月に一度のご挨拶 WIN&WINセミナー 塾長の手紙 -11ページ目

塾長の古田修一です。

 今年の夏はなんだか天気がよく分かりません。梅雨の時期はあまり雨が降らず、8月に入ってから雨が多く降るようになっています。せっかくの夏休みで、外で思いっきり遊びたいという子ども達にとっては、少し残念な日が続きました。

 この手紙が届く頃には、もう夏休みも終盤となっています。宿題がまだ終わっていない!という生徒の皆さんもいるかと思います。夏休みをしめくるためにも、しっかりとやりきって2学期を迎えてください。

 

<今年のお盆休み>

昨年も毎月8月号の「塾長の手紙」で、新潟に移住した両親の家での出来事を書かせていただきました。

 今年は8月12日から16日にかけて塾のお休みを頂きました。今年の休みも、私の両親が70歳になってから移住した、新潟県東蒲原郡阿賀町豊実に出かけました。

 豊実は、高齢者率が全国でもトップといわれている限界集落です。(限界集落とは、過疎化などで人口の50パーセント以上が65歳以上の高齢者になった集落のことをいいます。)いつもは、子どもの姿を一人も見かけないような村です。(一人はいるようですが・・・。)しかし、お盆の時期になると、多くの家庭では、子ども達が孫を連れて帰省をしますので、少々にぎやかになります。今年は日程の関係で参加することができなかったのですが、駅前では盆踊り大会が行われ、多くの人でにぎわいます。

 

<初めての息子との二人旅とその発見>

今年は両親が移住してから2回目の夏。昨年は休みが多く取れましたので、5日間ほど滞在しましたが、今年は3日間の滞在になりました。そして、今年の訪問は、一つチャレンジもありました。日程の都合で、家族全員での訪問をすることができず、今回は私と息子(小学1年生)で男二人の旅をすることにしたのです。私は家にいることが少なく、子育てはほとんど妻にまかせっきりです。甘えたい放題の子ども達は、いつもお母さんと一緒といった感じです。そのような状況ではありましたが、今回初めて息子が、「パパと一緒に行く!」と言ったのです。本人がそう言うのですが、心配なところもありました。いざ豊実に行って、夜寝る時に泣かれたらどうしようと思っていたのです。

 子どもをつれて歩くことに慣れていない私。道中も不安はありました。しかし、子どもも腹をくくったのか、長い道中ではありましたが、そこまでわがままを言うことなく、無事に到着することができました。

 今回は珍しく、私の妹の滞在と日程が重なりました。いつもは行き違いばかりだったのですが、今回は初めて、いとこ達とも顔を合わせる機会を作ることができました。まだ幼いいとこたちですので、小学1年生の息子が、みんなと仲良くすることができるかも不安でした。

 到着時間は夕方6時ごろ。夕ご飯時でした。母はお風呂を沸かして待っていてくれました。すぐに風呂に入れたかったところでしたが、両親の家で暮らしているネコと遊び始め、なかなか遊びをやめようとしません。私は長旅に疲れていて、すぐにお風呂に入って休みたかったので、「一緒にお風呂に入らないなら、あとで一人で入ってね。」と言うと、「一人で入る!」と元気よく反応がありました。これにはびっくりでした。今までは、誰かと一緒に入らないと不安でたまらない息子だったのです。「本当かな?」と疑心暗鬼で、私一人で入浴することにしました。どうせ私が風呂から出たら、「一緒に入って!」と言ってくると思いながら。

 私が風呂から出ると、「それじゃ、一人で風呂に入ってくるね!」と一人で浴室に。「本当だったんだ。」これまたびっくりでした。

 

 その晩夕食を済ませると、妹が長男(S君)に薬を飲ませようとしていました。4歳のS君は、薬を飲むことを嫌がり、なかなか飲もうとしません。私の息子もそんなことがあり、強引に口を開いて飲み込ませたこともあります。

 そんな様子を見て息子は、台所に行き、コップに麦茶を注ぎ始めました。その麦茶を颯介のもとに持っていき、薬を飲んだ後に麦茶を飲むと大丈夫と言って、いとも簡単に飲ませていたのです。自ら学んだ体験をもとに、年下のこどもに接していたのです。何とか飲ませようと、苦労していた妹も驚きの表情でした。

