“Zero to Five: 70 Essential Parenting Tips Based on Science”

Tracey Cutchlow = 著

鹿田昌美 = 訳

 

オリジナルのタイトル通り、「科学的なデータに基づく実践的な子育てアドバイス」。

 

ジャーナリストで母親でもあるトレーシー・カチロー氏自身が、「日々の疑問の即戦力になってくれる子育て本」が欲しい!と思ったことから出版に至った本。

 

ん? 70? 英語版は70だけど日本語版は55。違うバージョンがあるのか?と思い調べてみると、オリジナルと日本版はかなり異なるよう。

 

日本版は、いわゆる「読み物」で、「親としてやっておきたいこと!なぜなら~」という構成のセクションが55ある。

 

例えば、

・ 赤ちゃんは真似が大好きなので、赤ちゃんと波長を合わせてすばやく反応してあげよう、ポジティブな注目を与えよう

・ ごっこ遊びなど子供の賢さを伸ばす遊びをしよう

・ 2歳を過ぎたらテレビを利用する

・ 一人で解決できる力をつけてあげる

など55つ。それぞれの方法や研究結果などが紹介されている。

 

オリジナルの70のうち、何を減らして55にしたのかは分からないが、日本の文化に当てはまらないのを削除したのだろうか。

 

一方オリジナルは、ソフトカバーやリングなどが売られているようだが、その中のリングは↓のような感じで、見開きに一つ、簡潔にアドバイスが書かれている。おそらく、それが70つあるのだろう。

 

様々なシチュエーションで、「こういう時、どうするんだっけ!?」と思ったその時に、すぐにアドバイスを探せるようになっているのかもしれない。これはこれで、良いなと思った。日本のアマゾンで見てみると、元値の倍以上(かつ、お届けまで1~3ヶ月)だが、米アマゾンならリング形式なら15ドル程度で購入できる。

 

画像 www.zerotofive.net

 

私は通常、英語の洋書は原本で読むのが好きだが、最近メルカリにハマっていて、中古として売るなら日本語のほうが需要がありそうなので、今回(特に話題書だし)は日本版を購入したけれど、オリジナルとかなり違うことを考えると、原本も読んでみたくなってきた・・・。もし読んだら、その違いもご紹介したいと思います。

 

さて、前置きが長くなった。

 

この手の子育て本はたくさんあるけれど、「科学的なデータに基づく」と強調していることから、今回は手にとってみた。世の中には、自分の経験値(こんな風に育てたら、◯◯大学合格しました!とか)だけで、その人の子育て論が崇拝されているケースもたくさんあって、もちろん気にはなるけれど(そりゃ子供4人ハーバード入りました!とか言われたら気にはなるさ)、それらに惑わされないよう、日々葛藤している。

 

そして読んでみた率直な感想。

 

自分がすでに実践してみていることも多く書かれていたので、共感するとともに、自分のやり方が、少なくとも間違ってはいないことを確認できて、安堵し、自信にもなった。一方で、アメリカ式の子育てにある程度触れている人からすると、そこまで目新しい内容はないかもしれない。

 

とはいえ、個人的に良いなと思ったことは、各シチュエーション毎に、大人が子供にかける言葉や、見せる行動など、具体例がたくさん書いてあること。中には、「こりゃ日本人だとちょっと恥ずかしいんじゃない??」という内容もあるけれど、ほとんど許容範囲なので、実践的できるヒントはたくさんあると思う。「親としてはこういう対応をしたい」と思っていても、いざしようと思うと、具体的にどんな声がけをすれば良いのか難しいときもあるので、そんな困った時に使えるフレーズや関わり方がたくさん載っている。

 

例えば、テレビやスマホを見たい子供とどのように向き合うべきか。テレビを見る時間を子供と一緒に決める、というアドバイスはよく聞くが、その際に、例えばチケット制にする、とか、テレビやスマホのダラダラ観をやめる方法として、学習ツールとして一緒に使う(地図が好きな子にはグーグルマップを観ながらお散歩する、とか)などは、実際にやってみようと思う。

 

また、罰を与えるのが良いのか悪いのか。これも、言うことを聞かない子供を前に、親として悩ましいが、この本によれば「関係のない罰は与えるな。因果関係のある罰は悪い行動を矯正できる。」 例えば、おもちゃでお友達を叩いてしまった時、その場で「もう帰るよ!」は関係のない罰。一方で「このおもちゃは15分間使えません」は因果関係のある罰。これも、なるほど確かに、と思った。同じ罰に見えるけれど、少し気をつけるだけで、大きな違いだ。

 

あともう一つ、子供とやってみようと思ったのが、Wheel of Choices (チョイスの円)。  「感情は選べないけど、行動は選べる」という考えから、子供が怒ったりした時に一緒にやるとよさそうだ。ネットで調べると、サンプル画像がたくさんでてくるし、そのまま記入できる空白のものもアップされてるので、印刷してすぐに使える。

