塾長の古田修一です。
2月になりました。冬の寒さも一番厳しいときになるかと思いますが、あともうすこしで春を迎えます。来月あたりからは徐々に暖かさが戻ってくるのでしょう。
高校入試は3月2日の公立入試まであとわずかです。大学入試も2月中が山場です。直前気は焦りがちになってしまうこともありますが、焦るのではなく、与えられた毎日をきっちりと仕上げて行く気持ちで、頑張ってほしいと思います。
<除雪ボランティア「スコップ」に参加して>
2月11日から12日にかけて、私の父が田舎暮らしのために移住した新潟県東蒲原郡阿賀町で行われた、除雪ボランティア「スコップ」に参加してきました。過疎化が進む豪雪地帯の高齢者が住むお宅の除雪作業をするという新潟県が要請するボランティアです。今回は、自然塾でもお世話になるNPO法人コスモ夢舞台が、ボランティアの受け入れを行うことになり、そのご縁もあり参加することにしました。また、父が移住してから、お世話になっている地元の方々への恩返しの気持ちもありました。田舎暮らしをしようと思っても、そうは簡単にいくものではありません。コスモ夢舞台の代表、佐藤賢太郎先生の地元の方とのパイプがあり、また、地元の方のご理解がないと生活することはできないからです。入試直前という忙しい時期でもありましたが、そんな強い思いもありましたので、お休みをいただき、出かけることにしました。
現地は、埼玉県では見ることができないほどの雪があり、驚きました。家の屋根には厚く積もっている雪。中には、屋根から半分落ちかけているような雪もありました。景色としてはいいのでしょうが、実際に生活をしていくとなると、さまざまな困難があるのでしょう。
高速道路が雪のために渋滞していて、現地に到着したのは集合時刻の5分前でした。JR豊実駅前にある豊実会館に集合し、オリエンテーションが始まりました。オリエンテーションでは、役場の方から阿賀町の豊実地区の説明が役場の方からあり、地区の現状を知ることができました。高齢化が進む地であることは以前より聞いていたのですが、新潟県の中でも阿賀町豊実地区の高齢化率がトップだということを初めて知り驚きました。(65歳以上の高齢者が71.7%)中には、一人暮らしをされている高齢者の方も多くいるようで、冬はそういった方には、かなり厳しい生活になります。私が除雪に訪れたお宅の中でも、91歳になる一人暮らしのおじいさんが、屋根からの落雪で体が埋まってしまい、足をひねって怪我をされてしまったそうです。足の怪我から、雪かきをすることができず、家の周りが雪で囲まれ、屋根の雪と地面に降り積もった雪がくっついていました。都会では考えることのできない、大自然の中での生活の厳しさを、そのような様子を見て感じさせられました。
<ボランティアを通して学んだこと>
今回のボランティアを通して一つ大きなことを学びました。それはボランティアをする側ではなく、受け入れる側の大変さです。受け入れる側のことを考えると、私のボランティアに対する考えを変えなくてはいけないと思ったのです。
今回は、NPO法人コスモ夢舞台がボランティア受け入れの窓口になりました。そこで今回代表の佐藤賢太郎先生からボランティアを開催するまでのお話を聞かせていただき、私のボランティアに対する認識がずれていたことに気づかされました。
私は子どものときより、ボーイスカウトに所属し、ボランティア活動を行ってきました。困っている方をお助けするという意味で、自らの時間を割き、自分のためではなく人様のために尽くせるということでは、良いことだと感じていたのです。大人になった今でも、自然災害にあわれた地域のために尽力したいと思っていました。私個人としては、相手にとっていいことをやりたいとの純粋な考えでした。
しかし、その考えがまだ浅く、自分勝手な考えだったと気づかされました。確かに人様のために尽くすことは大切です。人間助け合わないといけないことが多くあります。しかし「自分が自分が」という考えだけではなく、受け入れの準備を進める地元の方のご努力や、ボランティアを受ける側の気持ちを感じないといけないと思ったのです。
