D.ジョーダンがブルー・ノート・レーベルから出した唯一枚のリーダー・アルバムで、全てジョーダンのオリジナル曲です。テナー・サックスとトランペットの二管がいかにもブルー・ノートらしいサウンドを出しており、60年代のジャズ喫茶に居る気分が蘇ってきます。ジョーダンはリーダーなのにソロは三番手、いかにもジョーダンらしいですね。これはジョーダンの哀愁を味わうアルバムではなく、メインストリーマーの面も併せ持つジョーダンを聴くアルバムです。
DIZZY REECE(tp) STANLEY TARRENTINE(ts) DUKE JORDAN(p) REGINALD WORKMAN(b) ART TAYLOR(ds)
90点 side1-1 「FLIGHT TO JORDAN」 1960/8/4
88点 side1-2 「STARBRITE」 1960/8/4
87点 side1-3 「SQUAWKIN’」 1960/8/4
89点 side2-1 「DEACON JOE」 1960/8/4
87点 side2-2 「SPLIT QUICK」 1960/8/4
88点 side2-3 「SI-JOYA」 1960/8/4
「フライト・トゥー・ジョーダン(1-1)」
親しみやすいテーマをD.リースとS.タレンタインがユニゾンで吹きます。ルディー・ヴァン・ゲルダーの好録音もあり、とてもブルー・ノートっぽいです。D.リースが最初にソロをとり、次はS.タレンタイン、二人ともメイン・ストリーム上で堂々としています。ジョーダンのソロはいつもより華やかで、ブルー・ノートらしい黒っぽさが少し加味されています。気品があり別格の90点です。
「スターブライト(1-2)」
バラードをジョーダンのイントロで始めます。テーマを吹くのはD.リースで、ソロはジョーダンからです。バラードですからブルー・ノート色はジョーダン色へ変わります。S.タレンタインもバラード上手な処を見せてくれます。お洒落で格好良く僅かながら気品を感じさせる88点です。
「スクォーキン(1-3)」
これまたブルー・ノートらしい、昔のジャズ喫茶にお似合いの曲です。ジョーダンはここでも晴れやかで、ジョーダンの個性よりもメイン・ストリームのピアニストらしく弾いています。お洒落で格好いい87点です。
「ディーコン・ジョー(2-1)」
D.ジョーダン・トリオで出ます。粘りが入ったスロー・ブルースです。ずーっとこのままトリオで…と思いましたが、そうはいきませんでした。S.タレンタインはぴったりと嵌り、ジョーダンは哀愁ではなくブルース・フィーリングです。お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。
「スプリット・クイック(2-2)」
活気のある曲で、これも60年代のジャズ喫茶に居るようです。ジョーダンのピアノはS.クラークのように聴こえたりしますが、それもレーベル故でしょうか。お洒落で格好いい87点です。
「シ・ジョヤ(2-3)」
印税を横取りされた「危険な関係のブルース」で、ジョーダンのオリジナルです。テーマはD.リースが担当します。S.タレンタインが一番手でソロをとる辺りから、ジャズ・メッセンジャーズのイメージが少し出て来ます。ジョーダンはここでも三番手のソロですが、B.ティモンズのようにファンキーにはならず、節度を保って(?)います。聴き比べるとジャズ・メッセンジャーズの方はやはり名演ですね。お洒落で格好良く僅かながら気品を感じさせる88点です。
90点 side1-1 「FLIGHT TO JORDAN」 1960/8/4
89点 side2-1 「DEACON JOE」 1960/8/
88点 side1-2 「STARBRITE」 1960/8/4
88点 side2-3 「SI-JOYA」 1960/8/4