さっき、昨日ふらっと家の中に入ってきて潜伏していた蚊をようやく殺しました。
殺しました、と書くと物騒ですが、手でパチンと叩いただけです。
体の右側を重点的に刺されました。特に右足。蚊にも好みがあるんでしょう。
何かを殺す、という経験は、理性ある人間として生きている以上、あまりないことです。
せいぜいが蚊、蠅、その他(「ヤツ」です)…大体、共通して虫です。
鳥とか犬とか動物を殺し始めると、ちょっとヤバい人になってしまいます。
虫の中でも、手でパチンと殺せるのは、まあ一般的には蚊までです。
蠅とか蛾とか蜘蛛とかカメムシとかテントウ虫とかヤツを同じ方法で処理できる人もいるかもしれませんが、そうなると私などは虫よりもそういう人の方がちょっと怖いです。
ではなぜ自分は蚊だけは手で殺せるのか…考えてみれば難しい問題です。
小さいから? 平たいから? 潰しても「アンコ」が出ないから?
おそらくそのすべてが理由になっているんでしょう。
もしガガンボサイズの蚊が部屋にわいたら、パチンできそうにありません。
蚊を叩く、という行為は、案外、複雑な思考の末に決断されているのかもしれません。
しかし、さっき蚊を叩いたとき、ちょっと申し訳ないような気持ちにもなりました。
彼はそのとき、私の腕に止まったわけでもなく、カーテンで休んでいただけでした。
「無害な蚊は逃がしてやる」
先日26歳にもなったので、そういう、もうちょっと余裕のある人間になりたいです。