今回は、埼玉公立トップ高校の入口と出口の関係性について検証?!してみたいと思います。

 

 

昨年の5月に以下をブログで記載しました。

 

 

 

ここで取り上げた学年が、今年大学受験に現役で挑みました。

 

 

上記ブログの内容を一部抜粋します。

 

 

これは、埼玉県の主要高校に合格した生徒の、北辰テストの平均偏差値を分布化したものです。

 

 

割合は累積表記しています。大宮高校だと、偏差値73以上の生徒が19%で、偏差値65~66で100%になっているので、偏差値が65未満の生徒はいなかったことになります。

(※大宮高校は理数科と普通科の合算です。)

 

 

黄色の箇所は、半分の位置にいる(50%)生徒の偏差値帯です。大宮高校だと、偏差値71-72の生徒が半分の位置にいることになります。

 

 

公立高校なので、合格=ほぼほぼ進学したことになりますので、高校入学時の実力にほぼ比例するのかなと思います。(色々細かいことは無視していますが)

 

 

高校の順位をつけると、

 

 県立浦和 > 大宮 > 浦和第一女子 > 市立浦和 ≒ 県立川越 > 川越女子 > 春日部

 

かなと思います。

 

 

 

今年、これらの生徒が大学受験をして、どの様な実績を残したのかを見てみたいと思います。

 

 

各高校のホームページに今年の大学実績が掲載されていますが、それぞれ形式が異なること、進学実績も分からない高校もあるため、正直私立大学の実績で比較しても分からないということもあり、国公立のみに絞って見てみます。

 

 

【高校別国公立合格者数(現役のみ)】

 


※取り上げた大学は大宮高校の発表方法に合わせました。

※黄色の箇所は、その大学の一番合格者が多い高校です。

※市立浦和は中高一貫生の実績を引きました。(純粋に高校入学者の実績としました。)

 

 

どうでしょうか?

 

 

(小計)1~5」の超難関大学で見ると、明確に県立浦和と大宮が他の高校より良いですね。合格者数はほぼ一緒ですが、内訳は、県立浦和 > 大宮でしょうか。

 

 

それ以外は、年度によって異なりそうですが、今年で言えば、

 

 県立川越 > 浦和一女 > 市立浦和 > 春日部 > 川越女子

 

と言えそうです。

 

 

(小計)1~16」や「(合計)」で見ると、「(小計)1~5」と比較すると県立浦和と県立川越が少ないですね。これは、レベルが低いというより、浪人覚悟で現役で勝負に行っているからだと思われます。

 

 

 

それぞれで割合で順番をつけると、以下の通りになりますね。

 

入学時

県立浦和 > 大宮 > 浦和第一女子 > 市立浦和 ≒ 県立川越 > 川越女子 > 春日部

 

【「(小計)1~5」の超難関国公立大学】

大宮 > 県立浦和 > 県立川越 > 浦和第一女子  > 市立浦和  > 春日部  > 川越女子

 

【「(小計)1~16」の難関国公立大学】

大宮 > 市立浦和 > 浦和第一女子 > 県立浦和  > 春日部  > 県立川越  > 川越女子

 

【「(合計)」の国公立大学】

大宮 > 市立浦和 > 浦和第一女子 > 県立浦和  > 春日部  >  川越女子 > 県立川越

 

 

大宮高校が率という意味では抜けた存在です。県立浦和と県立川越は上にも記載しましたが、男子校ということもあり、現役でチャレンジし、ダメだった場合は浪人しているのかなと想像できますね。

 

 

 

上記の【高校別国公立合格者数(現役のみ)】の、「(小計)1~5」、「(小計)1~16」、「(合計)」の合格者割合は、北辰テストの偏差値に当てはめるとどの偏差値帯になるのかを見てみます。

 

 

太字赤字を追加しました。それぞれの割合が、北辰テストの偏差値で言うと、どの範囲に属するかを表しています。

 

 

少し乱暴に書いていきますが、

 

県立浦和は、「(小計)1~5 *割合」が13.4%ですが、これは北辰テストの偏差値73-74の割合に属します。

 

 

県立浦和は73-74にいないと合格が難しいですが、大宮は72-73でも合格しているので、現役で考えると大宮のほうが良い実績を残していると言えそうです。

 

 

。。。すみません。。。なかなか理解は難しいかもしれませんが。。。

 

 

これを見て思ったのは、合格者数だけ見ると県立浦和や大宮の方が当然良いのですが、春日部を見ると、「(小計)1~5」は8人で2.3%だけですが、もともと高偏差値の生徒は少ないので、偏差値70-71だった生徒でも合格しています。

 

 

更に「(小計)1~16」は75人で21.4%なので、偏差値68-69に該当します。

 

 

これだけ見ると、多少安易な考えではありますが、

 

 ・難関国公立大学に進学するためには、なるべく上の高校に進学した方が良い。

 ・一方で、少し落ちる高校(今回だと春日部)でもその高校でトップクラスにいれば、高校入学時の偏差値以上の国公立大学に進学する確率が高まる。

 

ってことが言えそうです。

 

 

これは。。。当たり前か?ということですが、どの高校に進学したとしても開成や超トップ校以外は、なるべく上位にいることが大事そうだということが感覚的に分かりました。

 

 

ただ。。。入学時の成績と卒業時の偏差値は結構違うこともありそうです。その高校に入れれば、3年間いかに努力したかのほうが要素としては大きいはずですね。

 

 

それは。。。同じ会社の後輩が証明してくれています。

 

 

 

今回の結果を見て、なんとなくですが学校の進路方針が分かったことは良かったですね。