 

我が家の3才児を見ていて思うのは、子供はどんなに怒っていても、気持ちの切り替えをするきっかけさえあれば、すぐに機嫌を戻せる、ということ。大人のように、いつまでもネチネチ嫌味を言ったり過去の失態を持ち出したりしないから、素直と言えば素直だ。ゲンキンともいう。ほんの数秒前まであれだけ泣き叫んでいたのに、大好きな飲むヨーグルトが出てくると、『飲む~♡』と駆け寄ってくるし。だからこそ、Wheel of Choicesのように、気持ちを切り替えるきっかけになるものがあるのは、良い仕掛けかも、と思った。本人と一緒に作成できるのもなお良い。

 

Wheel of Choices のサンプル画像

画像 http://simplyeffectivecoaching.com

※このサイトは別の趣旨でこの画像を載せてますが、ものとしては同じのようです。

 

それ以外に、自分の中で共感できたことは、

 

リトミックや子供コンサートには積極的に足を運んできたこと。親も子も楽しめることが一番大きな理由だが、自制心に大きく関係する「実行機能」を育むことにつながっているとのことで、まぁこれは一石二鳥というところか。

 

また、毎週家族会議をする。これは子供がもう少し大きくなったら取り入れたい。主人が、こういうのは否定はしないけれど積極的に楽しむ方でもないので、まずは主人との考えをすりあわせて協力者を作る必要があるか、というところ。しかしまぁ、家族会議は、アメリカの家族関係ではよく聞く(子育てに限らず夫婦関係でも)。会議とまではいかなくても、家族で踏み込んだ会話をすることは思考力等の向上にも繋がるだろうから、細々とでも長続きするよう、堅苦しく考えずに取り入れていきたい。

 

一方で、聞き流す程度に受け止めたこととしては、

 

「子供がちいさいうちは仕事を減らす」というアドバイス。そのほうが、母親は幸せよ、ということらしい。最後から2番めのアドバイス。ここまでそこそこ共感しながら読んでいたのに、最後の最後に、「おや?!」という違和感。なぜここにきて???

 

・・・というのも少々言い過ぎかもしれない。実は53番目のアドバイスに至るまでも、「あぁつまりは『良い母親になれってことね』」っと感じることはそこそこあった。どんなに子供が泣き叫んでイラつかされても母親のあなたは冷静でいなさいよ、とか。まぁ「最高の子育て」とは理想を追いかけているわけだから、そうすると「良い母親を演じろ」というのは分かるのだけど、親やってるとそうもいかないから悩むわけで・・・。

 

ただ著書によると、母親が仕事を減らすことで子育てにハッピーになるのは未就園児までで、それ以降は何らかの仕事をしている方が幸せな母親が多いようだし、そもそも未就園児の母親でもフルタイムで働いていてハッピーな人は25%もいるそうなので、私はその25%なのかも。というか、仕事が大好きな女性がもしかしたら世の中的に25%くらいなのかもしれないから、そしたら残りの(仕事がそこまで好きではない)75%の人が、仕事をしていない方が幸せ、と答えるのは辻褄があうので、これに関してはあまり深く考えないようにする。とはいえ、時間に余裕があることは、子育てするにもプラスだろうから、あまり残業詰めにならないよう、一応頭の片隅で意識しておこうと思う。

 

また、ベビーサインも勧めていたが、個人的には、ベビーサインの必要性がいまいち理解できていない。色々なところで推奨されているし、ベビーサインを学んだママから、「いいよ~!」と言われることもあるけれど、我が家の子供2人を育ててみて、「こんな時にベビーサインで会話できたらいいのに~!悔」という場面が一度もないので、あまり需要を感じていない。

 

否定しているのではないので、誰か私が納得できるように説明できる人に出会いたいなと常々思ってる。ちなみにこの本では、ベビーサインに関しては4ページしか書かれていないので、そこまでの説明はなかった。(将来の語彙力が増えることが証明されている、とかは色々書いてあったけれど。)

 

その他、ぜひ子供とやってみよう・これからも続けようと思ったこと。

・ 一つの作業に集中する遊びを取り入れる

・ 家事は楽しみながら一緒にやる

・ 毎晩同じ時刻に寝かせる

・ 朝のチェックリスト・帰ってきてからやることリストを一緒に作る

などなど。

 

これらを総合して、★4つです。

ずっと本棚にキープするほどではないので、ベストセラー中には売っちゃおうかなと思っていますが、オリジナルの方はぜひ手に入れたいなと思ってます。

 

総合     ★★★★☆

共感度   ★★★★☆

目新しさ   ★★☆☆☆

客観性   ★★★★☆

 

共感度:私が共感できたか・納得したか

目新しさ度:私にとって新しい情報があったか

客観性:科学的な根拠(理論&結果)があるか

※星の数はすべて私の主観です

 

 

 

 

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