GROOVY GROOVY
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レッド・ガーランドと言えば『グルーヴィー』。これがガーランドの中で最も有名なアルバムと言って良いと思います。有名になるにはそれだけの理由がある筈ですが、私は「ファンを喜ばせようと一途に思ってそして弾いてくれる、ガーランドの心」がそれだ、と結論づけました。ブルース、バラード、スイング、決めフレーズ、これらを実にバランス良く一枚のLPの中に入れてくれました。たっぷりと喜ばせていただきましたよ!

 

RED GARLAND(p) PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds)

 

95点  side1-1  「C-JAM BLUES」                   1957/8/9

91点  side1-2  「GONE AGAIN」                     1957/8/9

89点  side1-3  「WILL YOU STILL BE MINE?」  1957/8/9

91点  side2-1  「WILLOW WEEP FOR ME」       1956/12/14

88点  side2-2  「WHAT CAN I SAY DEAR?」     1956/12/14

90点  side2-3  「HEY NOW」                           1957/5/24

 

「シー・ジャム・ブルース(1-1)」

ガーランドの虜になるのは、スロー、ブルース、バラードの三つですが、ここはそのブルースです。泥臭いブルースも好きですが、ここは軽快なブルースです。体が動く、動く。シングル・トーンからブロック・コードに移ると体の動きにも熱が入ってしまいます。チェンバースのベース・ソロも、ここではブルース・フィーリングが土台にあるせいか、悪くありません。再びガーランドのソロに戻りますが、シングル・トーンとブロック・コードを巧みに織り交ぜ、その中でもやや軽快感の方に天秤を傾け、バランス感覚の絶妙さを見せてくれます。気品があり別格でいつまでも浸っていたく、他人(ひと)に奨めたいほどの95点です。

「ゴーン・アゲイン(1-2)」

今度はバラードです。テーマの最初からブロック・コードです。同じブロック・コードですが、バラードではこのように華やかな優しさを見せてくれます。ソロの一番手はチェンバースです。ここも悪くありません。今日はチェンバース調子いいです。次いでのガーランドは優しく綺麗なシングル・トーンで聴かせてくれます。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。

「ウィル・ユー・スティル・ビー・マイン(1-3)」

A.テイラーのブラシに乗ったアップ・テンポの曲です。一曲一曲姿かたちを変えて現れてくれます。これもガーランドのサービス精神だと思い有り難く受けます。有り難くないのは次に出て来たチェンバースの弓弾きソロです。やりたいんだからしょうがない…。高速鉄道上を軽快に走るガーランドは、最後にブロック・コードの重量級車両を、これまた重さを感じさせず軽快に走らせて曲を終えます。お洒落で格好良く気品があり別格目前の89点です。

「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー(2-1)」

バラードをブロック・コードで弾き始めます。最初から高密度発進です。ブロック・コードの重量感と対比させて右手のシングル・トーンを挟む辺りは心憎いです。右手でクルクルと回すフレーズを繰り返し、ブルース・フィーリング溢れる一節を加え、豪快な山車がメイン・ストリートをゆっくりゆっくりと進みます。気品があり別格でちょっと浸りたい91点です。

「ホワット・キャン・アイ・セイ・ディア(2-2)」

昔ベニー・グッドマンが演っていたのを聴いたものです。よくスイングする可愛らしい曲を、ボクサー上がりのガーランドが微笑ましくも軽快に弾いてくれます。お洒落で格好良く僅かに気品を感じさせる88点です。

「ヘイ・ナウ(2-3)」

ご機嫌な曲です。高音で「テッ・テッ・テッ」と決める処がいいです。ソロに移っても乗せてくれます。そしてブロック・コードのサービス。音を削ってブロック・コードと対比するセンスの良さ。う~ん。気品があり別格の90点です。

 

95点  side1-1  「C-JAM BLUES」                   1957/8/9

 

91点  side1-2  「GONE AGAIN」                     1957/8/9

 

91点  side2-1  「WILLOW WEEP FOR ME」       1956/12/14

 

90点  side2-3  「HEY NOW」                           1957/5/24