SP


劇場公開時にはそれまでのTVドラマなどを一切見てなかったので劇場版もスルーしたのだけど、今回のDVD発売に伴い一気観。約3日で全話制覇しました。

なので細かいところの記憶は曖昧ですが…。


完結編の「革命編」を見終わった後の正直な感想は「うわ幼稚だなあ…」でした。


シンプルっていうなら聞こえはいいすけど、あまりに簡単っていうか考えが浅すぎてちょっと興ざめ。まあこのシリーズって別にストーリーうんぬんっていうよりは、岡田君かっこいいとか堤真一しぶーいとかのほうに重点があるのかもだけど、それにしてもこのストーリーは浅すぎる。全体に言えることだけど、予算がなかったのかスケール感がしょぼいし、細かいところのディティールがはちゃめちゃでリアリティがゼロ。だからTVドラマでなんとか我慢できるレベルなのかなあとか、まあそれでも何の期待もなくドラマでこれ観たら素直に面白いっていってしまうかなあというぐらいのランクの作品ののだと思います。あと、作り手が色気出しすぎ。大体、この物語を真面目なポリティカルアクションにするつもりなら岡田君のキャラ設定はあきらかに反則。予知能力(まあちょっと違うけど)って。最強じゃないですか。悪く言えば卑怯。こいつのキャラ設定ですべてが都合よく動くといういわばジョーカー。それってある意味逃げじゃないかなと感じてしまい、興ざめ。リアリティを求めてないとはいえ、これは明らかにやりすぎではないかと思います。


まあ改めて思ったのは日本ではポリティカル・アクションは成立しないってこと。大体、現代日本において武力による革命なんていうこと自体がありえないし、またそれをいかにあるように見せるのが映画の醍醐味なんだけど、細かいところで穴が多すぎ。もちろん映画の中で納得できればなんの問題もないんだけど、国会議事堂占拠がこんなに簡単にできるわけがないと観てるこっちが思った時点でもうそれは失敗ってことなのだと思う。ハリウッドのように力技ふができるわけもなく、また往年の日本サスペンス映画のような緻密な設定もできない。どうにも中途半端なすちゃらか映画になってしまった。ラストの堤真一の処理も?だし、(っていうかこういう羊たちの沈黙パクリはもう恥ずかしいですよ)、官僚の扱いもあまりにも幼稚。(一人でも大人が出てくれば納得できるのにそれすらも用意していない)総じて荒く、いい加減な物語だと思う。


まあある意味今の日本映画のレベルを表す、駄作だと思います。


★★


とはいっても岡田君はかっこいいし、堤真一は熱演でした。岡田君にはもっといいストーリーと演出でハードなアクション映画に挑戦してもらいたいっす。

あと、最後にこれだけ。

なんか名優って評価されてる香川照之。

僕、個人的にこの人、大根だと思ってます。

ザ・演技。正直この人が出てくると一気に興ざめします。

こう思ってるの、僕だけですかね!?