観光バスで緊急事態が起こったら!? | 嵐山と桂離宮の間くらいにある旅行会社のブログ

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一般社団法人京都府旅行業協会の青年部主催で、

観光バスでの添乗中、事故などが起こった時の安全対策について

講習、実演会が行われ、参加してきた。


青年部とはいかないが、元OBとしての参加。

とても為になりました。



さて、皆さまは観光バスに非常出口があるのをご存知だろうか?

航空機など、大半の公共な乗り物には付いているが、

勿論、貸切観光バスにもある。



後部2列目の右側、オレンジ色のこの物体が付いている席が非常口部分だ。






貸切バスで大きな事故が連続して起こっている近年、

この様な研修は大変為になり、参加の旅行業社は皆、真剣だ。


車内で何か起こったり、事故に巻き込まれ、脱出を余儀なくされた場合、

慌てずにこの非常出口から脱出する。

オレンジのカバーを外すと、運転席にある警報アラームが「ピーピー」となる。

緊急事態が発生し、非常用の出口が開きます!といった合図だ。






今回御協力いただいたのは、京都に本社があるMK観光バス様。

実務講師をしていただいたのは、田中ドライバー。

社内の運転講習もされているベテランチーフドライバーさんだ。






オレンジのカバーを外し、扉の赤いレバーを引き、扉を押しだすと

非常出口は簡単に開く。

扉は1度大きく全開に開けると、ロックが掛り、

ロック解除しなければ閉まらない仕組みになっている。



ドアが開けば、脱出!

と、いきたいのだが・・・・

ここで問題点が・・・






高い~~~~!

老人会の団体や、子供会や保育園の団体は無理かも・・・ガーン

下の脚立は今回の為に用意した物で、実際に事故が起こった場合には無い。

車種によっては、ステップの付いているのもあるが・・・

パニックになっている車内で老人や子供達にこの高さを「飛び降りろ!」

と言うのは、少し無理がある様に思えた。





車外へ出るとこの様な感じ。

脚立無しでは、健常者の大人でも辛い。

しかしこういった事も、この研修のお陰で解った。




軽井沢の事故以来、我々旅行会社やバス会社はとにかく逆風に立たされている。

お亡くなりになった方や、御遺族の方々の無念さを思えば、胸が詰まる思いだが、

今回亡くなった多くの若い命を決して無駄にしてはならない。



全国のバス会社や旅行会社の方達、ほとんどが法令を順守して

まじめに観光業から経済をけん引しようとしている。

しかしながら、この様な一部の業者が起こした大惨事・・・

一瞬にして、我々業界全体の信頼を失墜させてしまう。



我々、京都の旅行会社は今回の様な地道な研修を行い、

添乗中、事故が発生した場合でも、即座に対応できる様に努力をしている。

勿論、バス会社も同じ。



地元は年間5,000万人を超える観光客が足を運んでくれる観光都市。

我々地元旅行会社にはそれに恥じない様な知識や経験を必要としている。