大晦日は年越し蕎麦を食べずに唐揚げを山ほど食べた杉山あつしです。

お世話になっているお弁当屋さんから頂戴いたしました♪

 

今年も終わってしまいますが、皆様にとってはどんな一年だったでしょうか?

叶えたい目標などは達成できましたか?

 

僕は毎年「年内に叶えたい10の目標」と題して芸能活動を頑張っているのですが、はてさて今年はいくつ達成できたのやら……。

去年はTwitter上で一つずつ明かしていきましたが、今年はブログ上で発表したいと思います!

 

 

 

【2020年内に叶えたい10の目標】

 

 

その1「?????に出演すること」未達成

 

毎年、必ず掲げている目標の一つです。今年も達成できませんでした。

達成できるまで掲げ続けて、来年こそは必ず出演してみせますとも!

 

 

その2「Twitterのフォロワー数が???人を超えること」未達成

 

事前に設定している人数を上回ることを目標としていましたが、これも未達成に終わりました。

がッ、ここで終わるつもりはありません! このまま来年も引き続き掲げていきますッ!

 

 

その3「ボイスドラマかボイス実装のフリーゲームを自主制作すること」達成

 

今年の春にボイスドラマ「白X黒 ~1人4脚の専属執事~」を公開しました♪

加えて、今月中にはボイスコマーシャル「プロトタイプ(仮)」の公開も叶えることが出来ました!

 

 

その4「朗読検定を受けて合格すること」達成

 

ギリギリ合格ラインという、非常に不安定な結果ではありましたが…。

それでも準二級の取得を達成することが出来ました! 二級以降の受検は……、うーん…(苦笑)
 

 

その5「不思議の国のアリスをモチーフとした作品に出演すること」達成
 

去年のイメージボイス企画から派生したボイスドラマ「少年アリス」に出演させていただきました!

ちなみに、まったく同じ目標を来年も掲げる予定です。だってアリスが好きだからぁ!
 

 

その6「ボーカル案件に関わること」達成

 

ボイスドラマ「それは何たるエゴイズム」という作品に関わらせていただいているのですが……。

そのテーマソング「Spotlight -The story of egoists-」を他の出演者様たちと一緒に歌わせていただきましたぁ♪

 

 

その7「???をやること」未達成

 

少し具体的に表しますと、まだやったことのないジャンルの仕事ですね。

来年以降は目標を改めるかもしれませんが、目指すことには変わりありません(笑)

 

 

その8「?????を演ること」未達成

 

去年に引き続き掲げていたもので、残念ながら今回も達成できませんでした。

でも諦めません! 来年も引き続き掲げていきますッ!

 


その9「悪役のキャラクターを演ること」達成
 

イメージボイス企画「ティーハウスへようこそ」に出演させていただきました!

ちなみに今作は、来年からボイスドラマ企画として新たに制作されることが決定しております!
 

 

その10「??になること」未達成

 

過去に、2度ほど任された経験のある配役です…。

年に一度は任されたいと思っておりましたが、残念ながら今年は未達成となりました…。

 

 

 

以上、年内にやりたかった10のコトでしたぁ!

達成未達成かぁ…。良いのか悪いのか微妙だなぁ…ッ。

 

来年は半分以上、つまりは6以上の達成を目指して頑張ります!

あ、もちろん10全て達成することを目指して頑張るのは大前提ですがねッ!

 

それでは皆様、良いお年をー!

電車に乗ると居眠りしてしまう杉山あつしです。

そのまま寝過ごして、降車駅を素通りした経験は星の数!

 

先ほど放送されましたNHKの特集ドラマ「岸辺露伴は動かない第3話「D.N.A」に出演させていただきました。

 

 

いつものことながらチラァッと、さり気なぁく映ってましたが気付きましたかね?

冒頭の病院内のシーンなのですが(笑)

 

ちなみに、ジョジョ系の物語をしっかり視聴したの、実は今作が初めてでした。

普通に面白いじゃん! 何か見入っちゃったよ!

 

露伴先生、カッケェなぁ……。そして能力が面白そう♪

他者の人生、物語として読んでみてぇ!

 

ヘブンズ・ドアー!

※今作はボイスドラマ「それは何たるエゴイズム」二次創作小説です。

※本家(公式)から創作の許可はいただいていますが、本家の物語とは一切の関係がありません

※あくまでも好き勝手に書いている素人の作品という点をご理解ください。

 

 

 大口径リボルバーの弾丸を顔面に受けた阿弥の安否など、目で見て確認する必要もない。膝を崩して座り込んでしまった凪々の傍に駆け寄った学は、その肩を軽く揺すって話しかけた。

 

 「黒崎さん、大丈夫? 立って歩ける?」

 「…………」

 「黒崎さん…」

 「……まなぶ、くん…。私…、何なの…?」

 「ぇ?」

 「錬金生物ホムンクルスって何…? そんなの、私…知らない……」

 

 それは学も同じだ。しかし、凪々に関しては「それだけ」では終われない。知識としては把握できていても、経験として知らないものがあまりにも多すぎる。

 

 「家族…。お母さん…、お父さん…。友達…、思い出…。アイスとか、クレープとか…。ゲームセンターだって…」

 「…………」

 「知ってるのに、知らない…。分かってるのに、分からない…。ねぇ、学くん……。こんな私って、何なのかなぁ…? 人間じゃ、ないんだよね……。わけの分からない、科学技術から作り出された……化け物だ」

 

 「人間だよ」

 

 化け物だよね、という発言を遮られた。口から吐き出し掛けた言葉を飲み込むほど、学は力強く断言する。

 

 「ゲームセンターで一緒に遊んで、楽しかったでしょ? アイスとかクレープとか、話を聞いただけでワクワクしたんでしょ? 食べたこともないくせにさ」

 「ぇ…ぁ……、ぇ…」

 「そんな感情まで持ち合わせといて、人間じゃないなんて言わないでよ。もしも本当に化け物なら、そんな顔して僕の前に現れないでほしいなぁ。柄にもなく助けに来た意味が分からなくなっちゃうし」

 「……あ…ぅぅ…ッ」

 「まぁ……どんな顔してようが、見た目がグロテスクだろうが関係ないかな。黒崎さんが黒崎さんのままでいてくれたなら、ここまで頑張ってきた意味もあると思うし」

 

 明後日の方を向きながら、少し照れ臭そうに凪々の手を取る。学の意思に背くことなく立ち上がった凪々は、その目に溜まった涙をグシグシと拭いながらも、出来る限りの「人間らしい」笑顔を見せて学の手を握り返した。

 

 「…私のこと、ちゃんと「凪々」って呼んでよ……。さっきから「黒崎さん」だったり「凪々」だったり、呼び方がバラバラだよ?」

 「ぅぐ…ッ。べ…別にいいじゃん、そんなの…。咄嗟に呼ぶ時とか叫ぶ時は……苗字より名前の方が呼び易かっただけで…。基本的には苗字でも」

 「呼んでほしいなぁ」

 「…………」

 

 握り返した学の手を、凪々の手が軽く左右に揺する。ちょっとしたおねだりの時間に沈黙が続く中、その静寂は突如として破られる。

 

