ある平和な朝の冬王町。
そのメッセージは、唐突に超人課へと舞い込んだ。
うつつ「課長…!課長っ!」
ウィンテル「どうしたうつつそんなに騒いで、穏やかな朝のパンケーキタイムに無粋だぞ。」
エイラ「これから生クリームてんこ盛りタイムなんだゾ!」
うつつ「いいから見て!」
ウィンテル「どれどれ、何者かからのメッセージ…」
ウィンテル「なんだとぅ!?」
『超人課の諸君、ごきげんよう。この世界のボスと呼ばれる要人は僕が預かった。返して欲しければ、この世界の「お宝」をもって冬王第一公園に課長一人で来てくれたまえ。人質交換といこうじゃないか。通りすがりの仮面ライダーより』
ウィンテル「ど、どこからツッコめばいいんだこれ…」
リーネ「メタ的に言えばどう考えてもあのライダーが初登場の回だよね…」
エイラ「ダメだぞ、そういう奴は知らない設定だからな課長。もう文脈から溢れ出るアイツ臭は知らない体でイッテコイ。」
ウィンテル「うん…」
めんどくさい奴の相手してくるね…
エイラ「一応設定上は初対面だからナ!忘れんなよ!」
うん…
エイラ「あとパンケーキはわたしらで食っとくから安心しろよな!」
うん…えっ?
ザッ!
ウィンテル「約束通り一人で来てやったぞ。かい…通りすがりの仮面ライダーとやら。」
千歌「あっ、ウィンテルちゃん!待ってたよ!」
ウィンテル「千歌、無事か!」
千歌「うんっ!」
?「初めまして。僕も待っていたよ、超人課の課長君。」
ウィンテル「お、お前は…!」
ウィンテル「仮面ライダーホモ!」
?「ホモ?」
千歌「ホモなの?」
?「僕はホモじゃない。」
海東「僕は仮面ライダーディエンドの海東大樹(かいとうだいき)。さぁ、約束のお宝を渡したまえ。」
ウィンテル「お宝…ね。」
ウィンテル「俺のお宝と言われてもそれほど良い物があるとは思えなくてね…一応持ってきたんだが…」
ウィンテル「これであってるかな?」
海東「………」
海東「いらないね。」
ウィンテル「なんだと!?キサマこのフィギュアの良さ(エロさ)が分からんのか!?」
海東「分からないね。」
千歌「ホモだから?」
海東「僕はホモじゃない。」
ウォズ「祝え!!」
ウィンテル「急に出てくんなよどうしたお前は!?」
ウォズ「初登場からゲテモノ路線に入り込んでいた我がボスが!囚われの姫として扱われた瞬間である!」
千歌「全然祝われた気がしない!」
ウォズ「やぁウィンテルくん、我がボスの窮地と聞いて馳せ参じたよ。」
ウィンテル「あのなぁウォズ、こっちは一人で来いって言われてんだよ。」
ウォズ「心配ない。海東大樹は自分で決めたルールを自分で破っても気にしないタイプの男だからね。」
ウォズ(それに我がボスは、ホットロッドを使えば易々と逃げられたはずだ。わざわざ人質に甘んじているのは、海東の動きを知るための演技だろうね。)
ウィンテル(さすがボス、この状況は彼女が作り出したと言っていいな。)
ウィンテル「あっもう被ってる。」
海東「おや?」
げしっ!
海東「誰だ君は!?」
千歌「高海千歌です!」
千歌「後は頼んだよ、ウィンテルちゃん!」
ウィンテル「はいよ。」
ウィンテル「変身!」
カキン!
ボゥッ!!
ウィンテル「さぁ海東、誘拐の落とし前はつけてもらうぞ。あとパンケーキ!」
千歌「パンケーキ?」
海東「驚いたね。この世界は女子高生ですら変身できるようだ。」
シャッ!
海東「この世界のパワーバランスを知るためにも、小手調べは必要かな?」
ウィンテル「カード…?」
シャッ!
カシャッ!
『カメン・ライドゥ』
ドドゥン!
『イクサ!メテオ!』
パァーーーッ…
ズン!!
ウィンテル「ライダーを…召喚した!?」
ウォズ「仮面ライダーディエンドの能力だ。本物には及ばないが、楽に勝てる相手というわけでもないかな。」
ウィンテル「おもしれぇ…やってやるよ。中身がないなら演習みたいなもんだしな。」
ウォズ「フフ…」
ウォズ「私も身体がなまるのはよろしくないと思っていたところだ。加勢しよう。」
ウィンテル「いいね。じゃ始めようか。」
ウィンテル「ライダー大乱闘だ!」
その2へ続く
今回違う所に気合いを入れ過ぎました。
お宝で気が散った方はごめんなさい。
大きくなった人はお友達です。