フィギュア報告会 第167回 | ウィンテルフィギュア怪奇譚

ウィンテルフィギュア怪奇譚

超像可動・figma・フィギュアーツをメインに、フィギュア劇を撮影し公開しているブログです。
ほか、アニメやフィギュアの雑記や、ガチャ商品の購入報告などを行っています。

最近、なりたい仮面ライダーが何かと聞かれればエボルフェーズ4と答えるかも知れない。
どこでもドア持ちだし。

今回は仮面ライダービルドより、S.H.Figuarts仮面ライダーエボル ブラックホールフォーム(フェーズ4)の簡易レビューを行います。

フェーズ1〜3のアーツ化から一年。
待望のラスボスキャラが満を辞して立体化となりました。
ビルドアーツの安定感もありますが、ちょっと寂しいオプションなんかで気になるところもあるので解説していきます。

まずは箱。



赤黒の背景色だからカッコいいに決まってる。

本体を見てみます。



まさにラスボスという風格を存分に堪能できる素晴らしい造形です。
幾重にも重なったローブも質感良いですね。


ちょっと残念なのが胸や肩の白い塗装が成型色になっている点。
写真にしてしまえば大きな差はないですが、前作のフェーズ1がギラギラのメタリックでほぼフル塗装されていたのを思い出すと、どうしてもショボく見えてしまいます。


ローブは見た目より横にしっかり開ける軟質素材ですが、根元にヒンジ等なく、素材を曲げて開いているので長時間のディスプレイには向きません。
よって保持力もなく、飾るときのポージングが制限されてしまうのが惜しいです。


フェーズ1との比較。
どちらにもそれぞれの良さがあって比べるのが楽しいですね。

問題の付属品を並べます。


手首だけ☆
この仕様についてはもう少し頭を使って欲しかったのが正直なところ。
だってラスボスだよ?
「いや、最強形態は怪人態だから」とか意見はあると思うけど、劇中最も画面に映ったし映画にも出たフォームはこれですよ。
最低限、楽しそうに持ち歩いてたパンドラボックスとか、ドクターストレンジに付いてたような転移時を再現するクリアプレートとか付けられたと思うんですよね。
その存在感に対してとても寂しい付属品なので、箱を開けた時、遊び始めた時の満足度はかなり低かったです。


一応解説しますと、フェーズ1にも付いてた武器用手首が一対。


フェーズ1にも付いてた特徴的な平手が一対。
真新しさがないので、新しいフィギュアを買った気にならなかったのが本当に残念です。だいたいフェーズ1と同じか、換装パーツも無いのでそれ以下の遊び方しかできないというね。
全然ブラックホールらしさが再現できません。


以下よりアクション。



塗装部が少ないとはいえ、色分けと緻密な造形は完璧なのでフィギュアとしての価値は確かなものがあります。


頼れる師匠の背中だろ☆


パンチをスカッと決めたいところですが…


フェーズ1には無かった背中の造形が肩アーマーと干渉して、かなり可動域が制限されています。
figmaならこの問題にすぐ気付いて、根元にヒンジやジョイントを付けて避けられる構造にしてたと思うので、詰めの甘さが目立ちます。

「骨組みから作る真骨彫」とか偉そうなこと言ってますけど、figmaは普通のフィギュアでも毎回やってますからね、キャラクターごとの不都合の修正を。金型が使い回せると分かった途端に思考停止するのはアーツの悪い所だと思うので、ほんと頼むよって感じです。
冗談抜きにポージングに大きな制限がかかり、かつ破損の危険もあるのでここは強調させてもらいます。


キックはこのように、ローブを曲げてしっかり足を広げることで再現できます。


ベルト上部のエボルトリガーと突き出た胸部が干渉するため、前屈が苦手です。
けっこうストレスになるくらい、色んな箇所がいつものビルドアーツのように動かないのが残念。


ほんと造形は良くてラスボス感出まくるのになぁ…

以上で撮影を終わります。

造形最高、塗装最高なのにプレイバリュー最悪みたいなフィギュアです。
せいぜい両手を広げて尊大なポーズとるのが関の山で、これを買った人はほとんどそれで飾ってるんじゃないかなと思います。それ以外することがない。
見た目がカッコよくて再現度の高いフィギュアとしては凄く気に入ってるんですけど、いざ手に取って遊び始めるとあんまり楽しい事が思いつかないモヤモヤが残ります。惜しいんだよホント…

しかし軽くポーズをつけて置いておくだけでも存在感を放つキャラなので、プレイバリューを考えなければ持っているだけで満足も出来るフィギュアだと思います。
やっぱり安くないので、もうちょっとアクションフィギュアらしい触って楽しい遊びができると良いんですけどね。

以上です。

報告会おわり