 パァァンッ!!!! と、空気を引き裂くようでいて、非常に軽くて乾いた発砲音が響き渡り……。完全に油断していた学の肩を何かが貫通していった。

 

 「ーーーッがあ!!!!」

 「…ッ!!? 学くんッ!!」

 

 飛来した何かが肩の皮膚に触れた瞬間、辛うじて身を捻ることに成功していた。咄嗟の判断が間に合わなければ、肩を貫通した何かが凪々の体にまで牙を剥いていたかもしれない。その二次被害だけは避けることが出来たが、学が負ってしまったダメージは決して軽くはない。

 

 「(…な、何が……ッ。いったい、何処から…ッ)」

 「学くんッ、か、肩が…、血が…ッ」

 「大丈夫…。撃たれたけど、弾か何かは貫通していったみたい…。それより、今のが狙撃だとしたら、敵の現在地は……」

 

 「まったく…。敵の顔面を破壊した程度で勝利したと思われるとは……、実に心外だ」

 

 学を狙撃した者が何処に潜んでいるのか。否、そもそも潜んでなどいない。最初から「そこ」に横たわっている。

 

 「…! 馬、鹿なッ」

 「馬鹿げてると思うのも無理はない。だが勝利を確信するのなら、敵の死に様を認めてからにするべきだったな」

 

 そう言いながら、学に顔面を破壊されたはずの阿弥が静かに起き上がる。こうしている今でも、間違いなく阿弥の顔面は粉砕されていた。にもかかわらず、一切のダメージを感じさせない口振りで言葉を話していた。

 

 これは学の失態だ。凪々のような錬金生物ホムンクルスを作り出した話を聞かされた時点で、この場で対峙していた阿弥そのものにも疑いの目を向けるべきだったのだ。

 

 「お前も…自分の体に、錬金術を…ッ」

 「うぅむ、その考察は間違いだな。君の銃撃を受けて尚、こうして立ち上がっている力の正体は、間違いなく錬金術の成せる業だ。しかし、私自身の体に直接なにかを施したというわけではない」

 

 撃たれてグシャグシャになった顔面を、阿弥は荒々しい手付きで拭い始める。学も凪々も、その仕草を見て戦慄した。なぜ気付けなかったのだろうか。顔を粉砕するほどの重傷を負わせたというのに、阿弥からは出血が見られなかった。

 

 「阿弥、先生……。じゃ、ない…?」

 「その通りだ。大前提、今この場にいる私は本物の「畔道阿弥」ではない。本物の私は、こことは異なる地で全てを傍観していることだろう」

 「クソ…ッ。どうせ、その「畔道阿弥」って名前も偽物だろ…!」

 「おぉ、ようやく私のことを理解し始めてくれたか。だが遅過ぎたな。この場所は引き払うこととして、このような姿になってしまえば私自身も廃棄せねばならん。まったく面倒なことだ」

 

 おでこ(があったであろう場所)を指先でトントンと叩きながら、阿弥はまた何かを始めようとしている。今にして思えば、今ここにいる阿弥の正体が錬金術で作られた人形ならば、目に見える武器など所持する必要がない。どんなものでも体の内側に仕込むことが出来るのだから。

 

 「(武器を持っていなかったように見えたけど、そういうことだったのか……。それにしても…、今度は何を仕掛けてくるつもりだ…?)」

 「……ふむ…、繋がったな。海良よ、聞こえるか? 応答せよ…」

 「かいら…? 何処かと、無線みたいなもので連絡を…」

 

 この状況で敵勢力に増援が回っては、凪々を守り切れる自信がない。先ほどから、学の肩の傷を必死に止血してくれている凪々には危険すぎるが、迫り来る増援の手を掻い潜りながら、たった一人で逃げてもらう他に方法が残されていない……と、思われたのだが。

 

 「……? どうした、海良。通信は聞こえているのだろう? なぜ応答しない」

 

 海良と呼ばれる人物との通信は無事に繋がっているようだが、どういうわけか相手側からの連絡が明確に届かないらしい。何があったのか知らないが、このチャンスを逃してしまえば、凪々を助け出すことは更に困難を極めてしまう。

 

 「凪々、もう止血は十分だよ」

 「ぇ」

 「ここからは一人で逃げるんだ。何があったか知らないけど、阿弥は増援を呼べないらしい。ここに来るまでに潜伏してた大人たちは片付けてあるから、一階の出口まで走り抜けて」

 「そんな…ッ、なら学くんも一緒に!」

 「僕は行けないよ。錬金術だろうと何だろうと、危険物に違いない人形を放っておいたら大変なことになる。今度こそ、確実に「あれ」をブチ壊さないと」

 「なら私も残るよ! それから一緒に逃げても…ッ」

 「それだと凪々を守り切れる自信がないんだ! ここに残ったら邪魔になるッ。頼むから、今だけは「僕の嫌いな弱虫」にならないでくれッ!」

 

 学の言葉に、凪々はビクリと肩を震わせる。怒鳴られたことに怯んだのではない。凪々の体が、学にとっての「嫌いな存在」に成り下がることに対して、反射的な拒絶を示していた。

 

 「……外で…、待ってるから…ッ」

 「…約束は守るよ」

 

 学と阿弥に背を向けて駆け出した凪々は、そのまま廊下に飛び出して階下に向かう。阿弥の様子に嘘偽りがなければ、出口までの道中に敵陣に拘束される心配はない。むしろカナエかアレクサンダーと合流を果たして、間違いなく安全を確保してもらえるはずだ。

 

 「さぁ…、第二ラウンドだ」

 

 止血してもらったとはいえ、撃ち抜かれた肩を動かすことは難しい。だが阿弥も顔面を失っている。これくらいが丁度いいハンデになるだろう。

 

 「お前に言われた通り、今度こそ勝利を確信してやる…。覚悟しろ、この鉄屑人形ッ」

 

 

 

 

 

 

 

 学と阿弥の戦いが本格化するより、遡ること数十分前。

 

 ドーム型のシェルターに思える例の一室にて、海良は静かに敵陣の到着を待ち構えていた。彼が敵視している人物とは、言うまでもなく「裏切者」のアンドリューだった。

 

 「(……とはいえ、先に彼を裏切っていたのは我々なんですけどね…。それに、あの部屋から資料を盗み出されることまでは想定内。全ては順調です)」

 

 シェルター内に設置された、強化ガラスの向こう側。あの部屋で、アンドリューは海良に嘯かれていたことを確信した後、監視カメラの存在に気付いて逃亡している。ここまでは海良の想定している展開であり、この後に起きるであろうことも既に把握していた。

 

 「(本来の仲間であるUnlimitedを引き連れて、我々Legnaの殲滅に戻ってくる。実際問題、私の読み通りの行動を起こしてくれているようですね。その過程でLegnaの構成員が被害を受けたようですが、いくらでも替えの利く人員の命など考えるだけ無駄でしょう)」

 

 冷酷な考えにも思えるが、あのUnlimitedの拠点を襲撃する役割を担った時点で、命など捨ててきたようなもの。無事に帰還した後に、まさか自らが籍を置く組織の中で殺されるとは思っていなかっただろうが、どんな結末が待っているか分からないことが裏社会の常識でもある。