佐藤先生はボランティア開催に向けて、さまざまな動きをされたそうです。雪かきを受け入れていただくよう、区長さんや、各ご家庭に説明をして回られたそうなのです。地元の方は、「自分たちのことは自分でやる」という考えの方もいらっしゃいますし、「隣近所で助け合っていますから」、という方もいらっしゃるでしょう。中には、そのような労働を無償でしてもらうことに、申し訳なさや遠慮なさる方もいらっしゃるかもしれません。受ける側の理解もないと、このような活動はできないと感じました。
また、ボランティアとして参加させていただく私たちのための準備も必要です。宿の手配、食事の手配、交流会のための準備など、私が考えるだけでも、相当の準備が必要です。
そのような受け入れ準備の下に、私たちボランティアが参加することができるのです。自分がやりたいからできるわけではないのです。地元の方の気持ちももっと敏感に感じないといけません。
東日本大震災や、熊本地震のときのニュースで、ボランティアセンターが立ち上がる前に現地入りする人がいると聞いたことがあります。確かに、何かお役に立ちたいとの気持ちも分かりますが、受け入れるための準備が整わないと、お互いにとっていいことにはなりません。今何が必要で、どのような作業が必要とされるのかなど、現状の調査や、地元の方の理解を求めて行くことが必要です。その作業が完了する前に「自分が」との気持ちで行くことが、逆に迷惑になってしまうと、佐藤先生の話から感じさせられました。
今日本の教育では、ボランティア精神を子どもたちに伝えようとしています。しかし、その伝え方が誤っているのではないかと思うところがあります。それは、高校入試における内申点として、ボランティアに参加している生徒のポイントが付けられるということです。本来のボランティアの意義を教えるのではなく、点数稼ぎのように考えている生徒がいるのです。(学校ではしっかりと教えているとお叱りを受けるかもしれませんが、そう考えている生徒は意外と多いのです。)
今回の除雪ボランティアを通して、その本来の意義の一部を感じ取ることができました。これは、学校では決して教えてくれないことでしょうし、体験しないと分からないことだと思います。(実際私も反省させられました。)私も塾を経営している教育者の端くれですが、本当の意味でのボランティアを子どもたちに伝えていくヒントを今回の活動から与えていただきました。
<保護者会を開催して>
2月5日(日)に、保護者会を開催いたしました。当日はお忙しい中、多数ご参加くださり、ありがとうございました。
私のからは、1年間の塾の方針についてお話をさせていただきました。今年で創立20周年を迎えますが、さらに地域の教育に貢献できるように、3つの重点項目を挙げさせていただきました。
1.仕合せを与えられる塾へ(「塾風」を作って行く年)
2.「凡事徹底」の強化
3.授業改革(大学入試制度改革を見据えて)
まず最初に「仕合せを与えれる塾」です。最近の私の塾長の手紙の中であえてこの「仕合せ」の文字を使っています。それは、この文字を解釈するとその意味に私は共感するものがあったからです。人間は一人では幸福になることはできません。周りにいる人たちと“仕え合い”ながら、また支えあいながら生きています。私も学習塾という職を通して多くの皆様と、互いに支えあう「仕合せ」を感じていきたいのです。まずは塾長の私から、仕合せを与える行動を起こしていきたいと思っています。
それでは、具体的にどんな仕合せを与えるの?と思われるかもしれません。それは、当たり前と思われるようなことです。例えば、「明るい挨拶と返事」です。日々様々なことが頭の中を回転していて、意識をしていないと、つい声も小さく相手に届かない挨拶や返事になってしまいがちです。挨拶には不思議なパワーがあるような気がしています。それは、挨拶をするときでも挨拶を受けるときも、なんともいえないすがすがしい気持ちになれます。私がされて気持ちよいことですので、そのような気持ちよさを皆様にも伝えていきたいのです。
二つ目は「凡事徹底」の強化です。私が最近考えていることは、すべてこの「凡事徹底」という言葉に集約されます。先ほど1点目にあげた「仕合せ」に関しても、具体的な取り組みは、当たり前のようなことの実践です。
