ー前回までのあらすじ
浮世英寿の助言により、エースは自分が元の世界で死亡した後に転生してこの世界へやってきたことが分かった。
一方の英寿は、不測の事情により偽物として生まれた神であり、そのせいで本来の世界を去り1000年の間異世界を旅していた。
英寿と時雨は刺客との決着をつけるため戦場へ向かう。
エースは戸惑い、踏み出せずにいた。
ブロロロロロ…
時雨「作戦は?」
英寿「敵の司令塔は俺が元いた世界の技術を盗んで、あの『ゲイザー』を使用している。」
英寿「ゲイザーには五つのバリアビットが備わってて、破るのには相当なパワーが必要だ。」
時雨「なるほど、だからあの時…」
英寿「そうだ。五方向からか、あるいは強いパワーを集中させて複数のビットを誘導し、その隙間から一撃を叩き込む。俺たちにこれ以外での勝算はないだろう。」
時雨「オーケー。弾幕には自信あるし、君の射撃と合わせて何とか隙を作ろう。」
英寿「難易度はハードだが、期待している。」
時雨「任せて!」
時雨「行くよ!」
ドドドドッ!
ウォォォン…!
ウォン!
キュッ!
ドドドドゥッ!
ドバババッ!
バッ!
時雨「くっ…!」
ドゴッ!
時雨「取り巻きは大した敵じゃないけど、弾幕が薄れる…!」
ジリリ…
ダッ!
バッ!
ガチッ!
英寿「……!」
ドゴッ!
時雨「英寿くん!」
ボンッ!
時雨「くっそぉ、先にザコを片付けないとダメだけど…!いったい何体いるんだこいつら!」
英寿「いつも通りなら300体くらいかな。」
時雨「そんなに!?」
時雨「ちょっと待って!そのいつもっていつ!?違う世界の話!?」
英寿「1000年間で何度か遭った。」
時雨「それ毎回一人で片づけてたってこと!?」
英寿「本来なら世界を渡って何年か経てばもう少し強いバックルを出せるようになるんだが…俺がここに来たのはおとといでね。」
時雨「おとっ…!」
英寿「普段なら俺のために用意された部隊が数年後にやって来るだけだが、この世界では時空振動波を持つ別の人間をターゲットにした編成の準備が数年前から始まってたってことだろう。」
時雨「既にいた転生者が何年も前から狙われていた…!?」
メイス「ぶえっくしょい!」
レン「どうしたマスター御成。」
メイス「誰か私の噂をしてる…!間違いない、この事態が私のせいだと言いがかりをつけられている気がする!」
レン「そうかもな。」
時雨「ッ…!」
ドゴォッ!
時雨「うわああっ!」
時雨「ダメだ…!やっぱり退こう、援軍を待つべきだ!」
大淀『聞こえますか時雨!』
時雨「大淀、どうしたの!?」
大淀『敵の中に強力な個体が出現しました!』
大淀「強力なバリアを使う敵のようで…!そちらにも出るかもです、気を付けて!」
時雨「ありがとう、気をつける!」
時雨(複数いるのか、こいつが…!)
英寿「こっちがピンチなのに心配かけないよう状況を言わないなんて、かっこいいね。」
時雨「えへへ…じゃないよ、こんなのが何体もいるなんて…!」
英寿「今回は大掛かりだな。援軍は望めないか。」
時雨「どうする英寿くん!?」
英寿「あと少しだ…」
英寿「もうすぐ役者が揃う。」
?「うぉぉぉぉーーーーッ!!」
時雨「!」
ドゴンッ!!
時雨「エースくんっ!」
エース「悪かったな、時雨とやら。俺としたことが、ガラにもなく失っちまうモンにビビッて弱気になってた。」
エース「だが『あいつ』を思い出したら、カッコ悪ぃ兄貴じゃいられなくなってよ。」
時雨「……!」
エース「何でも言ってくれ、指示を待つ。」
バッ!
エース『陽炎ッ!』
ボオオオォォォッ!!
時雨「うほぉっ!?」
エース「おれは『火』だ。さァ指示をくれ、どんな奴でも焼き尽くしてやるよ。」
ドンッ!!
その6へ続く








































