ビル・エヴァンスの死後に発売されたアルバムで、四つのセッションからなっています。エディー・ゴメスとのデュオとソロ・ピアノですが、デュオの方の2曲でエレクトリック・ピアノが聴かれます。たいして聴きたくはありませんけど…。2面は全てソロ・ピアノですが、1~3曲目は儲けものです。『アローン・アゲイン』の未収録曲ですが、どうしたことでしょう、3曲とも90点以上です。『アローン・アゲイン』の最高点は88点なのです。あの時は新しいエヴァンス像を求めて収録曲を決めたのでしょうか?私には断然こっちの3曲です。

 

1973/11/19

BILL EVANS(p)

 

1974/11/7~10 『インテューイッション』と同じ

BILL EVANS(p) EDDIE GOMEZ(b)

 

1975/7/20 『モントルーⅢ』と同じ

BILL EVANS(p) EDDIE GOMEZ(b)

 

1975/12/16~18 『アローン・アゲイン』と同じ

BILL EVANS(p)

 

87点  side1-1  「GONE WITH THE WIND」       1974/11/7~10

87点  side1-2  「SAUDADE DO BRASIL」        1974/11/7~10

91点  side1-3  「IN A SENTIMENTAL MOOD」 1975/7/20

93点  side1-4  「BUT BEAUTIFUL」                1975/7/20

91点  side2-1  「ALL OF YOU」                      1975/12/16~18

91点  side2-2  「SINCE WE MET」                   1975/12/16~18

90点  side2-3  「BUT NOT FOR ME」              1975/12/16~18

                     「ISN’T IT ROMANTIC」

            「THE OPENER」

89点  side2-4  「WHEN IN ROME」                 1973/11/19

89点  side2-5  「IT AMAZES ME」                  1973/11/19

 

「ゴーン・ウィズ・ザ・ウィンド(1-1)」

ゴメスとのいい感じのデュオで始まりますが、途中からエレピに代わるので、少しガクッときます。そのエレピは短いのとゴメスが伸びの良いソロをとるので、お洒落で格好いい87点です。

「ブラジルの哀愁(1-2)」

エヴァンスのバラードだ!で始まります。ゴメスは弓弾きで続き、エヴァンスらしいピアノで別格の響きです。しかし、その後が駄目!またしてもエレピです。最後は再びアコースティック・ピアノに戻りますが、時既に遅し。91点の演奏を87点にまで落としてしまいました。エヴァンスのエレピは失敗とは言いませんが、少なくとも成功ではありません。だって、こうして並べて聴いてみるとアコースティックが断然良くて、エレピは足を引っ張っているのですもの。アコースティックがいい!エレピは要らない!お洒落で格好いい87点です。

「イン・ア・センチメンタル・ムード(1-3)」

1975年のモントルーでのデュオです。この曲ですから想像を裏切らないバラード・プレイが聴かれます。E.ゴメスも巧みに寄り添います。別格でちょっと浸りたい91点です。

「バット・ビューティフル(1-4)」

このアルバム最大の聴きものです。エヴァンスのピアノの美しいこと!別格でいつまでも浸っていたく人に奨めようかという気がよぎる93点です。『モントルーⅢ』に素晴らしい残り物がありました。

「オール・オヴ・ユー(2-1)」

出だしからエヴァンス・ワールドに引き込まれてしまい、最後までそのままです。別格でちょっと浸りたい91点です。

「シンス・ウィー・メット(2-2)」

切れ目なくこの曲になります。よく似た曲想ですが、少し切なさが加わります。これも同じく91点です。

「バット・ノット・フォー・ミー / イズント・イット・ロマンチック / ジ・オープナー(2-3)」

メドレーです。ソロ・ピアノはやはり静寂の世界がいいですね。まずは静寂からスタートし、発展すると思わせてすぐに次の曲へ移ります。しかし気分は継続します。エヴァンスの世界が横溢しています。別格の90点です。

「ホエン・イン・ローム(2-4)」

エヴァンスの右手と左手から出てくる音は、時に交叉し、時に併進し、時に支え合い、一つの音楽を作って行きます。そして切れ目なく次の曲へと移ります。敢えてこの曲に点数を付けると89点です。

「イット・アメイズ・ミー(2-5)」

ちょっと雰囲気が変わったなとおもいきや、次の曲になっていました。知らずに聴いていると前の曲が続いているかのように感じてしまうかもしれません。こちらも89点。分けて聴くことはありません。一緒に通して聴きましょう。

 

87点  side1-1  「GONE WITH THE WIND」       1974/11/7~10

 

87点  side1-2  「SAUDADE DO BRASIL」        1974/11/7~10

 

91点  side1-3  「IN A SENTIMENTAL MOOD」 1975/7/20

 

93点  side1-4  「BUT BEAUTIFUL」                1975/7/20

 

91点  side2-2  「SINCE WE MET」                   1975/12/16~18

 

90点  side2-3  「BUT NOT FOR ME」              1975/12/16~18

                     「ISN’T IT ROMANTIC」

            「THE OPENER」

 

89点  side2-4  「WHEN IN ROME」                 1973/11/19

 

89点  side2-5  「IT AMAZES ME」                  1973/11/19