォー・バースをし、更にフロント四人でフォー・バースをします。最後はK.バレル(g)で締めます。マルのソロはブツ切り感があり、マルを聴いているなあーです。A面全部を占める長い演奏で弛みが心配でしたが、お洒落で格好いい87点です。
「ブー・ルー(2-1)」
H.モブリーのオリジナルです。J.リチャードソン(fl)のイントロから始まり、そのままJ.リチャードソンがテーマを吹きますが、サビはK.バレル(g)です。ソロもJ.リチャードソン(fl)から始まり、K.バレル(g)、D.バード(tp)、H.モブリー(ts)、M.ウォルドロン(p)と続きます。マル以外の人達はそれぞれスイングしますが、マルのソロは他の人とは少し異なるスイングです。お洒落で格好いい87点です。
「フリッカーズ(2-2)」
M.ウォルドロンのオリジナルです。ベースに「ブーン・ダーン・ブーン・ダッタ」を繰り返し弾かせ、マルらしいテーマをH.モブリー(ts)とD.バード(tp)の二管で演ります。ソロはJ.リチャードソン(fl)、D.バード(tp)、H.モブリー(ts)、バードとモブリーの二管でフォー・バース、K.バレル(g)、M.ウォルドロン(p)です。マルはスイングすることなくレゴブロックを組み立てて行きます。ちょっといい86点です。
「リル・ハンキー(2-3)」
H.モブリーのオリジナルです。モブリーらしいフレーズが現れ、モブリーのオリジナルだと納得します。ソロはそのH.モブリー(ts)からで、以下D.バード(tp)、K.バレル(g)、J.リチャードソン(fl)、M.ウォルドロン(p)、三管でフォー・バースと続きます。マルはハード・バップらしいピアノを聴かせます。ちょっといい86点です。
87点 side1-1 「ALL NIGHT LONG」 1956/12/18
87点 side2-1 「BOO-LU」 1956/12/18
86点 side2-2 「FLICKERS」 1956/12/18
86点 side2-3 「LI’L HANKIE」 1956/12/18
