こんにちは。

USインター、ようやく知子ちゃんのフリープログラムを見ることが出来ました。

本当にようやく、待ちに待った、恋焦がれた・・・といってもいいくらい。

そしてそれは、期待に違わぬ美しい素敵なプログラムでした。

戦時中の悲劇、ホロコーストと言った「重くて繊細な」テーマにもかかわらず、

そのテーマに向き合う真摯な姿勢や誠実さ、覚悟も感じさせてくれる、

知子ちゃんにしか表現できないであろうプログラムになっています。







今大会での演技の出来としては、まだまだ洗練の途上、

個々のエレメンツや振付にまだ不慣れなところやジャンプのぐらつきなどあり、

もちろんまだまだ完成形には至ってはいませんが、

それにしても、「4分間」がこれほど短く感じられる、

その表現世界に惹き付けられるプログラムもそうそうはありません。

一体このプログラム、GPSを経て全日本・世界選手権の頃には

どんな風に仕上がってくるんだろうと期待は膨らみます。



しかし残念な事に、特に衣装のデザインに対し、一部に批判の声があるようです。

海外の知子ちゃんファンが相応しくないと思っているって?

でもその方本当に知子ちゃんのファンですか?

少なくとも普段から知子ちゃんの演技を見てくれているのなら、

彼女が軽はずみな考えで演じている訳ではない事ぐらい分かりそうなものですが?



衣装の背面にデザインされたダビデの星が、

ホロコースト下でユダヤ人が強制的に着けさせられたマーク?

そのマークが強制されたものであり、ダビデの星を身に着ける事は処刑を意味した?

その解釈、完全に間違ってますね???

ダビデの星は、イスラエルの国旗の中心に用いられている、

ユダヤの人々にとっては、むしろ誇るべき紋様・象徴ではないのですか?

調べてみましたが、当時ナチスがユダヤ人に付けさせたのは、黄色い星型、

ダビデの星ではなく、「ユダヤの星・シオンの星」と呼ばれていたとありましたが?



ドレスがぼろぼろの服や焦げた服のようにも見えて、強制収容所を思い起こさせる?

そりゃあそうでしょう。

その時代を表現しようとしているのだから、そう見えても当然ってもんです。

何度も言いますが、決してそれを何も知らずに着用している訳ではないという事。

それを、「彼女にとっては単なるコスチューム」と言い放つ事こそが失礼ですね?



ユダ教徒でもない日本人がこのテーマを扱うべきではない?

何を今さらすっとぼけた事を言ってるのでしょうか?

どこの選手も、自国の題材や音楽しか扱ってはダメだとでも言うのですか?

そんな事言うんだったら、芸術表現なんか成り立たなくなります!

そんなに批判したいなら、すでに無数に世の中にある、

戦争映画や音楽・演劇などを先に批判するべきでしょう。

それに、日本には、「東洋のシンドラー」と呼ばれた、

杉原千畝さんという人物も実在した、決して無関係な国ではないのだから。

万が一あなたがユダヤ教徒なんだとしたら、それは逆にとても悲しい事ですね。

たぶん、そうではないのでしょうけど?



知子ちゃんは、

そうやって苦しみや悲しみの中で必死で戦ってきた人たちを演じる事で、

もう二度とこんな事があってはならない、

でもそのためにもこんな時代があった事を忘れてはいけないという、

平和のメッセージを伝えるために演じているのでしょう。

ジョン・ベイレスさんの音楽にそれを感じたからこそ、

この曲で滑ろうと思ったのでしょう。



これ、知子ちゃんに聞いたわけではありませんよ、もちろん。

でも、聞かなくたって分かります!あの演技を見れば!

そして知子ちゃんの人間性や感性を多少なりとも知っているファンならば!



もちろん扱いには繊細な配慮を必要とするテーマであるのは承知の上、

色々な意見が出るのも仕方のないところですが、

それに便乗する、懲りないゾンビ・・・いや、アンチの影を感じて不愉快なんです!

ああ、もうこんな見当違いの雑音、知子ちゃんの耳に届いてほしくはありません!

知子ちゃん!

もし変な横やりを感じたとしても、何も迷う事も恐れる事もありません!

衣装を変更する事ぐらいは難しい事ではないかも知れないけれど、

知子ちゃんの目指すものはもっともっと高いところにあるはず。

この壮大なプログラムとメッセージ、頑張って世界中に届けて下さいね!

Soar on、SATOKO !!



Born To Be Free / X Japan