昨年1年間も毎月「今月の凡事徹底」ということで、生徒たちに伝えてきましたが、これは生徒だけではなく、塾長の私自身も実践しないといけませんし、講師たちも実践しないといけないと思っています。私は生徒たちだけに「やらせる」という感覚がどうしても合いません。なぜなら、大人の私もまだまだ人に言えるだけのことを実践できていないからです。また、そのような謙虚な姿勢を今後も持ち続けたいと思っています。だから、この「凡事」もお互いに学びあい、そして意識しあっていきたいと思っています。そして、生徒・講師が共に成長しあえるような塾にしていきたいのです。
三つ目は、授業改革です。保護者会では、これからの世の中がどのようになるかという、二人の著名人の予言を例に挙げてお話をさせていただきました。一人は、GoogleのCEOであるラリー・ペイジ氏です。「20年後、あなたが望もうが望むまいが現在の仕事のほとんどが機械によって代行される」と予言しています。また、二人に目に挙げた、アメリカのデューク大学の教授、キャッシー・デビッドソン氏は、「現小学生の65%は、今存在していない職につく」と予言しています。これらの予言に関する面白い記事を見つけました。「2020年なくなる仕事」というものです。Webサイト「現代ビジネス」で掲載されたものです。2020年といえば東京五輪が開催される年です。まさか、そんなに短い期間になくなってしまうとは思えないのですが、もしかすると5年や10年のスパンで変わってくるとも考えられます。詳しくは今月の通信に保護者会の資料を同封しますのでご覧ください。
そのような世の中にこれまでの教育のままでよいわけはありません。変えていかなくてはいけません。国もそれを感じて、大学入試改革を進めているのだと思います。
私が考える今後の教育で最も大切になってくるキーワードは「考える力」だと思っています。誰かから教えてもらうだけではなく、自ら情報を得て、それを自分の考えと照らしあわせて、自分の意見として発信していく力です。今の世の中情報は無数にあります。インターネットで検索しても、さまざまな情報が浮かび上がります。ですので、いい情報と悪い情報を見分ける力も必要になってきます。
それでは、学習塾では何ができるのかを考えると、それは、どのように勉強をするのかという方法論を教えていくことです。すぐに答えを教えてしまうのではなく、答えを導くための方法を教えるのです。このことが、今後必要とされる「考える力」を付けて行くための基礎になると確信しています。
そこで、来年度の中学部の授業では、これらの考えを盛り込んだ「自立型授業」を展開します。また、小学部・高校部においても、考える力を付けるための授業改革を1年かけて行っていきます。
WIN&WINセミナー創立20周年を迎える年、また私も塾長就任5年目として、これからの未来を切り拓く子どもたちが、真の意味での「社会に貢献する人財の育成」を目指し改革を進めていきます。
<3月新規生徒募集中です!>
3月から塾業界は新年度に入ります。それぞれ学年を一つ上げての授業を行っていきます。新年度を迎えるに当たり、新しい生徒の募集もしています。大手の学習塾は、毎日のように新聞にチラシを折り込んでします。昨年の今頃新聞店に折込を依頼にいったときに店員さんから、「チラシの半数以上は学習塾だね」と言われたことがあります。しかし、大手の進学塾に比べ、私たちの塾はそこまで宣伝広告費に当てる余裕はありません。それよりも、生徒たちのためになるようなことに費用をかけたいと、考えてきました。
そこで、保護者の方へお願いです。周りで塾を探している方がいらっしゃいましたら、是非ご紹介をいただけないでしょうか。これまで述べてきたように、私たちは勉強面だけではなく、人間として仕合せに生きていくためにはどうすればいいかを真剣に考え行動しています。いつもお願いばかりで申し訳ないのですが、よろしくお願いいたします。今月号の通信にWIN&WINセミナーオリジナルのポケットティッシュを同封しました。お知り合いの方にお渡しいただけると嬉しいです。
~最後までお読みいただき、ありがとうございました。~