雨天のバルーンリリースについて | WIN'S BALLOON SCHOOL 主宰 kaharaのブログ

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もともとHPにあった記事をブログに転載しています。


雨天のバルーンリリースについて
2012年3月5日のYahooニュースにて、以下の記事が紹介されておりました。

大阪空港に風船25個飛来
4日午後2時ごろ、大阪(伊丹)空港の北側滑走路や誘導路に風船約25個が飛来、国土交通省大阪空港事務所職員が離着陸の合間約十数分かけて回収する騒ぎになった。



 直径30~40センチぐらいでやや縦長。色は赤や青などさまざま。文字などは書かれておらず、どこから飛んできたかは不明。航空機に野鳥などが衝突したりしないよう監視していた係員が発見した。
 同事務所によると、秋には時々飛んでくることがあるという。今回は運航に影響はなく、警察にも届け出ないが、風船はふわふわと漂い、とんだ捕物となった。


結婚式やイベント、卒業、入学シーズンを含め、毎年バルーンをリリース(風船飛ばし)をする機会が増えて来ておりますが、リリースを行う場合、雨の日は絶対に避けてください。

理由は以下の通りです。
雨の日にリリースをすると、風船表面に雨の水滴が付着し、水滴の重さにより風船の浮力が失われ、風船は上空には上がらず、地面に落ちて来ます。

また、環境への配慮を意識して、風船の把手に樹脂のリボン(通常のリボン)を使わないで、紙紐に変えることもありますが、その場合は紙紐が雨を吸収し、随分重たくなっていますので浮力の低下を助長させてしまいます。

記事の写真にある大きさの風船(直径30~40センチとした場合)の浮力は、およそ20~30グラム程度しかありません。風船の表面に水滴が付着したり、また紙紐に雨が吸収された場合、浮力より重たくなることは必至です。

その結果、浮力を失い地面に漂着し、記事にもあるような空港の障害となったり、また車道に風船が落ちた場合は、ふわふわ漂う風船を避けようとする車も当然あり、そのことで事故に繋がる可能性は否めません。

バルーンを扱う業者なら、危険なことへの判断や対処、得意先に対する十分な説明を施し、安全に対して十分に配慮していただきたいものです。

2012年3月5日 Kahara