WISE ONEが所有しているMAL WALDRONのアルバムを、私こと“ジャズメン紹介者”が吹き込み順にご紹介して行きます。なお、録音年月を特定するのに際しインターネット上の情報(Jazz Discography Project他)を参考にさせていただきました。

 

感謝申し上げます。

 

見方をご紹介しておきます。

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『リーダー名/アルバム名』

アルバムの概要

パーソネル

評価点 レコードトラック 曲名 録音年月日

曲のコメント

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※評価点 独断と偏見に依りますが、点数を言葉に置き換えてみるとこんな感じです。

50点 音楽として認める最低点

60点 プロの音楽(ジャズではない)として認める最低点

70点 ジャズとして認める最低点

80点 ちゃんとしたジャズです

81点 ちゃんとしたジャズの境を一歩だけ超えた

82点 ちゃんとしたジャズの境を二歩超えた

83点 ちゃんとしたジャズですが、どうぞご勝手に

84点 ちゃんとしたジャズですが、再聴下限に一歩及ばない

85点 ちゃんとしたジャズで、もう一度聴いてもいい最低レベル

86点 ちょっといい

87点 お洒落で格好いい

88点 お洒落で格好良く僅かに気品を感じる

89点 お洒落で格好良く気品を感じさせ別格の一歩手前

90点 気品があり別格

91点 気品があり別格で一寸浸りたい

92点 気品があり別格でいつまでも浸っていたい

93点 気品があり別格でいつまでも浸っていたく、他人(ひと)に奨めようかなという気がよぎる

94点 気品があり別格でいつまでも浸っていたく、他人(ひと)に奨める直前

95点 気品があり別格でいつまでも浸っていたく、他人(ひと)に奨めたいほど

96点 他人(ひと)に奨めたいほどで、感動を憶える

97点 他人(ひと)に奨めたいほどで、感動的

98点 感動の極みの八合目

99点 感動の極みに限りなく近い

100点 文句なく完璧で感動の極み

 

1人目のジョン・コルトレーンの時の楽しみは、決して上手いとは言えないデビュー時から見る見るうちに上達してくる処、シーツ・オヴ・サウンドはいつ如何にしてできたのか、黄金カルテット(ジョン・コルトレーン、マッコイ・タイナー、ジミー・ギャリソン、エルヴィン・ジョーズ)の変遷や如何に、等でした。

2人目のアート・ペッパーの楽しみは、前期と後期とどちらが良いのかがもっぱらでした。

3人目のビル・エヴァンスの楽しみは、官能的な美の極致とも言うべきあのスタイルがいつ出来上がったのか、共演したベーシスト(チャック・イスラエル、エディー・ゴメス、マーク・ジョンソン)の比較や如何に等でした。

4人目のトミー・フラナガンの楽しみは、トミー・フラナガンという名脇役がどんな人とどんな素敵なアルバムを作って来たのか、そして彼の最高傑作は何かでした。

5人目のレッド・ガーランドの楽しみは、ブロック・コード、スロー・ブルース、スロー・バラード、このガーランド三種の神器とも言うべき宝物は何処にどんな風に埋まっているのか、絶頂期はいつまで続いたのか等でした。

6人目のギル・エヴァンスの楽しみは、今までビッグ・バンドで使われることのなかったホルンや木管楽器を導入して、柔らかく霧がかかったような幻想的なサウンドをいつ生み出したのか、そして金銭的には全く恵まれなかったギルの下にどんなジャズメンが集まりどんなソロを聴かせたのか等です。

7人目のデューク・ジョーダンの楽しみは、日本人の琴線を震わす彼のペーソスを存分に味わうことと、彼の最高傑作である『キッス・オヴ・スペイン』を上回る作品を探すことでした。

8人目のスタン・ゲッツの楽しみは、初期の「クール・ゲッツ」、中期の「ボサノバ・ゲッツ」、そして初の100点が出た遺作「ケニー・バロンとのデュオ」、これら珠玉の作品の合間にどんな玉と石があるのかを探して廻ることです。新たに60枚ものレコードをその為に買ってしまいました…。

9人目のポール・デスモンドの楽しみは、ジャズ界で最も美しいアルト・サックスの音色を堪能し、「テイク・ファイヴ」に続く名演奏を探すことです。その為にLPを17枚、CDを21枚購入しました。

10人目のルイ・アームストロングの楽しみは、偉大な先人に敬意を表することと、「ハロー・ドリー」「この素晴らしき世界」をきちんと凌駕するジャズの名演を探して皆様にご紹介することです。新たに購入したLPはざっと50枚くらいです。

11人目となるビリー・ホリデイの楽しみは、最高傑作『レディー・イン・サテン』に次ぐ名盤はどれか?レディー・デイの魅力をどこまで言葉で表現できるか?これは楽しみと言うよりも不安・苦しみと言った方が正しいかもしれません。なお今回購入したLPは23枚でした。10枚組ボックスが手に入ったのは大きかったですが、他のLPも含めて重複が多いのは致し方ありません。

そして12人目となるマル・ウォルドロンの楽しみは、最高傑作『オール・アローン』に次ぐ名盤を探すことと、マルがどんな人とどんな音楽を作ったかを探ることです。今回新たに購入したLPは40枚、CDが14枚です。楽しんでいただければ幸いです。