塾長の古田修一です。
今年初めての塾長の手紙になります。遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
センター入試も終わり、入試本番のシーズンに突入しました。高校入試は1月22日から一斉に始まり、都内の私立高校は2月前半に、埼玉県の公立入試は3月2日に行われます。これからは次々と入試が始まってきます。この時期になりますと、受験生の中には焦りを感じている人もいるかもしれません。しかし、焦っても仕方がありません。今日一日できることを着実に、そして淡々と進めてもらいたいものです。
<今年の抱負>
年頭にあたり、今月の「塾長の手紙」では、今年の抱負を書かせていただこうと思います。
昨年の1月号の「塾長の手紙」では、「凡事徹底」を心がける一年にしたいと書きました。毎月月初めには、ビデオレターで「今月の凡事徹底」ということで、徹底目標を掲げてきました。目標を掲げると、少しずつではありますが、変化を見ることができました。小さな変化ですが、そのいずれも、今後の「塾風」を作っていくためには大切な変化でした。
4月の徹底目標として、「入室時には、はきものをきちんとそろえよう」を掲げました。すると、それからは、はきものを脱ぎ捨てて入室することも少なくなり、今ではだいぶ下駄箱が整理整頓されるようになりました。私も教室内のはきものが乱れている場合は、揃えるようにしました。大切なことはお互いが考えて行動することだと、そのとき感じることができました。
11月には「心をこめた挨拶と返事」をテーマに掲げました。このときは私もだいぶ意識して取り組んでみました。講師たちに会った時、生徒を迎える時、塾のあるビルの中で出会うすべての人たちに、私のほうから積極的に声をかけるように意識してみたのです。そうすると、不思議と私の中に笑顔ができていることを感じました。また、気持ちもすっきりとします。相手もいやな顔をする人はいません。むしろうまくコミュニケーションが取れるという実感がわきました。この挨拶の取り組みを意識してわかったことは、まずは自ら変わらないといけないということです。幸せは待っていても来ません。私のほうから与えていくことを考えないといけないと思うようになりました。毎日いろいろと心境の変化があり、毎回自然にというところまではいっていませんが、まずは「型」からしっかりと意識して取り組んでいきます。
このような変化を見ますと、これら凡事に徹するということをもっと大切にしたいと感じました。せっかくよくなってきたことも、そのままにしておいてはまた元通りになってしまいます。繰り返し意識をする機会を作ると、それがいつしか「塾風」になっていくと信じています。今年一年は、WIN&WINセミナーに集ってくれる人全員が、笑顔でいられる居心地のよい塾風が作れるように、まずは私が率先して気持ちのよい挨拶を心がけていきます。また、昨年一年継続した毎月の徹底目標をもう一度振り返り、大切なことは繰り返し目標として掲げていこうと思います。
<平成29年度からの新たな方針>
平成29年度はWIN&WINセミナーが創業して20周年の節目を迎える年になります。この20周年を飛躍の年にするためにも、さまざまな改革をしていきます。2020年には、大学入試制度改革が行われ、その準備が今から急ピッチで進められています。そのような中、私たち塾業界も将来の教育界を見据えて変わっていかなくてはいけません。今年度の改革では、中学部の授業を変えていくことにしました。中学部だけではなく、今後小学部や高校部の改革にも取りかかる予定です。
現在中学部に在籍している中学1・2年生と、小学6年生の保護者の皆様にはお手紙を差し上げ、面談にお越し頂き、来年度からの授業形式の変更に関する説明をさせていただきました。
保護者の方全員には来年度からの塾の授業形式についてお話をまだしておりませんので、ここで授業形式の変更に関する私の思いを書かせていただきたいと思います。
今回の大学入試制度改革の背景には、これからの社会の変化に対応する人材の育成があります。世界情勢においては、①グローバル化の進む社会、②IT技術の爆発的発展、があげられます。国内情勢としては、①人口の減少、②現役世代の割合減少、③日本人一人当たりのGDPの減少、などがあげられます。これらの状況を見て、各界の著名人も今後の社会の予測をしています。GoogleのCEOであるラリー・ペイジ氏は、「20年後、あなたが望もうが望むまいが現在の仕事のほとんどが機械によって代行される」と言っていますし、デューク大学教授のキャシー・デビッドソン氏は、「現小学生の65%は、今存在していない職につく」と言っています。
これらの予測からも分かるように、今後の社会を生きていくためには、これまでのような知識偏重の授業や、受動的な授業では対応を取ることができなくなります。
これからの教育でキーワードになる言葉が3つあります。(学力の3要素)①十分な知識・技能 ②思考力・判断力・表現力 ③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度。これらの要素を含んだ授業の取り組みとして今注目を集めているのが、「アクティブラーニング」です。アクティブラーニングでは、与えられたテーマについて、自ら情報を収集し、考え、仮説をたてそれをプレゼンテーションするということを行います。もうすでに一部の高校では、アクティブラーニングを取り入れた授業を行っているところがあります。
それでは、中学生のうちはどんなことを目標にしていけば良いのか。それはまず、「人の話を聞ける人になること」です。高校の授業や大学入試に限らず、これから社会に出て活躍していくためには、自分の意見を伝える力とともに他者の意見や考えを理解して整理する力が必要です。いずれディスカッションやプレゼンテーションといった難しいことに挑戦することになりますが、その前段階として、中学生のうちは「話を聞く力」を徹底して身につけるべきだと考えています。
