今回は、卒業年度別の進学実績(開成・大宮・浦和一女)について記載します。
各高校のホームページに大学の合格実績が公開されています。
ただ、ほとんどの学校で合格実績は掲載されていても、進学実績は掲載されていません。
少数ですが、いくつかの高校で進学実績(実際にその大学に何名進学したのか)を公表している学校があります。
インターエデュの掲示板によると以下の高校が公表しているようです。
(中高一貫のみかもしれません。)
●男子校
開成、サレジオ、筑駒、武蔵、早稲田
●女子校
鴎友、学習院女子、吉祥女子、共立女子、恵泉、晃華学園、品川女子、頌栄、湘南白百合、白百合、清泉、洗足、田園調布雙葉、東洋英和、豊島岡、普連土
●共学校
穎明館、開智、神奈川大附属、学芸大附属、県立相模原中等
進学は、現役で進学した人と、浪人して進学した人がいますが、浪人した方は前年度に卒業したと仮定すると、
2022年度に卒業した生徒の進学実績
→2022年度実績の現役+2023年度実績の浪人
2021年度に卒業した生徒の進学実績
→2021年度実績の現役+2022年度実績の浪人
となります。
(勿論、2浪している方もいるかと思いますが、そこまでは分からないので省略)
上記を考慮すると、卒業年度別の進学実績がおおよそ見えてくると思います。
(どの年度の生徒がレベルが高かったとか低かったといったことが見えてくると思います。)
今回は、開成高校と、進学実績を公表している埼玉県の大宮高校と浦和一女高校で卒業年度別の進学実績を見てみたいと思います。
(説明)
医学部:国公立と私立大学の医学部へ進学
難関10:北海道、東北、東京、一橋、東工大、名古屋、京都、大阪、神戸、九州
難関9:難関10から東大を除いた大学
3大女子大:津田塾、東京女子、日本女子
【開成高校】
開成高校は11年分出しています。(太っ腹です。)
2023年度は現役しかないので、現役分のみ記載しています。
東大は卒業生の39.3%~51.4%が進学しています。半分を超えている年もあります。
東大+医学部だと、卒業生の49.9%~69.3%が進学していています。
東大+医学部+国公立+早慶だと、卒業生の77.6%~92.0%が進学していています。
2019年度の卒業した代がすごい成績を残しています。
これがトップ校の実力ですね。
では、公立のトップクラス高校ではどうでしょうか。
【大宮高校】
大宮高校は3年分のみです。
2023年度は現役しかないので、現役分のみ記載しています。
東大+難関9で、卒業生の15.1%、18.6%の生徒が進学しています。
東大+難関9+国公立で、卒業生の37.0%、49.6%の生徒が進学しています。
東大+難関9+国公立+早慶で、卒業生の55.2%、64.3%の生徒が進学しています。
東大+難関9+国公立+早慶+上理MARCHで、卒業生の75.9%、83.1%の生徒が進学しています。
この結果を見ると、令和3年度に卒業した生徒のほうが令和4年度より良かったと言えそうです。
【浦和第一女子高校】
浦和一女高校は3年分のみです。
2023年度は現役しかないので、現役分のみ記載しています。
難関10で、卒業生の8.1%の生徒が進学しています。
難関10+国公立で、卒業生の37.7%、40.6%の生徒が進学しています。
難関10+国公立+早慶で、卒業生の48.1%、49.5%の生徒が進学しています。
難関10+国公立+早慶+上理GMARCHで、卒業生の71.8%、72.2%の生徒が進学しています。
難関10+国公立+早慶+上理GMARCH+3大女子大で、卒業生の78.9%、80.2%の生徒が進学しています。
浦和一女の場合、令和4年度も令和3年度も同じような進学実績と言えるかもしれません。
埼玉県トップの浦和高校は、進学者数は出しているのですが、現役と浪人の区別がなく出せませんでした。
どこかで中高一貫校がどの程度か見てみたいと思います。