 

 「(もう間もなくして、このシェルターにアンドリューくんが到着することでしょう。私自身が招いてしまった厄介事の始末くらいは、やはり私自身で片を付けなければね)」

 

 そう改めた瞬間、タイミングよくシェルターの出入口が開いた。当たり前だが、海良が待ち構えている内側からではなく、外側からの侵入者によるものだ。ようやく仕事を始められると思い至った海良だったが、その構えは戦闘態勢を取るよりも前に拍子抜けすることになる。

 

 アンドリュー・レイズではなく、ミラ・マリオネットの姿がそこにあった。

 

 「……おや…?」

 「…あれ? アンディは??」

 

 結果的にアンドリューを利用した海良だったが、正直なところUnlimitedの人物ならば誰でも良かった。その過程からミラの情報も手中に入っており、現状は「想定していた戦闘相手ではなかった」というだけで、叩き潰すべき相手という点においては何の問題もない。

 

 だがそれは、どうやらミラも同じらしい。

 

 「……アンディより先に、殺らきゃならない人ターゲットを見つけてしまった」

 「これはこれは、見た目に反して穏やかではありませんねぇ」

 

 地上階では学と阿弥が、地下シェルターではミラと海良が。

 

 各々の事情から、一歩も退くことの出来ない戦いが始まる。

 

 

 

 

 

  【※二次創作小説「それは何たるエ語イズム」の、アメブロでの連載(連投)は今回が最後になります。】

 

  【※次回以降はPrivatterにて、これまでの物語に加筆と修正を施した状態で連載(公開)していきます。】

メリークリスマス!

自分へのプレゼントは注文済みの杉山あつしです!

 

自主制作の音声作品、その第一弾を公開したのが今年の五月。

あれから半年以上も経ってしまいましたが、ようやく形になりました。

 

自主制作音声作品、第二弾ッ。

ボイスコマーシャル「プロトタイプ(仮)」が完成いたしましたぁ!

 

既に公開済みですが、あとからゴロゴロと誤りが見つかりそうな予感……(汗)

 

今回は前回のキャスト数を大幅に超えまして、なんと12名の方に出演していただけました!

オーディションに参加して配役を勝ち取った方もいれば、該当者が居らずこちらからの出演依頼に応じてくれた方もおりまして……。

それでも見つからなかったキャラクターは、お恥ずかしながら僕自身で演らせていただきました(苦笑)

 

今回は、もともとフリーゲームの制作用に執筆した、僕自身のオリジナルの物語になります。

色々あって制作が難しく、ボイスドラマにしようとしても相当な長編になってしまいそうだったため、とりあえず形にしてみたいと思い至った結果が今作の完成形です。

 

もしも本格的に本編の制作を開始することになりましたら、またオーディションから始めさせていただきたいと思っておりますので!

興味ある方ッ、しばし待たれよ!

 

それでなくとも、また来年以降から自主制作音声作品は第三弾・第四弾と続けていけたらなぁ、と思っていますので♪

何はともあれ、公開が年内に間に合って良かったぁぁぁあああああッ!

最後にブリを食べた日のことなど覚えていない杉山あつしです。

食べたとしたら刺身だったんだけどなぁ……。あれはいつのことだったか。

 

本日、声のお仕事としてスタジオに行ってまいりました。

それが今年最後のスタジオ収録になります。

 

いや、収録だけなら別件が残ってるのですが、それは宅録で片付く仕事なので。

都内のスタジオまで足を運んで、そこで何かしら録るような仕事は今日で最後ですね。

 

また改めて年末の挨拶のような記事は投稿するつもりでいますが、僕が書いておきたいことは単純明快。

 

あっという間だった2020年、本ッ当にお世話になりました!

また来年からも、何とぞ宜しくお願い致しますッ!

 

ということだッ。以上!

最新の通話履歴が非通知からだった杉山あつしです。

何処の誰だか知らねぇけど、例え非通知設定じゃなかったとしても未登録の内は電話に出ねぇぞ!

 

さて……皆様は、YouTubeのちゃおチャンネルにて配信中のWebドラマ「突然ヒロイン ~少女まんがみたいな恋、しよっ!~」をご存じでしょうか?

現在、エピソード2「わたしは図書室シンデレラ ~恋のダンスで魔法を解いて!~が最終回を迎えたところですッ。

 

僕が記事を通して、このような作品を紹介する時はどういう時なのか。

これまでのブログ内容を見てきた方なら、もうお分かりですよね(笑)

 

今作エピソード2の最終回に、僕も出させていただきましたぁ!

久しぶりにガッツリ映ってますよッ!

 

そんでもって、これがその最終回♪

水族館でのシーンなのですが、この館内でデート中のカップルが何組か居ります。

 

その中で帽子を被ってる男が僕です!

 

全4話の短い物語ですので、エピソード1も含めてご視聴ください♪

主題歌が何気に中毒性が高く、僕も鼻歌で口遊む毎日を送っております(苦笑)

 

あぁ、神様……。ドキっドキっドキっドキっ、さーせーてぇー!

100円ショップに行って探したい物があるのに、なかなか行けていない杉山あつしです。

そもそも売ってるかどうか分からないレベルの商品なんですけどね(苦笑)

 

本日より公開される映画「新解釈・三國志」に、ほんの少しだけ出演させていただきました!

毎度のことなが、顔出しの作品なのでほんの少しですけどね(笑)

 

 

しかしながら、一つだけ困ったことが……。

この作品の撮影に参加した日が去年の春(しかも誕生日)だったこともあって、自分の役柄を忘れてるんですよねぇ(汗)

 

いや、兵士だったのは間違いないんだけど…、三つある内の何処の國の兵士だったのかなぁ、と…。

そもそも三國志に詳しいわけではないので、國名を見返してもピンと来ない(泣)

 

現場にムロツヨシさんがいたのは何となく覚えてるので「蜀の兵士」かなぁ?

でも、確か賀来賢人さんも見たような気がするから「呉の兵士」だっけ?

 

こればっかりは、実際に映画を見てみないことには僕も思い出せねぇや! 劇場に全員集合!

ちなみに、特出して顔が分かるようなシーンに出ているわけではないので、見つけ出せた人は相当ヤベェぞ(褒め言葉)

※今作はボイスドラマ「それは何たるエゴイズム」二次創作小説です。

※本家(公式)から創作の許可はいただいていますが、本家の物語とは一切の関係がありません

※あくまでも好き勝手に書いている素人の作品という点をご理解ください。

 

 

 建物の中を進撃していく学たちは、目的の最上階に向かう道中で自然と別行動を取っていった。カナエとアレクサンダーが、この建物の何処かに捕らわれているであろう子供たちを見つけ出し、安全に外へと連れ出していく中、学は「とある大扉」の前に辿り着いた。他のどの扉よりも堅牢強固な作りに見えるその扉は、学が目的地と定めていた部屋に間違いないのだろう。

 

 この部屋に入室するために、手を使って馬鹿正直に扉を開ける必要はない。大扉との距離を適当に取った学は、大口径リボルバーの照準を大扉の鍵穴に合わせ、引き金を引いた。

 

 「<黒火こっか鋼鉄の咆哮こうてつのほうこう>ッ」

 

