テナー・サックスのティナ・ブルックスがトランペットにF.ハバードを迎えたクインテットに参加しました。全6曲中5曲がT.ブルックスのオリジナルです。この人は魅力的な曲を作る人で作曲の才があります。ジョーダンのソロは少ないですが、淡々とジョーダンの道を歩んでいます。哀愁をのせ、景色をカーキ色にし、メイン・ストリーム・ジャズを演っているのですが、ジョーダンの色で他者と調和をしています。
FREDDIE HUBBARD(tp) TINA BROOKS(ts) DUKE JORDAN(p) SAM JONES(b) ART TAYLOR(ds)
88点 side1-1 「GOOD OLD SOUL」 1960/6/25
86点 side1-2 「UP TIGHT’S CREEK」 1960/6/25
86点 side1-3 「THEME FOR DORIS」 1960/6/25
87点 side2-1 「TRUE BLUE」 1960/6/25
86点 side2-2 「MISS HAZEL」 1960/6/25
87点 side2-3 「NOTHING EVER CHANGES MY LOVE FOR YOU」 1960/6/25
「グッド・オールド・ソウル(1-1)」
T.ブルックスの曲ですが、人を惹きつけるテーマで少し哀愁を帯びています。とてもブルー・ノートらしいとも言えます。T.ブルックスのテナー・サックス、F.ハバードのトランペット、ジョーダンのピアノとソロが続きますが、ジョーダンは左手にブルー・ノートの哀愁を乗せ、ジョーダン得意の世界へ行きます。三者のソロが其々良く、お洒落で格好良く僅かながら気品を感じさせる88点です。
「アップ・タイツ・クリーク(1-2)」
これもT.ブルックスの曲です。ここではF.ハバードがソロを先発します。次はT.ブルックス、ジョーダンはここも三番手です。やはりB.パウエルの流れを汲むピアノで凛とした美しさを持っています。ちょっといい86点です。
「シーム・フォー・ドリス(1-3)」
T.ブルックスの曲が続きますが、これも個性的で、テーマがとても工夫されています。ソロ・パートからフォー・ビートになり乗って行きます。ソロはT.ブルックスだけで、ジョーダンのピアノはエンディングになってやっとよく聴こえるだけです。ちょっといい86点です。
「トゥルー・ブルー(2-1)」
これもT.ブルックス作の格好いい曲です。一つのフレーズを繰り返し、変調してバックに流し、次第次第に興奮度を上げて行きます。T.ブルックス、F.ハバードのソロがありますが、ジョーダンはバックで枠組みをガッチリと作ることに徹してソロはありません。お洒落で格好いい87点です。
「ミス・ヘイゼル(2-2)」
もう一曲だけT.ブルックスの曲です。速い曲ですが、ジョーダンは右手をややカーキ色に染めてソロをとります。ちょっといい86点です。
「ナッシング・エヴァー・チェンジズ・マイ・ラヴ・フォー・ユー(2-3)」
最後の一曲だけはT.ブルックスのオリジナルではありません。F.ハバード、T.ブルックスとメイン・ストリームを行くソロを続けた後現れるジョーダンは、メイン・ストリームにジョーダン色を溶け込ませたソロをとります。テーマよりも三者のソロに魅力があり、お洒落で格好いい87点です。
88点 side1-1 「GOOD OLD SOUL」 1960/6/25
87点 side2-3 「NOTHING EVER CHANGES MY LOVE FOR YOU」 1960/6/25