「話を聞く」というのは、単に聞いていれば良いものではもちろんなく、①人の話を聞き逃さないよう集中すること、②必要に応じてメモをとること、が重要です。しかし、それを中学生が自分で意識して取り組むことは非常に難しく、そのトレーニングをするにあたっても、必ずそれを監督し、指示を与える者が必要です。WIN&WINセミナーでは、私達がその立場に立てて、なおかつ良い授業が展開できる手段を模索してきました。その結果行き着いたのが、「『ライズ』という映像教材に科目指導の一部を任せる」という授業形態です。
世の中には今さまざまな映像教材が出回っていますが、私達が選んだ「ライズ」ほど完成された、また私達の目的に合った教材はないと考えています。
特に優れているのが、「テキストを作った人と映像の中で授業をしている人が同じ」という点です。重要なポイントやメモをとって欲しいことを動画の中でテキストに書き込む形で講師が伝えてくれますので、自己流にならず模範となるメモの取り方や線の引き方などを学ぶことができます。また、ただ聞き流すだけではなく忙しく手を動かすことで自然と集中することになり、効率の良い学習を進められます。この取り組みに慣れて、授業に対する姿勢が完成され良いメモの取り方が出来るようになれば、それが学校授業にも活かされ、学校と塾の両方で成果が得られるようになってくるはずです。
ただ、もちろん映像に頼りきりになるつもりはありません。「学習内容を分かりやすく伝えること」という講師の役割の1つを映像の先生に一部任せることにはなりますが、定期テストで点をとるための指導、提出物管理、様子のご報告等、今まで取り組んできたことは変わりなく、担当講師が責任を持って行います。
塾での教育内容を充実させるために、日本全国を飛び回り研究してきました。これから変わるWIN&WINセミナーの授業が、必ずや今後の社会の変化に対応する力の基礎になり、成績も向上することを確信しております。学習のスタイルは若干変わりますが、「心を育てる学習塾」としてこれまで培ってきた、生徒一人ひとりのよきところを見つけていくという取り組みが決してなくなるものではありませんので、ご安心ください。
平成29年度からの新たな取り組みに関しては、2月5日(日)に行われます保護者会にて詳しくお話をさせていただきたいと思っています。お忙しい中とは思いますが、是非いらしてください。
<田舎暮らしの両親を訪ねました>
先日、私の両親が住む新潟県東蒲原郡豊実に行ってきました。昨年5月にさいたまから引越し田舎暮らしをするようになってから3回目の訪問です。2年前の自然塾の会場にもなった自然豊かな集落です。
豪雪地帯でもある豊実ですが、今年は雪がなかなか降らず、私たちが訪問する2日前ほどに少し積もった程度。本格的な雪国とは程遠い状態でした。私たちが帰った後、寒波が到来。それからは毎日のように雪が降り、今では90センチを超す積雪になっていると聞きました。
そんなせっかくの実家への帰省ですが、私は体調を壊してしまい、前日の夜から熱も上がるというハプニングがありました。今回の訪問を中止しようとも考えました。しかし、子どもたちが「あと何回寝たら豊実にいけるの?」と毎日のように私に尋ねてくるほど楽しみにしていたようですので、何とか薬で熱を下げて連れて行くことにしました。
夕方に到着したのですが、その時点でも体調は回復せず。結局は、滞在していた3日間は、休養をとることにしました。この年になって両親には心配をかけてしまい、薬を出してもらったり、温かい飲み物を出してもらったりと、まるで子ども時代を思い起こし、なんだか懐かしい気持ちもありました。40になりましたが、ようやく両親への感謝の気持ちを持てるようになりました。
子どもたちは、父と妻に任せて、外に遊びに連れて行ってもらいました。夏には虫取りに夢中になっていましたが、今は雪で覆われています。そんな中、夏とは違う発見が子どもの中にあったようです。
雪だるま作りなど、一般的な遊びも楽しんだようですが、それ以外にも観察することが楽しかったようです。雪に付けられた足跡。人間のものではありません。「これはイノシシ、これは猿」など、どんな動物なのかを想像しながら遊んでいたようです。子どもっていろいろと自由に想像する力に長けていると感心しました。
私は家の中にずっといましたので、その姿を見ることができませんでしたが、そんな観察ができただけでも、無理して連れて行ってよかったと思いました。
私は外に出ることができませんでしたので、部屋の中での田舎暮らしの体験をしました。部屋には自然の恵みを利用した「薪ストーブ」があります。燃料がなくなると薪をくべていかなくてはいけませんので、その作業を部屋の中でしていました。パチパチと火の粉を巻き上げ、部屋を暖めていきます。都会ですとエアコンをつけますが、薪ストーブは、エアコンにはない体を包んでくれるような優しい暖かさを出してくれます。目を閉じて薪が燃えていく音を聞いていると、心も安らぎます。こんな安らぎを感じるのですから、私も田舎暮らしが好きなのでしょうか。
訪れるたびに、都会では見ることができないものを発見します。自然塾で今後も利用させてもらい、多くの体験をさせたいと思っているのですが、不定期に希望者の有志だけでも行けると面白いなと思いました。私の両親が住む家は、長年空き家だったのですが、広さはかなりのものがあります。2、3家族くらいは十分に収容できる広さがあります。食材も地元でとれた新鮮なものばかり。ここに滞在すると、必ず体調がよくなります。日頃疲れた体をリフレッシュするには最高の地だと思います。もし、田舎暮らしに興味のある方がいらっしゃいましたらお声掛けください。自然豊かな豊実の地をご案内いたします。
新しい年が始まり、3月からは学校より一足お先に新年度をスタートさせます。それぞれ新しい学年にあがっての学習です。平成29年度も子どもたちの心と学力が共に向上できるよう取り組んでいきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
~最後までお読みいただき、ありがとうございました。~