 静寂だった構えとは裏腹に、耳を劈くようなド派手な轟音を立てて発砲。ドアノブを粉々に破壊する勢いのまま大扉を内側に吹き飛ばす。硝煙を挙げる大口径リボルバーを構えたまま、無言で入室する学。対するは、少しだけ意外そうな表情をした阿弥が不敵に笑って歓迎した。

 

 「これはこれは……思いのほか若すぎるお客様のようだ…」

 「……ッ」

 

 阿弥の傍らで、膝をついて座らされていた凪々が学の姿を視認する。猿ぐつわを噛まされているため声を上げることが出来ないが、涙目で訴える眼差しだけを向けられれば言葉など不要。とりあえず凪々の現状が無事であったことに安心した学は、改めて阿弥の顔を見据えて銃器を構える。

 

 「お前は…」

 「おや、私のことを知っているのかね?」

 「ここに引っ越してくる前に孤児院をやってたんだって? 世間じゃ消息不明ってことになってるらしいけど、こんなところで何をやってたのかな?」

 「むぅ?」

 

 学の発言に阿弥は首を傾げた。それに便乗するつもりはないのだろうが、傍らの凪々も不思議そうな顔をしている。そのリアクションを前に、さすがの学も空気を察した。

 

 「お前、安部義信あべよしのぶだろ…? こっちで入手した情報には顔写真もあったんだ。ここに引っ越してくる前から、孤児院の院長をやってた経歴も…」

 「……あぁ、そういうことか…。確かに「その名前を使っていた時期」もあったような……。いやはや、終わらせてしまったことには興味がないものでね。すっかり忘れていたよ」

 「何だと?」

 「今の私は孤児院の院長ではなく、ただの科学者として活動している。名前も新たに「畔道阿弥あぜみちあみ」と名乗っているのだよ。改めて宜しく」

 

 学と阿弥の会話が理解できていないのか、凪々は大きな目を見開いたままパチパチと瞬きを繰り返してキョトンとしている。凪々が蚊帳の外に放り出されている状況を悟った学は、現状を整理するためにも阿弥への質問を畳み掛けた。その間も、身構えている拳銃の銃口は阿弥の顔面に合わせたままだ。

 

 「黒崎さんは何も知らないのか…? 黒崎さんだけじゃない、他の子供たちも…ッ」

 「うーん、どうだっただろうか……。確かに真実は教えていなかったかもしれないが、教えた上で当人たちが記憶に留めていない可能性もある。もしくは、ここを孤児院だと表向きに語っていたか……病院に入院中の患者として扱っていたか…。今となっては定かではないね」

 

 自分たちの生活環境であるにも関わらず、阿弥の言葉は酷く曖昧だった。まるで他人事。自分が当事者であることを微塵も感じさせない発言が連続している。

 

 「まぁ、正直どうでも良いことだ。君たちの襲撃があった時点で、この場所も引き払わなければならなくなっている。さっさと荷物をまとめて退散しようと思うのだが、そう上手くはいかないんだろうねぇ」

 「当たり前だ。この状況で僕がお前を逃がすと思うか?」

 「思っていないさ。勇敢な襲撃者が現れたと思っていたが、まさかI.S.Mの上位者とは予想外だったからね」

 「ーーーッ!!?」

 

 また新たなワードが出てきたことに、いよいよ凪々の眉が潜まり、頭上にクエスチョンマークが飛び交い始めた。しかし学はそれどころではない。今、阿弥は何と言った?

 

 「I.S.M、だと…? 何で…」

 「何で知っているのか、という問いに答えるつもりはない。そもそも「元々はUnlimitedの上位者だけ」と、手始めに接触する作戦だったのだ。まぁ、この展開は喜ばしい。手間が省けたのだからな」

 「Unlimitedのことまでッ。お前、いったい何者だ!」

 「そう焦らずとも分かる日は来るさ。ただし、この場から脱することが出来たらの話だがね」

 「……そんなの…、お互い様だ…! <黄風おうふう瞬迅しゅんじん>ッ!」

 

 右手に構えていた大口径リボルバーとは、また異なる小さな拳銃を左手に構えて発砲する。狙いは右脚と左脚。直立に必要な膝頭を正確に撃ち抜かれた阿弥は、あまりの激痛に声を上げることも出来ないまま倒れ込み、床に顔面を叩き付けたまま動かなくなった。

 

 「ほら、これで逃げられなくなったね。お前の身柄はI.S.Mが拘束するッ。はい、雑魚乙!」

 「………ッ…」

 

 とりあえずの脅威が去ったところで凪々の傍に駆け寄った学は、ようやく大口径リボルバーを懐に下げる。凪々の口を封じていた猿ぐつわを丁寧かつ迅速に取り外し、先ほどまで物騒な銃器を握っていた右手を差し出そうとして、やめた。学の目の前で座り込んだままの凪々は視線を泳がせ、いまだに現状の整理が追い付いていない様子を見せる。

 

 「……学…くん…。何が、どうなって……」

 「色々と気になってるよね…。わけが分からないよね…。でも、それを今すぐ説明してあげられる程の余裕はないんだ」

 

 凪々と会話を交わしながら携帯端末を取り出し、子供たちの救出を任せていた二人と連絡を取る。カナエからの連絡事項は届いていなかったが、アレクサンダーからは「施設に囚われていたと思われる子供たちの救出に成功し、先ほどI.S.Mと繋がりのある病院への搬送準備を整えた」との連絡が届いていた。

 

 「ちょうど僕の仲間から、黒崎さんたちを病院に送る手筈が整ったって連絡が来たよ。外まで送るから、早くここから」

 

 ここから出よう、と言い掛けたところで学の背筋に凍て付くほどの悪寒が走る。これは、殺気だ。

 

 「…ッ!」

 「それは困る。失敗作とはいえ、外の世界の病院に連れ込まれては、私の手が届かないではないか」

 「ーーーッ!!?」

 

 バァンッ!!!! という発砲音が轟いたが、それは学の得物ではない。すぐ傍らで、うつ伏せで倒れていたはずの阿弥の手元から硝煙が立ち昇っている。銃器の類いなど何処にも見受けられないが、今のは間違いなく阿弥の奇襲だった。

 

 「学くんッ!!」

 「ぐ、ぅぅ…ッ!」

 

 咄嗟に感じ取った殺気に反応し、弾丸の軌道から体を逸らして着弾は免れた。しかし、この至近距離からの発砲音には聴覚へのダメージが凄まじく、耳鳴りが治まらない。右手で右耳を押さえながら左手で凪々の手を引き、阿弥と距離を取った学は、目の前の光景を疑った。

 

 両膝を撃ち抜かれたはずの阿弥が、風穴の空いた両脚を駆使して静かに立ち上がる。その手には、やはり銃器など握られていない。にも拘わらず指先から硝煙は昇り続けていた。そして何より、撃ち抜いたはずの両脚からは一滴の出血も見受けられない。

 

 「……穿き物の下に、防弾の装備か…ッ。用意周到な…ッ」

 「場数が違うのだよ。頭脳で戦術を叩き出せたとして、それが通用する世界とは思わぬことだ」

 「(…………でも…、あの手は何だ…? 小型の拳銃すら見えない…。今、こいつは「何」を撃ってきた…?)」

 

