こんにちは。

1週間のご無沙汰でした・・・って、玉置宏かっ!ヾ(▼ヘ▼;)



少し前、奈良の東大寺でアルバイトしてたってカミングアウトしたことがありましたね。

もちろん全く偶然に行ったわけではなく、それなりに仏教にも関心があったわけですが、

それでもその4カ月の間に、仏教、特に仏像を中心とした天平文化については、

興味を持って調べたりして、ずいぶん浅い知識も増えた気がします。

今日は、そんな中で、ずっと気になっていたテーマです。



僕がいた東大寺戒壇堂の「四天王像」と同じく、奈良・天平文化の傑作と言われる仏像に、

興福寺の「阿修羅像」があります。

興味のない方でも、名前を聞き、写真を見れば、知らない方はいないでしょう。

3つの顔と6本の腕を持つ、「三面六臂」という奇怪ないで立ちにもかかわらず、

その憂いを含んだ少年のような眼差しと見事にバランスのとれた造形美が、

仏教美術ファンの心をつかんで離さない、

おそらく日本で一番といってもいい人気を誇る傑作です。



その均整のとれたポーズを見ると、前方の2本の手は、合掌しているように見えます。

ように・・・じゃなくて、合掌してるだろ!と思われるかも知れませんが、

よーく見ると、その合掌している手は、

体の正面からすこし向かって右にずれているのが分かります。






*東京国立博物館「国宝・阿修羅展」図録より




阿修羅像の画像が、やや右前方斜めから撮られているものが多いのも、

「阿修羅像は合掌しているもの」との前提を肯定した上で、

その唯一バランスを欠く正面からの撮影を避けて、

より美しく見える位置が右前方だったからなのではと思われます。



これも4カ月の間に興味を持って調べていて知った事ですが、

戒壇堂の四天王像も、興福寺の阿修羅像も、

明治時代の後半に、大きな修復がされています。

明治初期の廃仏毀釈のおり、もしくはそれ以前の幾多の戦災の時期、

仏像をはじめとする仏教美術の文化財群は、不遇な目に遭いました。

焼失したり、山積みにされて放置されたり、意図的に破壊されたり。

タリバンによるバーミヤン遺跡の破壊、それと同じような事が日本でも行われたのです。

興福寺は一時は廃寺とされ、僧侶全員が隣の春日大社の神官になったとも伝えられます。

阿修羅像も、2本の手が欠損した状態の古い写真が残されています。

その写真を見ると、向かって左の右手は欠損していますが、

左手は、今日の姿よりもさらに向かって右に寄っているのがはっきり分かります。



*明治時代の古美術写真家・工藤精華氏撮影



そんな事態を憂慮し、文化財保護と仏像修復に立ち上がったのは、

後に日本美術院を設立する岡倉天心と、実際の作業にあたった新納忠之介でした。

四天王像のように、塑造という粘土で作られている像はそうはいきませんが、

阿修羅像のような、脱活乾漆造という、表面は漆で仕上げられているものの、

中は骨組みと空洞になっている像は、比較的改修がしやすいと言われます。

恐らくは、その明治後期の大修理の際、残っていた左腕は、

肩の付け根のところから少し内側に曲げられ、

そして右手のひらを新しく作り直すことによって、

現在のような合掌のポーズが出来上がったのではないかと想像できます。



修復にあたった人物も、プロ中のプロ。

その合掌のバランスが、すこしずれている事ぐらいは分かっていたでしょうが、

それでもここまでしか中央寄りに曲げる事は不可能だったのかも知れません。

それでは、修復前、元のままの阿修羅像は、どんなポーズであったのか?

そこが今回のメインテーマとなる訳です。(やっとそこかい!)



もちろん、このテーマは、僕のような素人が今回初めて気づいた問題ではなく、

以前より多くの人が取り上げており、いろんな文献や仮説も見ることが出来ます。

しかし、いくら研究をしても今となっては、はっきりした事実は謎のままです。

なので、ここから先は独断と偏見、ど素人ならではの勝手な想像ですので、お許しを。



どんなポーズであったのか、と考えても結論が出ない・・・。

ならば、どんな形だったら、現在の合掌ポーズにも負けないくらい美しいだろう・・・。

もうこれは、仏教研究ではなく、夢や想像の世界ですね。

以前にも書きましたが、仏教の世界は、SFファンタジー的な魅力が多分にあり、

そこがまた僕のおバカな好奇心を刺激するのですっ!( ̄ー+ ̄)



修復前の左手と、対称の位置に右手があったとすれば、

その間隔は、一番開いている指先と指先の間で、約10~15cmほど。

その手には、何かを持っていたのだろうかと想像されます。

右手に何かを乗せ、左手はそれを守るように添えられていた・・・という説もあるようですが、

やはり合掌形・シンメトリーに近いバランスを良しと思う僕は、あまり賛同できません。

ヒントにしたのは、東大寺法華堂のご本尊である「不空羂索観音像」。

岡倉天心たちが真っ先に修復に取り掛かった仏像とも言われています。

このお像、一見合掌しているように見えますが、

よく見ると、手の間に小さな「水晶玉」を持っているのです。

そして、阿修羅像と同じく複数の手を持った仏像です。







*絵ハガキ「東大寺のほとけたち」より



単純な連想ではありますが、「これだ!」と思いました。

「阿修羅像は、その手の内に直径約10cm程の水晶玉を掲げていたのではないか?」

・・・というのが僕の推論・仮説であります。

いろいろ探してみましたが、この説はまだ誰も唱えてはいないようですので、

とりあえず、大胆不敵な新説という事で。

手のひらに玉を置く・・・玉置宏・・・。

めでたしめでたし・・・爆弾爆弾爆弾



本当のところ、この推論、阿修羅様はどう思っているでしょうね。

全くけしからん!学者でもあるまいに、勝手な想像をして・・・と憂いの表情の奥で、

怒っているでしょうか、それとも少しは喜んでくれたでしょうか・・・。

「そんなん気にしたらあきまへん。wintergamesはんの好きにしはったらよろしいがな」

・・・って、それはまさか、新次郎さん役の、玉木宏さんでは・・・( ̄□ ̄;)!! ドンッドンッドンッ






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