アーティゾン美術館「はじまりから、いま。 」 | winslowcallanのブログ

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チケットを頂いたので約2年ぶりにアーティゾン美術館に行きました。

現在は旧ブリヂストン美術館時代からのコレクションの歴史を紹介する企画展「はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ」を開催中です。
(写真撮影可)







会場に入るとすぐに、企画展の歴史がわかるポスターの数々が展示されてました。






ブリヂストン美術館は常設展も素晴らしいため企画展が何であっても気にせずによく立ち寄っていたせいか、印象に残っている企画展のポスターが思ったより少なくて。

それでも、それまでとは違う視点を持つきかっけになった、「安井曾太郎の『文藝春秋』表紙絵」展(表紙のデザインがオシャレですっかりファンに)と「アンフォルメルとは何か?」展(アンフォルメル=非定形なるもの)は、とても印象に残っています。



当時のブログへのリンク→*** 













初めてブリヂストン美術館を訪れたのは10代後半の頃だったと思いますが、当時とても感動したのが、壁にベタベタとポスターが貼られたパリの街を描いた、佐伯祐三さんの絵でした。なんてお洒落なんだろう、と。
(今展にも以下の1点が展示されています。)



佐伯祐三「テラスの広告」





黒い輪郭線と盛り上がった絵具で描かれたルオーの絵にも衝撃を受けたのをよく覚えています。

(当時自分が感動した絵とは違いますが、今展にも以下のルオーの絵が展示されてます。)


ルオー「ピエロ」





その他にゴッホの初期の風車の絵やピカソのアルルカンの絵(2点とも今展に展示有り)、モローの「化粧」(水彩画。今展には無し)などが当時とても気に入って、葉書を買って帰った記憶があります。


ゴッホ「モンマルトルの風車」





ピカソ「腕を組んで座るサルタンバンク」





ギュスターヴ・モロー「化粧」(今展にはなかったので参考画像です)





1987年に新たにコレクションに加わったルノアールの絵を初めて見た時の印象も鮮烈でした。なんて幸せなオーラに満ちた絵なんだろう、と。(今展に展示有り)



ルノワール「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」





アーティゾン美術館になってからの新収蔵品の中では、以下の作品などが好みです。


デ・クーニング「リーグ」





ブランクーシ「ポガニー嬢II」





ジャコメッティ「矢内原」





岡鹿之助「群落B」





モリゾ「バルコニーの女と子ども」





新収蔵品展について書いた過去のブログ*** 




アーティゾン美術館に改名後に始まった、コレクションにインスパイアされた現代作家とのコラボ企画「ジャム・セッション」を紹介するコーナーは、今回初めて見たので新鮮でした。


鴻池朋子「襖絵(地球断面図、流れ、竜巻、石)」





日本美術の新収蔵品としては、全長16mの「平治物語絵巻 常磐巻ときわのまき(重要文化財)」や、「鳥獣戯画断簡」などが展示されてます。(自分が撮った写真はガラスへの写り込みがあって見づらかったので、以下は参考画像です。)


「鳥獣戯画断簡」(平安時代 12世紀)



基本的に撮影可なので、好きな作品の写真を撮ったり携帯のアプリを使った音声ガイドを聞いていたりしたら、入館したのは15:30頃だったんですが(閉館は18:00)時間が足りなくなってしまい、最後の方は駆け足になってしまったのが残念でした。


鑑賞前にミュージアム・カフェでものすごく美味しい「出汁リゾット」を食べました。

リゾット本体に使われているチーズとその上に載っているパリパリに焼かれた円盤状のチーズと、スタッフの方が目の前で削ってかけてくれるチーズは、すべて別の種類とのことです。












円盤状のチーズの下には半熟卵が隠れてました。






混ぜた後




これはティータイムのメニューなんですが、ランチには牡蠣のリゾット(期間限定?)などもあるそうなので、またぜひ食べに来たいです。