 表向きは冷静さを欠かないよう努めながらも、学は阿弥の奇襲のカラクリを考える。軽く手を振って硝煙を払って見せた阿弥の手の内には、やはり銃器の類いは見当たらない。今の発砲は何処から生まれたのだろうか。

 

 しかし、その答えに辿り着くよりも先に状況が進展する。学に手を引かれて背後に回されていた凪々が、阿弥に向かって一歩前へと踏み出したのだ。

 

 「黒崎さん…!?」

 「………阿弥、先生…」

 「何かね?」

 「さっきの話は、どういうことですか…? 失敗作とか外の世界とか……、恵める生命とか」

 

 ここに連れ戻された際にも同様のことを言われた。その時から始まった理解不能の単語は、この状況下でも変わらない。自分が巻き込まれているはずなのに、いつまで経っても蚊帳の外ではないか。

 

 「私は……、ここが「一時的に子供を預かってる施設」で、いつか「親御さんのところに帰ることが出来る場所」だって聞いてました…ッ。実際に「帰っていった子供はいた」みたいだけど、それを目で見たことは「一度も」なくて……」

 

 知識の中では、この場所の認識は孤児院で間違いない。しかし、もうそれが「ただの孤児院」でないことを察している。学に至っては、ここが孤児院ですらないことを突き止めているのが現状だ。

 

 「だから私は外に出たんです! 一人でもいいから、ここを出て行ったお友達を見つけて、ちゃんと元気に……お母さんやお父さんと生活していることを確かめたかった! ただそれだけなのに…ッ」

 

 きっと、その「お友達」は二度と見つからない。学は察していた。ヘルトと一緒に見た、あの路地裏の惨劇こそが、凪々の言っている「お友達」そのものだと。

 

 「ここに連れ戻されてからの阿弥先生は……。私が「外の世界」を見てきてからの阿弥先生は、もう今までの阿弥先生じゃない! 教えてください…、私には……もう何が何だか分からないんですッ」

 

 凪々の必死な訴えを聞いた阿弥の表情に、これといって大きな変化はない。が、その口は静かに開き、ゆっくりとした調子で真相を語り出した。

 

 「白桧学よ。外の世界に踏み出した凪々と、最初に顔を合わせたのは……君で間違いないな?」

 

 もはや「何故フルネームを知っている」という謎さえ軽いものに思える。学がI.S.Mの人間だと知っている時点で、ある程度の素性など筒抜けになっているのだろう。ここは無言のまま、学は大人しく首を縦に振って肯定した。

 

 「不思議に思うところはなかったかね? 例えば、言動。価値観や常識。そういったものに不自然さは抱かなかったかね?」

 「…ぁ」

 

 ゲームセンター内での言語学習能力から始まり、一般的に知られているはずの甘味知識の偏り。最初は複雑な家庭環境などによる教育の影響かと考えていたが、この話の流れと空気から察して、それは間違いだったようだ。

 

 「思い当たる節があるようだね? いやはや申し訳ない。外の世界に連れ出す予定などなかった手前、そのように「作っていなかった」のだよ。混乱させてしまったな」

 「…作って、いなかった?」

 「彼女に限らず、私の「作った」子供たちは知識と記録だけで脳を形成している。そのせいで、本来ならば必要不可欠な「経験」と「思い出」が存在しないのだよ。まぁ、そんなものを与えてくれる親など存在しないのだ。無理もない」

 「お前…、何を言って……」

 「…阿弥……先生…?」

 

 放心状態にも近しい凪々の体は、右に左にフラフラと揺れ始めていた。それでも阿弥は止まらない。残酷な答え合わせが目前に迫っていた。

 

 「本当に素晴らしい力を授かったよ……。やはり「あのお方」を信じた私の選択は間違っていなかった…。だが、経験値が圧倒的に足りない…。だからこそ作り続けるのだ…。この私の手で、何度でもな…ッ」

 「……失敗作…、生命…。阿弥、先生……。私…、私…は……」

 「理解できないのも無理はない。だから教えよう。今ここで、君の全てをだ」

 

 この時点で、学の右手は自身の右耳に添えられてなどいない。その手は再び大口径リボルバーを握り直し、照準は阿弥の顔面へと改めて向けられようとしていた。

 

 「君はッ、私の持つ最高位の科学技能「錬金術」によって生み出された人造人間…! 錬金生物ホムンクルスなのだよッ!」

 

 次の瞬間、学が構えていた銃器が咆哮を挙げる。放たれた弾丸は照準通りの軌道を走り、一切の防弾装備に守られていない阿弥の顔面を、今度こそ正確に粉砕した。

※今作はボイスドラマ「それは何たるエゴイズム」二次創作小説です。

※本家(公式)から創作の許可はいただいていますが、本家の物語とは一切の関係がありません

※あくまでも好き勝手に書いている素人の作品という点をご理解ください。

 

 

 この建物の何処かにいるはずの凪々に向けて大声を挙げてみた学だったが、その声に対する反応は返ってこない。学の思考に「実をいうと凪々は、この建物の中の何処にもいなかった」などというオチは除外している。凪々の現状として考えられるのは、学の声が届いていないのか、届いていても大声で返せないのか、そのどちらかだろう。

 

 学は、今の声量なら最上階まで自分の声が届いていると確信していた。手元の院内図を見る限り、この建物には地下に続く階段が存在していないため、凪々の現状を「喋れない状態」と仮定する。声を出せないだけなのか、意識を失っているのか、さすがにそこまでは分からないが。

 

 ちなみに、当然ながら学たちはLegnaレグナの存在を知らないため、この建物の一階の廊下の壁に、地下へと続く隠し扉がある事実に気付いていない。だが実際問題、凪々が地下にいるわけではないため、今の学たちにとっては何の問題もなかった。

 

 「院長室は……やっぱり最上階か…。お兄さん、お姉さん。一気に畳み掛けるよッ」

 「オッケー!」

 「任せてッ」

 

  院内図と照らし合わせて、目的の部屋までの最短ルートは記憶した。ここで先頭を切って突撃したいのは山々だが、それは学の戦術ではない。前方から拳銃を構えて攻撃してくる孤児院の職員(絶対偽者)を撃退して進むためにも、頼れる仲間たちの力をフルに利用する。

 

 「学ちゃん、進むべきルートを教えて!」

 「最上階! どの階段を使ってもいいから、とにかく上に行くよ!」

 「行かせるものかッ。おい、応援を呼べ! まだ弾が残ってるヤツは躊躇わず迎撃だぁ!」

 

 この場を指揮っていると思われる男の言葉に、敵陣の前衛にいた者たちが拳銃を構え、後衛にいた者たちが携帯端末を手に取る。端末を操作するタイミングと銃弾が放たれるタイミングが重なった瞬間、真っ先に動いたのはアレクサンダーだった。

 

 「<九尾猫の掻き爪キャット・オブ・ナインテイル>ッ!!」

 

