眼病封じの寺 楊谷寺を訪ねて | 嵐山と桂離宮の間くらいにある旅行会社のブログ

嵐山と桂離宮の間くらいにある旅行会社のブログ

京都市西京区、嵐山と桂離宮の間くらいにある小さな旅行会社です。
GO TO トラベル受付中!

京都府長岡京市の山間にある西山浄土宗の寺院、楊谷寺(ようこくじ)。

独鈷水(おこうずい)の寺として、また近年は紫陽花の寺として有名だ。


西暦806年に開山したとされ、

延鎮が夢告によりこの地で十一面千手千眼観世音菩薩像を感得し、

堂を建て安置したのが始まりと伝わる。


その後、延鎮が清水寺に帰った後に空海が度々、ここで修行をしたらしく・・・

その際に猿が瞑れた目をここの湧き水で洗っていたのを見た空海

が眼病に効く独鈷水として広めた。


その後、現在でも眼病封じの寺として全国に伝わり、

多くの眼病で苦しむ人々が全国からこの地を訪れるという。






大変立派なお寺で、裏山に向かって建物が建ち、

京都の寺は基本的に借景を楽しむ寺が多いが、

この楊谷寺は、本殿など寺全体を裏山から下に臨む事が出来る、珍しい寺だ。





夏はご覧の様な新緑。

秋なると見事な紅葉が観賞できる。







この方は住職の奥様。

今回、お寺の説明をしていただいた方で、

説明にもかなり力が入り、お寺愛の強い方と感じた。

せっかくなので、モデルになっていただきました。






最近上映された、映画『日本のいちばん長い日』。

主人公の阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣を演じたのが、俳優の役所広司氏。

太平洋戦争終戦の舞台裏を描いた、作家・半藤一利氏(84)のノンフィクションを原作に、

日本が戦争完遂を支持するなか、トップとして苦悩する軍人の物語だ。

最後、主人公の阿南惟幾は自決という道を選ぶが、

この自決場所のロケ地がこのお寺の上書院とう普段は公開されていない場所。

とにかく、役所広司お気に入りのお寺である。





この場所は、近々整備をして苔庭を造るんだとか・・・






京都には善峯寺(よしみねでら)という西国20番札所の寺が

紫陽花寺として有名だが、この寺の紫陽花もかなりの物。

見ごたえあります。





この像を案内する時の奥様・・・

「何なの? って感じで、可笑しいでしょう?」と。

確かに・・・(苦笑)





毎月17日に本堂にある、この大きな木魚の周りを20メートルもある数珠で

囲み大数珠繰りが行われる。

参加者は願い事をしながら無心になって廻し、ご利益をいただく。





皆さんはご存知だろうか??

浅草雷門の大提灯が京都で造られている事を。

製造先は「高橋提灯㈱」さん。

享保15年創業の超老舗提灯屋さん。

勿論、この提灯も高橋さんのお仕事。

お寺ご自慢の大提灯だ。