『MAINSTREAM 1958』の全曲(※)に加え、その別テイクと「COUNTDOWN 」を加えた2枚組アルバムです。「COUNTDOWN 」は2テイクあります。

このレコードは、コルトレーンを聴くためではなく、トミフラを聴くためでもありません。ルディー・ヴァン・ゲルダーの録音を聴くためのレコードです。ぶっといベースの音と鋭いシンバルの音、そして圧倒的な臨場感!これこそジャズの音です。原音に忠実という意味ではなくて、記憶音(記憶色というのは聞いたことがあるでしょう?日本人の肌色は?とか、植物の緑の色とは?とか、青空の色は?とか。それの音版と思ってください。)、そうジャズの記憶音に最も近い録音だと思います。

 

WILBUR HARDEN(flh) JOHN COLTRANE(ts) TOMMY FLANAGAN(p) DOUG WATKINS(b) LOUIS HAYES(ds)

 

86点  side1-1  「WELLS FAGO #1」※           1958/3/13

86点  side1-2  「WELLS FAGO #2」              1958/3/13

85点  side1-3  「E.F.F.P.H.」※                      1958/3/13

86点  side2-1  「COUNTDOWN #1」              1958/3/13

87点  side2-2  「COUNTDOWN #2」              1958/3/13

86点  side3-1  「RHODOMAGNETICS #1」     1958/3/13

86点  side3-2  「RHODOMAGNETICS #2」※  1958/3/13

88点  side4-1  「SNUFFY」※                       1958/3/13

87点  side4-2  「WEST 42nd STREET」※      1958/3/13

 

「ウエルス・ファーゴ・テイク1(1-1)」※

冒頭で聴かれるダグ・ワトキンスのぶっといジャズらしいベースの音にまず痺れてしまいます。全編でこのベースが楽しめるのは嬉しいです。ベース・ソロも聴かれ、このトラックはダグ・ワトキンスが主役と言えそうです。トミフラは短いソロですが、寛いでいます。ちょっといい86点です。

「ウエルス・ファーゴ・テイク2(1-2)」

『メインストリーム』に収録されているテイク1との差異を見出すことは出来ませんでした。ちょっといい86点です。

「イー・エフ・エフ・ピー・エッチ(1-3)」※

カリプソ調で最後まで押します。トミフラは彼なりの工夫をして“らしさ”を表現し、コルトレーンも“らしさ”を表わしていますが、チグハグさは如何ともし難く、再聴下限の85点です。

「カウント・ダウン・テイク1(2-1)」

トミフラのイントロから始まり、ベースとシンバルの音が心地良いです。ソロの一番手はトミフラ。悪くはありません。ごくフツーにいいです。ちょっといい86点です。

「カウント・ダウン・テイク2(2-2)」

テイク1(#1)よりテンポを速くしています。活気が上がった印象で、トミフラのソロも本来の魅力である“キレ”が#1よりもこちらの方が強く感じられます。#1より1点高く、お洒落で格好いい87点です。

「ロドマグネティックス・テイク1(3-1)」

ここでのトミフラは少しキレています。曲によって違うものですね。ちょっといい86点です。

「ロドマグネティックス・テイク2(3-2)」※

トミフラのイントロから始まります。コルトレーンはプレスティッジ時代の“シーツ・オヴ・サウンド”を聴かせ、トミフラは端正で時折り煌びやかなソロを聴かせてくれます。ちょっといい86点です。

「スナッフィー(4-1)」※

トミフラの感じの良いイントロで始まり、ソロもトミフラが先発します。これで曲のムードはいい感じに設定されました。ここでもコルトレーンのソロは伸びやかで大空を自由に駆け巡ってくれます。急上昇して急降下して…。気品を感じさせて88点です。

「西42番通り(4-2)」※

コルトレーンのソロが伸びやかで突出しています。トミフラの出来は並みの良さといった所です。お洒落で格好いい87点です。