12月の欧米の街角にはX'masマーケットが設置される。パリ・シャンゼリゼ大通りに建ち並ぶ山小屋風のスタンド群はイルミネーションに映えてとりわけ陽気で楽しいが私のお気に入りはサンジェルマン・デ・プレ教会前にできるマーケット。学生時代を過ごした街に出現する30程の小さな店舗とサンタ村に甘い香りが漂い、私がいつも買ってしまうスイーツがあった。
サンタクロースは1820年代にヨーロッパの伝承文学に現れた。その時既に1600歳だったサンタには愛するサンタ夫人がいる。彼女は1849年にジェームズ・リーズの本で初めて紹介された。かなりの歳だろうが今も元気に夫の身の回りの世話をしている。今週は聖夜の旅立ちの準備に大忙しだろう。そしてサンタに「行ってらっしゃい」と「お帰り」のキスをするのだ。
グリーンランド国際サンタクロース協会公認のサンタになるには、結婚している・子供がいる・サンタクロースとしての活動経験がある・衣装込で体重120kg以上の諸条件が必要だ。家からサンタクロースの服装をしてグリーンランドの協会まで試験を受けに行くのがちょっと面倒かも。世界中に180余名の公認サンタがいるという。そして笑い声は「Ho Ho Ho Ho Ho!」
The Saturday Evening Post Cover by Norman Rockwell
The Saturday Evening Post Cover by Norman Rockwell
北米宇宙航空防衛司令部(NORAD)はX'masイヴのサンタ追跡を7日後に控え現在は休暇中のサンタ村の模様を公式サイトで中継している。2日間使用されるトナカイ牽引の橇は重量75000グミ(グミキャンディの数)・プレゼントの重量60000トン・推進力9トナ(トナカイパワー)。2006年の日本中継時に新幹線と富士山で検証したら速度は新幹線の100倍だそうだ。
サンタクロース Character by Michael Bedard
スウェーデンは森と湖の国。9万とも言われる湖のどこかに多くの家庭は別荘を持っている。私も何度か湖畔の家に招待された。夏はザリガニパーティーや釣りをして、冬には凍った湖の氷上で滑り、雪だるまを作り、向かいの島まで歩いて行った。住んでいる人達は大変だろうが、私は本当は暑い国は暑い季節が、寒い国は寒い季節が一番楽しいと思っている。
サンタクロース Character by Michael Bedard
真夏の殆ど陽が沈まない白夜と反対にストックホルムの冬は数時間を除き後は薄暮か夜の暗さ。この季節スウェーデン人は公園や湖で滑るアイススケートを楽しむ。中央駅やNKデパートやアフチャップマンYHからも近いクングストレゴーデンは春は美しい桜の名所。冬には最高のアイススケートリンクに変貌する。私は今でもあの冷たく痛い季節を夢に見る。
サンタクロース Character by Michael Bedard
南半球のオーストラリアにもX'masは訪れる。シドニーのX'masツリーもイルミネーションもとても華やか。イギリス風X'masプディングも用意される。それでも真っ赤な服のサンタクロースは暑そうだ。カードのサンタは赤い半袖半ズボンのサンタ服になったりサーフィンに興じて真夏のX'masを楽しむ。私の親しいマイケル・ベダードもサンタの服を脱がせてしまった。
サンタクロース Character by Michael Bedard
新聞に「12月12日からモスクワ-パリ直行列車始まる」の記事。38時間3177kmは欧州2位の長距離列車の旅だそうだ。航空券がとても高価だった時代に私は世界最長のシベリア鉄道を何度か利用した。7日8泊9297kmの変わらぬ景色の旅は長かったが周りのロシア人乗客達は限りなく優しかった。荒野を目指した昔の貧しい列車旅は今は得られぬ贅沢な旅だ。




















