こんにちは、有里です。
高校生の頃、とある純文学を読んだ事により読書に目覚めた僕が、これまでに読んだ本の中でぜひオススメしたい本を、これから皆さんに紹介していきたいと思います。
記念すべき1回目の今日は、
佐藤春夫著
『小説 智恵子抄』です。
高村光太郎の代表作である詩集『智恵子抄』を、高村光太郎と交流のあった佐藤春夫氏が小説化したものです。
はっきり言わせてもらうと、非常に読みにくいです(笑)
句読点が少ないので、声に出さないにもかかわらず息がつまる心持ちは、読み手を困らせます。
第一部~第三部に分かれているのですが、第一部はちょっと退屈です。
内容は入ってくるものの、読みにくさにただただヤキモキします。
おもわず飛ばしてみたくなる衝動に駆られるし、読むのを挫折する人は、おそらく第一部でしょう(苦笑)
第二部~第三部は、智恵子と結婚し、暮らし始めてからの二人のやり取りが描かれ、非常に胸を打つ内容となっています。
僕は結婚していないので、『夫婦』というものがどういうものなのかまだ分かりませんが、
お互いが尊敬しあい、《無償の愛》を与え続ける光太郎と智恵子は、現代の家庭環境において、殆ど有り得ないであろう理想の『夫婦』なのかなと思います。
相手を心の底から信頼し、尊敬し、愛しているからこそ出来る《気遣い》は、見返りを期待して何か与えようとする現代人の見習うべき所ではないでしょうか。
物や情報が溢れている現代社会において、その意識は着々と、確実に薄れていると思います、
そう感じてしまう事は非常に悲しいです。
そういう事を感じてしまう世の中に生きているので、智恵子が病を患い、死に至るまでに尽くした光太郎の愛情には感服します。
もし自分が光太郎と同じ立場になったとしたら、果たして同じ事が出来るのか、途中から自分に問い掛けながら読んでました。
独身の方が読むと、
「こんな夫婦になりたい」
と思われると思います。
結婚されている方が読まれると、どのような想いを抱くのでしょうか?
と、何だか小難しくなってしまいましたが、機会があればぜひ読んでみてください。
読んで損はしないと思います。