ニューポート・ジャズ・フェスティヴァルに出演したM.デイヴィス・セクステットの演奏をA面に、T.モンク・クインテットの演奏をB面に収めたアルバムです。M.デイヴィス・セクステットの演奏は1958年7月3日で、コルトレーンがT.モンクの下で自己のスタイルを確立させた一年後に当たり、『ジャズ・ウェイ・アウト』のセッション(1958/6/29)のすぐ後ということになります。一方のB.エヴァンスは『1958 MILES』(1958/5/26)にて自己のスタイルが完成に近いことを示しましたので、その一か月あまり後の録音になる本アルバムではどんな演奏をしているのかとても興味があります。
MILES DAVIS(tp) JOHN COLTRANE(ts) CANNONBALL ADDERLEY(as) BILL EVANS(p) PAUL CHAMBERS(b) JIMMY COBB(ds)
87点 side1-1 「AH-LEU-CHA」 1958/7/3
88点 side1-2 「STRAIGHT, NO CHASER」 1958/7/3
89点 side1-3 「FRAN-DANCE」 1958/7/3
86点 side1-4 「TWO BASS HIT」 1958/7/3
点 side2-1 「NUTTY」 1963/7/4
点 side2-2 「BLUE MONK」 1963/7/4
「アー・リュー・チャ(1-1)」
C.パーカーの作品です。三管とドラムが前へ出て、うなりを上げるように激しくテーマを奏します。ソロの一番手はM.デイヴィスのオープン・トランペット、二番手がコルトレーンで、泡立ち渦巻くような激しいソロを繰り広げます。三番手はC.アダレイで、B.エヴァンスはソロをとりません。スリリングで激しい演奏は、お洒落で格好いい87点です。
「ストレート・ノー・チェイサー(1-2)」
T.モンクの作品です。ここでも一番でソロをとるのはM.デイヴィスですが、J.コブのシンバルとスネアがよく鼓舞しています。二番手のJ.コルトレーンはシーツ・オヴ・サウンドを休む間もなく浴びせかけ、一番の熱演を見せます。C.アダレイの次にB.エヴァンスがソロをとりますが、右手が目立つピアノでまだまだ完成していないという印象です。最後にP.チェンバースがソロをとります。お洒落で格好良く僅かながら気品を感じさせる88点です。
「フラン・ダンス(1-3)」
『1958 MILES』でも演ったバラードで、M.デイヴィスはミュートでテーマを吹きます。バックからはB.エヴァンスらしい和音が聴こえて来ます。C.アダレイの後にソロをとるJ.コルトレーンはシーツ・オヴ・サウンドによる貫禄のバラード・プレイを見せます。その後B.エヴァンスが登場しますが、バラード・プレイにおける左手はスタイルがほぼ確立されています。お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。
「ツー・ベース・ヒット(1-4)」
J.ルイスの作品をライヴ向けに激しく演ります。1955/10/27初めてコロンビアに吹き込んだものとほぼ同じ構成で、コルトレーンが大きくフィーチャーされます。三年前のゴツゴツとして凹凸があった小さな塊りに沢山のものがくっついて大きく滑らかになりました。それは円又は螺旋に沿って激しく動き回ります。B.エヴァンスのソロはありません。ちょっといい86点です。
「(2-1)」
「(2-2)」
87点 side1-1 「AH-LEU-CHA」 1958/7/3
88点 side1-2 「STRAIGHT, NO CHASER」 1958/7/3
89点 side1-3 「FRAN-DANCE」 1958/7/3
86点 side1-4 「TWO BASS HIT」 1958/7/3