カズオイシグロの”The Buried Giant”を読みました。
アーサー王によって平定された後の現イギリスが舞台で、主な登場人物は、息子を訪ねて旅をする老夫婦、ある使命を帯びた戦士、オーグにさらわれた少年、年老いた円卓の騎士(やはりある使命を帯びている)。
ドラゴンも出てくるし、アーサー王やマーリンも会話の中にちらっと出てきます。
9割読んだ時点でも話の着地点が見えず(誰が正義で誰が悪なのかも曖昧)、「忘れられた巨人」の正体がわかった時には驚きました。
思い出すべきか、思い出さないべきか。
(「記憶」が重要なキーワード)
全体に物悲しいトーンの物語でした。