8、サナ
霧島は質問した。
「サナの本名知ってる?」徳永は首を振った。
「ユナとかいったっけ。お前の昔の彼女もユナっていったよね。」
徳永は答えた。
「いや、ユナはぽっちゃりしてて笑顔の可愛いコだった。あんな薄気味悪いヤツと一緒にしないでくれ。」
霧島はまた質問した。
「なんでユナと別れたんだ?」
徳永は考えた。
ユナは可愛い少女だった。ある日、ユナは暴力団の上の人と肩を組んでいた。 そしてキスをしていた。
ユナに訪ねると、お金のためにやった、あんなやつ好きじゃない
そう言っていた。
霧島は続けた。
「ユナちゃんも気の毒だな。あいつはいつも妹と比べられていた。妹は運動神経成績もよく、背も高くて美人で、嫌いだった、と。その妹の名前がサナちゃんって言うんだ。話が逸れた。で、ユナって奴は暴力団と関係を持ってクスリをもらっていた。見ただろあの醜い体。それにしても元カノと久々に寝た感想はどうだ?ロリコン君よ。」
徳永は口を開いた。
「なんでユナは心臓がないんだ?」
霧島は笑いながら答えた。「あれね。ユナちゃん、サナちゃんを憎むあまりにサナちゃんの心臓をえぐり出して食べちゃったの。サナちゃんの腹というか胸には大きな穴が空いてたらしい。で、朝起きるとユナちゃんも同じになっていたというらしいよ。で、無くなった心臓を手に入れるためにあれ以来男に接近しては心臓を食べるという、ね。」
徳永は若干怒っていった。
「ふざけないでよ」
霧島は笑った。
「信じる信じないはお前次第だ。とにかくユナには関わるな。お前の人生めちゃくちゃになるぞ、」
徳永は言った。
「関わるかよあのヤク中アバズレ女」
「それならいいんだがね。次の仕事だ。」
霧島は徳永にメモ書きを渡した。
「遊莉、駅前13時」
と書いてあった。
遊莉は徳永より7歳年上の常連客だった。
彼女も本業は風俗嬢らしい。
3日に1回は来ている。
徳永は駅に向かった。