昨年の12月22日で終わっている展覧会ですが、山種美術館の所蔵品からの展示で同じ絵を見る機会が今後も多いと思うので、メモ代わりのアップです。
展覧会のタイトルに入っている「青」と「赤」の他に、緑・黄色・黒・白・金・銀についてもそれぞれコーナーがありました。
最初の青のコーナーに大好きな絵が3点並んで展示されていて、見に来た甲斐があったとしばし感動を。
東山魁夷 “年暮る”
小野竹喬 “沖の灯”
平山郁夫 “阿育王石柱”
少し先にはこの作品が。
(ダイナミックで、サーッと目に流れ込んでくるような作品)
川端龍子 “黒潮”
緑のコーナーで印象的だった3点↓
石井林響 “総南の旅からのうち「仁右衛門島の朝」 (緑と青が恐ろしく美しい絵)
東山魁夷 “月出づ”
佐藤太清 “清韻” (淡い緑が美しい)
赤のコーナーでは下の絵の、じんわりと染み入るような赤が美しくて、好みでした。
奥田元宋 “玄溟”
黄色のコーナーで特に印象に残ったのは以下の2点。
小倉遊亀 “ 憶昔“
黒のコーナーには、西洋の建物の中に武士と異国の犬が共存する光景がとてもお洒落な、この大作が。
(描かれている支倉常長と同様に、この絵を描いた守屋多々志もローマに滞在して法王に謁見したことがあるとのこと)
同じく黒のコーナーにあった以下の絵も、とても好きな作品。
(前田青邨は吉田松陰が実際に使った部屋を訪れて、この絵を描いたとのこと。)
前田青邨 “蓮台寺の松蔭”
下の絵も同じく黒のコーナーに。
(前に立つと帆の圧を感じます。)
都路華香 “帆舟”
白のコーナーにはこの作品が↓
東山魁夷 “白い嶺”
銀のコーナーではタイプの違う以下の2点が印象に残りました。
村上華岳 “椎の林”
金のコーナーには、大昔にどこかで見たような懐かしさを覚える風景を描いた、以下の絵などが。
高山辰雄 “中秋”
他にも千住博の"松風荘襖絵習作"や奥村土牛の"舞妓"などなど、山種美術館が所蔵する"超"がつくほど素晴らしい作品の数々を、思う存分堪能することができました。
こちらの美術館のもう1つの楽しみの、併設のカフェで食べることができる、展示作品にインスパイアされた和菓子たち。