11月13日のパリ同時テロから1週間、今度はアフリカ・マリの首都で高級ホテルが襲われ21人が死亡。バマコには私の旧い友が通信事業と金鉱山を営んでいる。米国の友人が住むワシントンにも襲撃予告が出された。世界中どこも対岸の火事と安心はできない。パリっ子は敢えて街に出て、楽しく過ごすそうだ。こんな時こそ人の心の持ちようが試されるのだから。
我が家にもシップ・ベルがある。子供達が小さかった時、彼らの部屋は3階にあり、1階のダイニングからは、妻が声を張り上げても、閉まった部屋に届かない。台所の横に小さな鐘を取り付けると、妻は毎食事前に四点鐘を鳴らした。米国製の小さな鐘は驚く程の大きな音を出した。しかし子供達は故郷を離れ、残されたのは老夫婦だけだ。鐘はもう二度と鳴らない。
ワンピースでルフィが黙祷する時、十六点鐘を鳴らした。船には真鍮製の鐘を飾る。時計が無かった時代、正確な時間は太陽が最高度に達した時を正午とした。後は砂時計で30分を計り、鐘を鳴らして知らせた。12時30分に一点鐘、1時は二点鐘、4時間経過した八点鐘を最後に、再び一点鐘に戻る。ルフィーがなぜ十六点鐘を鳴らしたか議論は伯仲した。
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パリ同時テロの犠牲者への鎮魂の黙祷シーンがTVニュースで流れる。黙祷は文字通り黙って祈る(祷る)こと。英語ではSilent PrayerまたはSilent Tribute。動かなければ立っていても座っていても構わない。目も閉じなくても良いし、手を合わせる必要は無い。宗教色が無いので、誰でも黙祷が出来て、「安らかに休めるように」と1分間ほど死者と会話するのだ。
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パリのどの地区が好きか尋ねられたら、多くの日本人はシャンゼリゼと答えるだろうか。通りに面したオープンカフェでひと時を過ごすのも贅沢だ。若い日本女性やパリジェンヌならル・マレと答えそうだ。古く風情のある路地に個性的なショップや雑貨屋や素敵なカフェが並び、LGBTのメッカだ。そんなお洒落な街も今 IS の影に怯える。日本だって他人事ではない。
スターバックスは毎年Xマスシーズンに新しいカップを製作するが、今年は政治問題になっている。いつもの繊細なデザインから、赤一色のシンプルなカップは宗教色を排除したかったのだろう。リベラル民主党は「ハッピーホリデイズ」と祝うが、保守主義共和党は「メリークリスマス」を使いたい。スターバックスが共和党から民主党に乗り換えたと世間は騒がしい。
米国は感謝祭が過ぎるとクリスマス一色だが、日本もいつの間にか11月にXマスツリーや装飾が街に溢れるようになった。NYやLAでは最近「メリークリスマス」を使わずに「ハッピーホリデイズ」を使う人が多い。多民族社会は相手がどんな宗教か分からず、宗教色のない表現が無難だ。日本では無邪気にどんな宗教にも平気で使い、禁句にはなりそうにない。
虹の7色説はアイザック・ニュートンが言い始めて欧米で広まり、日本には江戸時代末期に伝わったらしい。7色を言えるか試すと5色位で答につまる。米国では「Read Out Your Good Book In Verse.」という覚え方がある。「あなたの素敵な詩集を声に出して読んでね」という文だが、頭文字がRed・Oranage・Yellow・Green・Blue・Indigo・Violetとなり7色を思い出す。
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三菱鉛筆が硬質色鉛筆7700番を「赤」以外の生産を2015年で終了すると発表した。アニメ業界の必須画材らしく、アニメ関係者はツイートで大騒ぎだ。私だって机の中には硬質色鉛筆が転がっている。細くて硬めで緻密で大好きだった。「赤」以外は最低の製造ロットにさえ届かない販売数だという。机の中に「赤・橙・黄色・緑・水色・藍色・紫」。これって虹の7色だ。
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物置からゴミだらけの24色水彩絵の具が現れた。私は色鉛筆やクレヨンや絵の具が好きで多色セットを思わず買ってしまう。私はパリの画学生崩れだ。歳をとったら又趣味で絵を描きたいと思っていたら病気で手の自由を失った。最近のペンで感動したのがある。Scribble penはペンを対象物に当てると1600万色を再現できる。こんなペンでもう一度絵を描きたいなぁ。























