Malchut(王国) -9ページ目

Malchut(王国)

耳を傾けてくれる人がいてもいなくても。

 

 

 

某社のノベルティ扇子。

 

畳んだ状態はお雛様が持っている杓みたいです。

杉材で木目が美しく、良い香りがします。

開閉しやすいし、軽くてカバンにもぽいっと気軽に放り込めるしで良いことづくしです。
 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

 

 

生前母が「正社員になれたらいいのにねぇ・・・」とよく言っていたけれど、

私の勤務先は社員登用への道はかなり難しい。

 

転職には「35歳の壁」があるらしく、登用候補にすらたどり着けず、

しびれを切らして、別の会社に転職する同僚や他部署の社員を何人も見送っている。

私はそもそも35歳を超えてから転職したので、彼・彼女らのジレンマは分からなかったが、

期待をすることもなかったのは、ある意味幸せだったのかも知れない。

 

まぁ前職の時給が安過ぎたうえに、昇給しても5円とか10円だったから、

転職先の待遇には感謝こそすれ、そもそも不満など持っていなかった。

 

しかし入社から10年、15年と経って、任されることも増えてきて

自分と年齢の近い人が社員登用されているのに気が付くと、さすがに気になってきた。

 

 

実は、大きな組織変更があってボスが変わった時の最初の面談で、
「この部の(私と同じ身分の契約社員は)みんな社員登用を考えている。

直ぐにと言う訳にはいかなくて申し訳ないが・・・」と話があった。

 

その時は「新しいボスも転職組だし、私が登用の年齢制限超えているって

知らないんじゃないかな?」と困惑したので、

「あぁ、いえいえ・・・」とかなんとかはっきりしない受け答えをした気がする。

 

 

その後、私より一回り以上年下で勤務年数も少ない同僚たちが、

実際に何人か社員登用された。

同じ所属内でも様々な業務があるし、私の勤務先は年功序列ではなく、
将来性のある若い人を優先させている(明文化されている)ため

「そういうルールなので仕方ない」としか言いようがない。

それよりも、アラフィフの身としては将来性どころか『定年』が迫っているのである。

ボスの言葉が気休めなのか、本当に登用の年齢制限を知らないのか

確かめる術も直接聞いてみる勇気もなかった。
・・・だが、物事には最適な「時期」があって、機会は突然巡って来るのだ。

 

 

ある日、たまたまお手洗いに行こうと通路に出たところ、前から歩いて来たボスに

「あ、柊子さん!今ちょっとだけ良い?」と声を掛けられた。
軽いノリだったので、「はい、何でしょう?🙂」と応じたところ、
次に出てきた言葉は予測もしていなかった。

 

「あのさぁ、社員登用!興味ある?」

「・・・は?😅」

「ようやく柊子さんに枠が回ってきたんだよね、どうする?」

(ホントに年齢制限知らんワケやなかろうな?)
「〇〇さん(役員)から、柊子さんはどうなの?って話があった」

 

 

・・・どうも多様性の推進の観点からか、勤務先のルールが変わってきたようだった。

登用には筆記試験や作文、そして役員面接もあるのだ。
もう定年も見えてきているのに、それを乗り切ることができるのか、私?

 


若い頃は脊髄反射で動くタイプだったが、年齢とともに慎重さが増し、
ストレス耐性が無くなってきた気がする。
短時間の間に思考過多になって、ブレーカーが落ちるかのごとく
私の脳はついに考えることを放棄した。

「・・・よろしくお願いします?( → 少し疑問形)」

もうちょっと続きます~。