 大鎌を円形に回転させながら、右へ左へと交互に振り回す。迫り来る銃弾そのものを両断することもあれば、壁や天井へと軌道を逸らすものまで多様に対応し、ただの一発も逃すことなく迎撃していく。背後の学とカナエには、流れ弾は言うまでもなく掠り傷さえ負わせない。

 

 「な、にぃッ!?」

 「カナ姉! パースッ!」

 「はいよッ」

 

 弾切れを起こすタイミングさえも見計らってポジションチェンジ。学たちの頭上を飛び越える形で後方に宙返りをしたアレクサンダーを追い越す形で、カナエが敵陣に突撃した。カナエの右手は握り拳を作り、左手は掌底の構えを取っている。

 

 「<結びの転身むすびのてんしん鳳仙花ほうせんか>ッ!」

 

 振るった右拳が、瞬く間に拳銃と携帯端末を破壊し尽くし、同時に放たれた掌底が、男たちの顎を下から正確に打ち抜いていく。敵陣の応援要請が完了するよりも前に、今この場の敵勢力の殲滅を完了させた。

 

 

 

 

 

 

 

 学たちによる進撃が始まっていることを知らない地下空間の一室では、何やら不穏な計画が進められていた。大掛かりな実験室のようなその部屋は、壁に沿るようにして巨大な水槽が並んでいる。形は円形で、直径は五十センチ近くもあり、高さは天井まで届くほどの大きさだ。しかし、その中を満たしているのは透明の水溶液でなければ怪しげな緑の液体でもない。液体と呼ぶには明らかに粘度が高く、赤と呼ぶには毒々しいほど黒に近かった。

 

 「ふぅ…、今回で何人分だっけ?」

 「今回は八人分だとさ。やれやれ、この臭いには慣れそうもねぇなぁ…」

 「生き血だぜ? 慣れてたまるかよ。つーか、日を追うごとに「親御さんとこに帰ってく子」が増えてんじゃねぇか? 大丈夫かよ」

 「まぁ、阿弥先生にも考えがあるんだろ。それより、もう交代の時間すぎてんじゃねぇか。次の班は何やってんだ……」

 

 そんな会話を交わしていたところで、タイミングよく実験室の扉が開く。会話をしていた二人が振り返ると、そこには待ち侘びていた交代班の男が立っていた。

 

 と、認識した直後に異変に気付く。その男には両目がなかった。

 

 「…ぇ?」

 「は…??」

 

 何が起きたのか理解できず、その男の真っ黒に空いた眼窩からの流血を、思わずボーッと眺めてしまう。硬直が解けたのは、その男が膝から崩れ落ちて頭から床に叩き付けられる音を聞いた瞬間だった。と同時に、男の背後に隠れていた何者かが、すぐ近場の水槽の裏へと飛び込んで身を隠す。それが誰なのかを確認しようにも、水槽の中を満たしている赤色の液体が濃すぎて向こう側を視認できない。

 

 「だ、誰だッ!!」

 「おい…。そいつ、死んでんのか…? 今すぐ応援を呼べ!」

 「分かってる! もう要請済みだッ!」

 

 腰元の拳銃を構えながら、水槽の裏に隠れた何者かを警戒しつつ少しずつ歩み寄っていく。すると、この場に侵入してきたと思われる何者かの声が、何故か右側から聞こえてきた。

 

 『ほぉ…、こりゃ凄ぇなぁ…。これがお前らの計画書に載ってた「恵める生命」ってヤツか?』

 「ーーーッ!! うわぁあああッ!!!!」

 

 予期せぬ方向からの声に驚き、咄嗟に右方向に発砲する。放たれた弾丸が、向かって右側の水槽にバァンッと着弾し、中身を満たしていた赤色の液体をドクドクと流し始めた。

 

 『おいおい、いったい何人分だぁ? そんだけデケェ水槽の中を満たすなんざ、両手の指でも数えきれねぇだろ』

 「……ッ。こ…、今度は後ろからだと…ッ!?」

 『そんだけの数の水槽が、山ほどあるってことは……。お前ら、もしかしたら俺以上の殺り手なのかもなぁ?』

 「ち、違うッ。左だ! あっちの方向に隠れてやがる! クソォ!!」

 

 バァンッバァンッ! と続けて二回発砲。風穴を空けられた水槽から赤黒い液体が次々と流れ出し、鉄臭さを充満させながら床一面に広がっていく。

 

 『はぁ…、何やってんだか……。もうちっと耳を澄ませろっての。どいつもこいつも眼で見て敵を確かめようとしてっから、俺と渡り合うことも出来ねぇんだよ』

 「ーーーッ。ど、何処だ…! 今度は何処に隠れて」

 『その役立たずな眼は要らねぇよなぁ? 耳だけに頼らなきゃならねぇ状況に追い込まねぇと…、お前らを殺すのも面白くねえ!』

 

 水槽の裏に隠れていたアンドリューは、一ヵ所に留まることなく、次から次へと別の水槽の裏側へと回るようにして、常に動き続けていた。しかし、その遊びも終わりを迎える。ターゲットとして見定めた男の、すぐ傍にある水槽の裏に回り込んだ瞬間、両手の親指を突き出すようにして構え、男の「目の前」に飛び出した。

 

 「<貫暗殺ぬきあし>」

 

 アンドリューの両手の親指が男の両目に突き刺さる。激痛による絶叫など涼し気な顔で聞き流しながら、そのまま両腕を外側に向けて振り抜いた。まだ被害を受けていない、もう一人の男の胸元に何かがベチャッと飛来する。眼窩を抉られた男の、無残に崩れた眼球だった。

 

 「うぉぁぁああああああッ!!!!」

 「ーーーあああああああああああああッ!!!!!! 目ッ、目ぇぇがぁあああッ!!!! ぁぁッがああぁああああッ!!!!」

 

 拳銃を取り落とし、両手で顔を覆うようにして叫び崩れていく。アンドリューに飛ばされた眼球を胸元で受けてしまった男も、一度だけ絶叫した後は放心し、尻餅を突いた。顔を覆って苦しんでいる仲間の傍に、もうアンドリューの姿はない。

 

 『何だぁ? もう壊れちまったのかよ、つまんねぇなぁ』

 「…………」

 『まぁいいや。お前、さっき「応援は呼んだ」っつってたよなぁ? そいつらと遊ぶことにするわ』


 ならば見逃してくれるのか、という浅はかな考えが一瞬だけ頭を過ぎった。しかし、尻餅を突いたまま放心している男の背後に位置している水槽、その裏側から何者かの足音が近付いてきたと同時に、所詮その可能性は浅はかだった、と認識する。

 

 「<刺暗殺さしあし>」

 

 応援要請を受けて駆け付けた仲間たちが、件の実験室に大勢で突入した瞬間、背中から突き立てられた刃に心臓を貫かれ、男は最期の時を迎えた。もがき苦しんでいる男とは対照的に、苦しむことなく逝ってしまった男を踏み付けながら、アンドリューを鮮血の滴る刃を振るって敵勢力を睨み付けた。

 

 「お、おい…。こいつ、アンドリューじゃないか…! 我らLegnaに加わったんじゃなかったのか!?」

 「畜生ッ。だから俺は反対したんだ! こんな殺人鬼を迎え入れたって、何の得も無ぇってのにッ」

 「言ってる場合か! とにかく近付けるなッ、距離を取れ! 身を隠されたら、周囲への警戒を怠るなよ!」

 

