アイヌの守り神「しまふくろう」
先日釧路を訪れた際に、阿寒湖畔にあるアイヌの土産店で購入したもの。
作品は木彫り彫刻家の滝口政満さん。
滝口さんは1941年生まれ。22歳の時に一人旅で訪れた北海道で木彫りをしている光景を目にし、その活気と技術・迫力に感激し、東京を離れ阿寒湖畔へ移住したそうだ。
その後彫刻家の道を歩み始め、今までに厚生大臣賞、北海道知事賞などを受賞されている。土産店の多くが商売っ気旺盛であるが、滝口さんの店は違う。寡黙な職人とその作品が所狭しと並んでいるだけである。しかし、他店とは違う迫力がある。作品の1点1点に魂が宿っているかのようである。
幼少の頃の熱が原因で難聴である滝口さんは、「木の声に耳を傾ける」という。木の本来の温もりや優しさを感じとり、それを素直に表現されるのであろう。木は倒れたり切られたりしても、滝口さんによって彫刻として蘇るのである。
店の中をあれこれ見て廻るうちに、一つの「しまふくろう」が目に留まった。しまふくろうは、アイヌにとっては村の守り神。羽を閉じたふくろうが多い中、このふくろうは大きく羽を広げているではないか。手に持って見ると継ぎ目も全くなく、彫刻の繊細さと美しさにびっくりするばかりである。
滝口さんは木の声を聴き、長年眠っていた”羽を広げたふくろう”を掘りおこされのであろう。出会えたのもご縁。今ではオフィスの玄関でお役を果たしてくれる存在になった。
縁起物としてのふくろうは、
福・・・福をもたらす。
福籠・・・福が籠(こ)もる。
不苦労・・・苦労知らず。
福老・・・老いて福。不老長寿。
梟・・・首が良く回るので商売繁盛。
夜行性で夜目が利くことから見通しがきく、世間に明るい。
などの意味があるようだ。
皆様にもどうぞ、ふくろうの良い縁起が届きますように!