アメリカでベストセラーの本のオリジナル版が日本上陸した。
"Grit: The Power of Passion and Perseverance"
by Angela Duckworth, 2016
和訳版「やり抜く力」は以前から日本で売られていたけれど、英語で書かれた本を日本語で読むのが私は嫌いなので、オリジナルが売り出されるのを待っていた。
約300ページある内、まだ1/3しか読めていない。けれど何となく著者が言いたいことはわかった。
○生まれつきの能力よりも努力の方が大切。
○努力し続けられることは、Gritと呼ばれるスキル。
○そのスキルを身につけることが、成功への第一歩である。
とまぁ、こんな感じだろうか。
アマゾンのレビューを読む限り、これが目からウロコだった!という人は稀で、至って当たり前のことが書いてある本だと言う人が多い。私も同感。
その一方で、その当たり前のことを、様々な事例を用いながら丁寧に分析・証明しているところが、説得力があるし心にしみる、みたいな感想も多々あり。まぁ確かにそれも同感。
メディア掲載レビューもまさにその通りで、
「日本の社会にはもともと、努力を高く評価する傾向があった。人によっては本書の議論は、古色蒼然としたものに見えるかもしれない。『たしかに邦訳の刊行前はその点が不安でした。しかしズバズバと科学的根拠を挙げながらグリットを伸ばす方法を論じる内容が新鮮に受け止められたようです。』 いまさら努力の価値を語られても……そんな風に斜に構えている人こそ、チェックしてみてはいかがか。」
とある。
おそらく、残りの2/3は、どうやってGritty(Gritの形容詞)になれるのか、とか、どうやったら子供をGrittyに育てられるのか、などを分析してくれるのではと推測(期待)している。
さて、途中まで読みながら、常に私はある一つのことを思っていた。
それは、自分の3歳の娘が、何にも「はまらない」こと。
例えば、恐竜好きの男の子がいるとする。寝ても覚めても恐竜。図書館で借りる本も恐竜。自由研究も恐竜。テレビで観るのも恐竜。
親からすると、
恐竜以外の世界が全く広がらない。学校の勉強につながらない。恐竜以外のことに興味を示さない。学ぼうとしない。恐竜の世界に浸ったままで、心配で心配で!先生、どうにかなりませんか!
世の親からは、そんな声が多々あがるらしい。
親としては視野を広く持ち、色々なことができる子供に育って欲しい。そういう思いから、つい心配で口出したくなるらしい。
幸か不幸か、わが娘は全くそういうことがない。
人並みに、プリンセス系は好き。
新幹線も興味はある。
「おかあさんといっしょ」もまぁ好き。
バスや電車も、見たい乗りたいとせがんではくる。
でも、どれもはまらない。最悪なくても何とかなる。10分もすれば、だいたい飽きて次のことに興味が移る。
私はむしろ、それが気になっていた。
別に「はまるもの」がなくても構わない。特に心配というわけでも、ない。
でも、はまるものがあれば、そこから広がる世界や、新しい経験を次々としていけるので、しめたものだと思ってる。だから、何か娘がはまれるもの、ないかなーと、日々漠然と思っている。
もし「はまるもの」があれば、それはまさに、Duckworthがいう、"Grit"につながると思う。Grittyであること、つまり継続して努力をすることができるのは、そもそもそれに対してPassionがあるから。Passionがある、それはまさに、「はまっている」ことだと思う。
恐竜が好きで、自ら図鑑を調べたり、博物館へ幾度と通ったり、たくさんの名前を覚えたり。子供のころは、「努力」と思わずに、ただただ好きでやっているのだろうけれど、これが将来、例えば恐竜博士として発掘作業をする時、なかなか化石が見つからなくてもくじけず探し続けることができることは、「継続する」ということを身につけているからで、そのGrittyさは子供のころからの積み重ねなのだろうなと、思う。
そんなことを考えていると、わが娘も、何かはまるものができないかなぁと、日々考えてしまう。Passionがないのに、何かの努力を継続するのは非常に難しいことなので、Gritうんぬん以前に、まずはPassionが見つかることの方が大切な気がする。
Passion。「はまるもの」。色々な人のケースや、親の関わり方など、また別の日に、書いてみようと思います。

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