 「<死延暗殺しのびあし>」

 

 敵勢力との距離を離した状態のまま、アンドリューは己の右脚を意味深にグルりと振るう。その瞬間、駆け付けたばかりの男たち全員が、各々に足首への猛烈な痛みを感じて床に転げ回った。気付かぬ内にアンドリュー以外の敵が潜んでおり、その襲撃を受けたのかと思ったが……どうやら今の奇襲もアンドリュー本人が起こしたものらしい。

 

 アンドリューは実験室の出入口に、あらかじめ鋭利な鉤ぎ爪を仕込んでいた。伸縮性に優れた極細のワイヤーを使って自分の右足首と繋いでおり、意図的に右脚を振るうことで実験室に入ってきたばかりの者たちの足首を斬り付ける仕様のトラップだ。これで誰一人として身動きは取れないだろう。

 

 激痛に苦しみながらも拳銃を手離さなかった者もいるためか、いまだにアンドリューは距離を詰めて来ない。しかし、その目と指先は敵勢力全体を嘗め回すようにして、何故か男たちの顔付きを確認し、その数を数えていた。

 

 「ひぃ…、ふぅ…、みぃ…、よぉ………。おぉ、揃ってやがるなぁ…。わざわざ捜し回る手間が省けたぜ」

 「ぅ…、ぐぅぅッ。な…、何の…話だ」

 「ターゲットだよ。お前らLegnaを潰すことは決めてんだが、その中でも「俺が直接この手で」殺さなきゃなんねぇ野郎共がいるもんでなぁ…」

 

 あのモニタールームで、傍らに立っていた海良の話を聞き流しながら、アンドリューが真剣にモニターを眺めていた理由。それは、後々に粛清しなければならない男たちの顔を、一人でも多く覚えておくためだった。

 

 「Unlimitedが世話になったみてぇだなぁ? 襲撃お疲れさん♪」

 「ーーーッ」

 「礼はコイツで返させてくれやぁ! あはぎゃはははぁッ!!」

 

 汚したケツは自らが拭う。Unlimitedの拠点を襲撃していた男たちと確信したところで、裏切者による一方的な殺戮劇が始まった。

※今作はボイスドラマ「それは何たるエゴイズム」二次創作小説です。

※本家(公式)から創作の許可はいただいていますが、本家の物語とは一切の関係がありません

※あくまでも好き勝手に書いている素人の作品という点をご理解ください。

 

 

 地下空間に「Legnaレグナ」の拠点が構えられている建物の近くには、まだ複数の雑居ビルが当たり前のように建ち並んでいる。その内の一つの屋上で能天気に居眠りをしていたアンドリューの鼻を、ギュムッと摘まむ何者かが現れた。

 

 「ん…、ぐ……ッ…んんんぬ…ッ」

 

 心地良さそうだった寝息を強制的に止められ、窒息寸前の息苦しさが強くなってくる。こうなってしまえば居眠りどころではなく、夢の世界に旅立っていたアンドリューの意識も覚醒した。

 

 「ヴァアアアッ!! はぁッ、ああッ、ぅぅえぇッ、げっほごほ!!」

 

 上体を跳ね上げて飛び起きた拍子に、鼻を摘まみ続けていた何者かの手も離れ、ようやく鼻呼吸の自由が返ってきた。しかし勢いよく息を吸い過ぎたせいで気道がやられ、今度は激しくむせ返ってしまう。首やら胸やらを苦し気に撫でながら咳き込むアンドリューを見下ろしながら、彼を窒息させていた当人が優しくアンドリューの頭を撫で始める。

 

 アンドリューの頭を撫でる手には、人間特有の温もりがない。それもそのはずだ。アンドリューの鼻を摘まんでいたミラ・マリオネットは、その腕に抱えていたウサギのヌイグルミの手を使って間接的に撫でているだけなのだから。

 

 「ミ…、ミラ……ッ。お前、俺を殺す気か…」

 「こっちの台詞。アンディ、ミラたちのこと裏切った」

 「だ、から…、あれも作戦の内だっつーの…。どうせ、リンから真相は聞いて来てんだろ…?」

 「うん」

 

 しれっと肯定するミラに対して、もう何も返す気力も沸かない。それよりも、ようやくUnlimitedの正規メンバーと合流できたということは、居眠りするほど待機していたアンドリューの任務が再始動することを意味している。面倒臭いが仕事の時間だ。

 

 「で? レグナって組織の根城は何処なの?」

 「ほら、そっちだ。そこら辺に建ってるのと比べて、妙に真新しくて白い建物。そこの地下にある」

 

 何度か咳払いをして呼吸を整えたアンドリューが、屋上のフェンスまでミラを連れて行き、ターゲットが潜んでいる地下空間を構えている建物を指差した。と同時に、ミラの手に渡っていた任務用の通信端末が着信音を鳴らした。

 

 「馬鹿か。敵陣に突っ込む前に、マナーモードにしとけってんだよ」

 「あ、そっか」

 

 設定は後ほど変えておくことを忘れず、着信に出る。端末を耳に当てたミラは、そのまま一人で対応に入った。

 

 「もしもし……、うん、着いたよ」

 「…………」

 「……うん、合流できた…。眠ってたから起こしたところ」

 「…………」

 「…これから突入するね」

 「…………」

 「え? 報告があるの? まわりん、病院にいるのに頑張り屋さんだね」

 「おい、ちょっと待て」

 

 基本的にミラはリンと共に行動することが多いのだが、今回は単独でアンドリューの前に現れた。そのせいもあって、てっきり着信相手がリンだと思っていたアンドリューだったが、その予想は外れていたらしい。ミラに電話を掛けていたのは、アンドリューの作戦が災いして病院に運ばれた回だったようだ。

 

 「回坊からの着信なら教えろってんだよ! つーか、一人で対応してんじゃねぇッ。スピーカーモードに切り換えろッ!」

 「え…、だってさっき「馬鹿野郎、敵の城に飛び込むならバイブ鳴らせや」って言ったばっかりなのに」

 「そんな言い方してねぇだろッ、頭と耳に綿でも詰まってんのか!」

 

 話が進まないミラから端末を横取りしたアンドリューが、自らの操作でスピーカーモードに切り換える。現状を理解しているのか、回からの連絡も時間を掛けずに再開した。

 

 『非常に悪いニュースが二つあります。一つは、そちらに別ルートで向かっていたリンちゃんの到着が大幅に遅れます』

 「あぁん? 俺と連絡を取って、いの一番に事態を把握したヤツが何で遅れんだよ?」

 『いやぁ……実を言うと、俺の入院手続きに付き合ってもらった影響で……』

 「…………」

 「アンディ、元を辿れば誰のせいだったかなぁん?」

 「…回坊、もう一つの悪い知らせってのは?」

 

 横から頬をツンツンしてくるミラの両鼻に、二本の指でフックを掛けながらアンドリューが先を促す。傍から見ればコミカルで微笑ましい光景だが、対する回からの連絡は穏やかなものではなかった。

 