 その他にも驚かされることがありました。2日目の午後、近くにある小川まで川遊びに行くときです。妹の子どもたちはインドアでの遊びが主で、豊実に来ても外に出ることが少ないようです。今回は私からの働きかけと、息子が行くとのことで、一緒に小川まで出かけることにしました。S君は、あまり外遊びをしないせいか、歩きたがりません。仕方なくベビーカーをもって行くことに。ベビーカーを押して行くにも、上り坂がほとんどの山道です。距離もそこそこあり、歩くと20分から30分程度あります。そこで、私がベビーカーを押していこうと思っていたのですが、そこで、息子がまた登場です。「僕がベビーカーを押して行く」と言うのです。さすがに山道でもありますので、危険もあり私がやるからと話をしたのですが、聞きません。そこで、少し様子を見るためにもやらせてみました。いつもだと途中でふざけたりということもあるのですが、このときに限って一生懸命にベビーカーを押しています。途中で音を上げるかと待っていたのですが、とうとう最後の目的地まで押して行くことができたのです。頑張りすぎてしまったのか、その日の夜は足が筋肉痛で痛がっていて、早く寝てしまいました。

 かなり親バカな話になってしまいましたが、3日間という短い期間で、子どもの成長を見ることができ充実した日を過ごすことができました。

 最終日の電車が来る30分程前のことです。ここでの生活が楽しく充実していたせいか、息子は「もう1泊したい」と言い出し聞かなくなりました。しかし、帰りの新幹線の切符はすでに買っていましたし、1日遅らせてもUターンラッシュで、指定席を取ることもできません。そこで、何とか帰りの準備をさせようとするのですが、私から逃げて、広い家の中に隠れてしまいました。それでも何とか説得して、駅のホームまで連れて行きました。ホームには、両親と妹家族が見送りに来てくれました。駅はホームが一つしかなく、駅員もいない無人駅です。そこで3両編成の電車を待ちました。電車が来ると、息子はしくしくと泣き出し、別れを惜しんでいました。姪も、息子との別れがさびしかったのでしょう。大泣きし始めました。そんなシーンを見ると、以前テレビでもやっていた「世界うるるん滞在紀」(1995年~2007年TBSで放送)を思い出しました。この番組では、リポーターが海外のステイ先を離れるときに、涙するシーンが印象的なのですが、そんな息子や、妹の子どもたちの様子を見て、私までもらい泣きしてしまいそうになりました。息子の成長を見ることができた3日間、そして、そんな成長を助けてくれた豊実の地に本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。再会を誓って、帰路につきました。

 

<今回の帰省を通して学んだこと>

今回の3日間の滞在を通して学んだことがあります。それは、親としても学びましたが、教師としても多くの学びがありました。それは、人間は家庭だけではなく、周りの社会、師、そして自然の環境によって育てられているということです。家庭だけですと、どうしても甘えが出てきます。甘えもありますし、逆に心配のあまり、つい口うるさくなってしまうことがあります。実際私も家の中ではそうです。今回私も、二人で旅に出ることは心配がありました。いつも妻がいろいろと考えて、やってくれるのですが、今回は私が全部しないといけません。全部やるといっても、今回は本人に任せることがおおくありました。そうすることにより、いつもにはない緊張感の中、子どもも自然と学んでいくと感じました。

 イギリスでは、ある一定の年齢になると、家から子どもを外に出し、全寮制の学校に通わせるようです。そして、同世代の子どもたちとの共同生活を送ります。これも、親にはどうしてもやりきれないことを、社会や先生方や、同世代の仲間と、家庭とは違う環境の中で、さまざまな発見ができるからだと思います。

 

 家庭と塾の関係も考えました。勉強に関しては、なかなか家庭ではうまくやらせることができません。それを、家から離れた塾で学習を進めることにより、効果が上がります。また、家庭では親子の関係でしかありませんが、塾ですと、さまざまな仲間たちが通いますし、個性あふれる教師もいます。様々な人が関わり合い、そして支えあうことにより、教育は進めることができると思います。

WIN&WINセミナーはそれにプラスアルファし、自ら進んで学習をする姿勢を身に付けさせようとしています。単なる受身の授業ではなく、どのようにして勉強を進めるのかを教えていきます。また、私自身のビジョンでもある、本当の意味での「考える力」を身に付けさせるために、ビジョンを描く力を付けさせる教育を考えている塾です。勉強だけができても、立派な人にはなりません。考え方、倫理観、自らの理想を描く力を身に付けることが、今後の教育では必要になってきます。家庭とは違った環境で、自ら考える力を身に付け、未来を切り拓くことができる人財を育てる塾、それがWIN&WINセミナーです。

 理想の教育を提供していくには、まだ道半ばではありますが、常に理想の教育像を思い描き、今後も行動していたいと思っています。