 『これからお二人が突入する予定の建物に、I.S.Mの侵入が確認できました。それも、トップ4の内の三人です』

 「はあッ!!?」

 『現状Legnaとの関係性は不明。侵入している目的も不明。俺たちとは別件で、目的はLegnaではない可能性もありますが……』

 

 Unlimitedが標的としているのは、あくまでも地下に潜んでいるLegnaだけ。同じ建物に侵入しているとはいえI.S.Mまでもが地下のLegnaに関わっている保証はない。目的が違うのであればI.S.Mは地下に降りてくることはなく、地上の建物の方で勝手に用事を済ませることだろう。

 

 I.S.Mとは敵対している間柄だが、今回の任務はLegnaの壊滅。同時に二つの仕事をこなすほどの余裕も時間も器用さもない。

 

 「アンディ、どうするの?」

 「リンの到着は待ってられねぇ。先に侵入してるI.S.Mの目的は知らねぇが、地下に用事が無ぇってんなら、今回ばかりは放っておく。今回の俺たちは、とにかくLegnaを潰すことだけが仕事だ」

 「もしも、たまたま鉢合わせちゃったら?」

 「そん時はI.S.Mの運が悪かっただけだ。ついでに殺せ。ただし深追いはするな。逃げるなら逃がして、また明日にでも殺しに行けばいい」

 「わかりやすいね」

 『お話がまとまったようで何よりです。院内から遠隔で手助けできる限界も、ここまでのようです。俺は先に退散しておきますね』

 

 後のことはアンドリューとミラとリンの三人に任せて、先に戦線離脱した回は病院のベッドに身を沈めるらしい。報告も終わったため通話を切ろうとしている雰囲気が伝わった、その時。アンドリューが声を掛けた。

 

 「回坊」

 『…はい?』

 「………悪かったな…」

 『……俺の不注意も大きいので、お気になさらず。では、おやすみなさい』

 

 回との通信が途絶え、辺りに静寂が戻る。だが、この静けさは長続きしない。あの建物の地下に戻れば、耳を塞ぎたくなるような惨劇が始まるのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 一方で、アンドリューとミラが突入しようとしている建物の中は騒ぎになっていた。見方を変えるならば、学とアレクサンダーとカナエが先に侵入していた建物の中、という解釈でも正解である。

 

 異なる点を挙げるとしたら、突入前のアンドリューたちは建物そのものに用事がなく、その目的は地下空間のLegnaに集中していた。対する学たちは建物の地上階に侵入しており、三階の廊下にて攻防を繰り広げている。

 

 「侵入者だ! 撃てぇッ、撃て撃てえッ!!」

 

 事前に「孤児院」と聞いていたが、とんでもない。辺り一帯に拳銃の鉛玉が飛び交うような場所が「孤児院」なら、百科事典の項目を書き換える必要があるだろう。

 

 階段に繋がる曲がり角を障壁の代わりに攻防を続ける学たちは、思うように動くことが出来ない現状に苛立ちと焦りを感じていた。

 

 「ダメだよ、カナ姉! これじゃあ埒が明かないやッ。進みたくても進めないんだもんッ!」

 「落ち着きなよ、まだ始まったばかり……。それより学ちゃん、この先のルートは把握できてるの?」

 「バッチリだよ。お姉さんが先に院内図を入手してくれてたおかげでね」

 

 容赦なく飛んでくる鉛玉の嵐を、アレクサンダーが大鎌を振るって軌道を逸らし続けていく。無茶なように見えて意外にもダメージが通ってこないが、それは相手も同じことだ。弾切れを待っていても相手が複数の敵ならば、入れ代わり立ち代わりでキリがない。

 

 アレクサンダーが頑張っている間に、カナエが入手した院内図を参考に学が頭脳を働かせる。目的は凪々の救助と奪還だったが、もうそれだけで終われる事態を超えていた。

 

 「ヘルトお姉さんはまだ着かないのかなぁ…ッ。昼間っからこの事件に関わる痕跡を追ってたなら、僕たちより先に到着してても良い頃なのに…!」

 「心配しなくても、ヘルトちゃんなら一人で何でも出来る。それよりもわたくしたちが先にやっておくべきこと。それは、救われるべき者たちだけを特定して救うこと」

 

 それは凪々だけではない。この施設には、数多くの子供たちが確かに存在している。おそらく凪々と同じ境遇にあるのだろう。凪々のオマケや、ついでだろうと構わない。カナエは全ての子供たちを救うつもりでいるようだ。

 

 「だからこそ進むよ…。ここで立ち止まっているのはお終いだ。学ちゃん、わたくしたちが正確に目指すべき場所を教えて!」

 「………ッ…」

 

 カナエの言葉に、学は人差し指で指し示す。道中の障害も、道のりも関係ない。凪々や、その他の子供たち。そして何より、この事件の黒幕が待ち構えているであろう場所に向けて。

 

 

 

 

 

 

 

 建物の中の某所にて。畔道阿弥あぜみちあみは、部屋の外の騒がしい物音を涼し気な表情で聞き流していた。彼の傍らには、両手足を縛られて転がされ、口に猿ぐつわを噛まされた凪々が横たわっている。

 

 「この騒音の正体は、君が脱走した外の世界から引き寄せてしまったものだね? 凪々、君は本当に厄介なことをしてくれたよ」

 「……ッ…」

 「私の城が崩れるのも時間の問題か…。地下で作業をしている海良かいらを、いつでも呼び出せるようにしておいた方が良さそうだな」

 

 そんな独り言を呟きながら、阿弥は小型の無線機を取り出してチャンネルを操作する。建物が襲撃されていることは間違いないが、その様子には「焦り」が微塵も感じられない。そんな阿弥を、横になりながら眺めていることしか出来ない凪々は自問自答の繰り返しだった。

 

 「(……どうして…、こんな…ことに…。それに、外で…暴れてる…の……だ、れ…?)」

 

 正直な心境として、阿弥の言った「外の世界から引き寄せてしまったもの」に心当たりがなかった。警察が駆け付けてきてくれたのか、もっと恐ろしい組織の抗争が始まったのか、単なる仲間割れによる自滅という展開か。

 

 答えなど出るはずもない。出るものと思っていた凪々の問いは、ここよりも階下から響き渡った「聞き覚えのある声」によって解決する。

 

 『凪々ぁぁぁああああああああああああああッ!!!!』

 「……ッ!!!??」

 『ーーー助けに来たぞぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!』

 

 ビリビリと振動する空気の受けて、凪々だけではなく阿弥でさえも、少なからずの驚愕を思い知った。

 

 「……まだ幼い少年の声…。これはこれは…、なんとも意外な者を引き寄せたものだ…」

 「………ッ…!」

 

 楽しかった思い出は簡単に色褪せない。それが、つい先ほど味わったばかりの経験ならば尚更に。こんな状況で名前を呼ばれるものと思っておらず、それに応えようとする名前呼びも叶わない。心の中だけで強く願う程度が限界だ。

 

 「(……助…け、て…ッ。ま…なぶ…くん…ッ…!)」

 

 だがしかし、音として声にならない少女の訴えは、当の本人に認識されていなくとも間違いなく届く。階下に響く足音は、徐々にこちらへと近付いて来ていた。